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ミニが走って面白いワケ。足回りを徹底調査!!

メカニズム・メンテ講座|

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ミニのハンドリングの重要な構成要素、足回りについて

はじめまして、MINI千葉北の堤と申します。デザイン面から注目が熱いミニですが、「ゴーカートフィーリング」などと例えられる運転の面白さもミニの個性の1つですよね。では、なぜミニは運転するのが楽しいのでしょうか? 走りの面白さにはいくつもの理由がありますが、その理由の1つにミニの足回り(サスペンションなど)へのこだわりが挙げられます。そこで普段あまり意識はしないけれど、実はドライバーをしっかりとサポートしてくれているミニの足回りについてご紹介させていただきます。

MINI千葉北 堤 亮輔さん

MINI千葉北

セールスマネージャー 堤 亮輔さん

2002年3月2日のBMW MINI日本販売開始からミニのセールスに携わっている。R50、R56を2台乗り継ぎ、現在はクーパー クロスオーバーを所有。車好きが高じて商社からミニのセールスに転職してきた、根っからの車好き。

ハンドリングの安定感を支えるミニの足回り

第1世代のミニ(R50、R52、R53など)が新車で販売されていた頃は、エンジンや足回りについての質問を受けることもありましたが、最近は少なくなってきました。「ミニのサスペンションは硬いね」などは試乗の際などは話題にのぼりますが、「なぜ硬く感じるのか?」はこちらから説明しないとあまり話題になりません(笑)。細かな足回りの仕様について、お客様が知る必要はないかもしれません。ただ、ミニの足回りはミニの面白さや安定感に非常に重要な役割を果たしており、ミニオーナーは皆さんその恩恵を受けています。まったく知られないのも可哀想ですから「縁の下の力持ち」的な役割を果たすミニの足回りについて紹介させてください(笑)。

目次

サスペンション

ミニのサスペンション

フロントはストラット式、リアはマルチリンク式

ミニが採用しているサスペンションをご紹介します。ミニはフロントに「ストラット式サスペンション(マクファーソン・ストラットとも呼ばれています)」、リアはフロントとは違う形式の「マルチリンク式サスペンション」を採用しています。ストラット式サスペンションは、FF車(前輪駆動車)や小型、中型車で広く採用されている方式です。シンプルな構造で低コストに製造できることから、多くのメーカーに採用されていますね。ミニの場合はコストというよりも、エンジンやミッションを小さなフロント部分に搭載するため、フロントサスペンションもコンパクトなモノが求められていたことが理由のようです。

BMW、MINIの走りの良さの理由の1つが「マルチリンク式サス」

注目していただきたいのは、リアサスペンションです。国産車や他の輸入車では「トーションビーム式」と呼ばれるリアサスペンションが一般的です。トーションビーム式も構造がシンプルで部品点数が減らせることから数多くの車で採用されていますが、ミニやBMWでは高価なマルチリンク式サスペンションをリアに採用しています。トーションビーム式の性能が低いというワケではありませんが、ミニやBMWが追求する足回りの性能「姿勢変化を細かくコントロールしたい」などの目的に合致するのがマルチリンク式サスペンションでした。

リアサスペンションがしっかりしているとコーナリング時や高速時に安心してハンドルを切ることができますからね。ミニの足回りはBMWの高級モデル用に開発されたモノが採用されるため(採用の時期は少し遅れますが…)、他のFF車に比べると豪華なリアサスペンションが装備されています。これがミニの走行性能の高さを実現している理由の1つなのです。

ミニのサスペンションはなぜ硬い?

次によく話題になる「ミニのサスペンションは硬い」という点。すでにミニに乗っている方は、何となく感じていると思いますが…。コーナリング時や高速走行時に非常に安定した走りができると思いませんか? これにはサスペンションだけではなく、ボディ剛性や電子制御の各種機能なども関係しているのですが、サスペンションがしっかりとしていることも安定感を感じさせる要素になっています。

サスペンションを柔らかく設定すると低速走行時には快適ですが、高速走行時にはサスペンションが上下に動き過ぎて、走行時の安定感が無くなってしまいます。サスペンションを標準で硬く設定するか、柔らかく設定するのかはメーカーの考えによって違ってきますが、速度無制限や日本より法定速度が速い高速道路があるヨーロッパでは硬めの設定にする必要があるのでしょう。速度が上がるほど安定感が増し、怖さを感じずに走らせることができる、これがミニやBMWの特徴です。

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考え方でサスペンションの硬さは変わる

逆に渋滞が多く、平均巡航速度が低い日本のメーカーは柔らかい設定にすることが多いです(スポーツカーを除く)。どちらがいい悪いではなく、想定されているユーザーの走行環境の違いからサスペンションの設定は変わってきます。ミニのサスペンションが硬いのは走る面白さに重点を置いているから、と考えていいでしょう。

ちなみに、当店に下取りで入ってきた他メーカーの車を走らせることがありますが、フランス車やイタリア車はドイツ車と比べると柔らかめに設定されている印象です(日本車とはまた違う柔らかさです)。

電子制御での車体コントロール

考え方でサスペンションの硬さは変わる

知らず知らずにドライバーをサポートしてくれる

ミニの足回りは、サスペンション以外にもさまざまな工夫が凝らされています。その1つが、ドライバーをサポートする電子制御での車体コントロール機能です。ここでは、もっとも代表的なDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)をご紹介しますね。

ミニの各部にはセンサーが取り付けられており、常に運転状況をモニタリングしています。対象は、速度やアクセルの開度、ブレーキ…タイヤの回転状況などです。コーナリング時に車が外に膨らみはじめたときなど、ドライバーが想定していない動きを見せたときにコンピューターはドライバーがイメージしているコースを判断し、4本のそれぞれのタイヤへのパワー配分を変えたり、特定のタイヤだけブレーキをかけたり、ドライバーのハンドル操作ではコントロールできないレベルで車を制御してくれます。

ミニオーナーが感じるコーナリングや高速走行中の安心感はDSCのおかげということも実はあるんですよ。

ブレーキ

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ブレーキにもドライバーを支援するシステムを搭載

なお、DSCはアンチロック・ブレーキング・システム(ABS)や各種ブレーキ・コントロール(DBC、CBC)、ダイナミック・トラクション・コントロール(DTC)など複数の電子制御機能で構成されています。

ちなみに第2世代ミニ(R56など)まではONEとクーパーにはDSCではなく、ASC+TというDSCの簡易版のようなシステムが搭載されていました。第3世代ミニ(F56、F55)からは全車種にDSCが標準搭載されています。

ミニにはその他、雨天走行時にブレーキが濡れて制動力を発揮できないことを避けるため、ブレーキ未使用時にわずかな油圧をブレーキにかけ、水や汚れを飛ばして制動力を確保する「ドライブレーキシステム」や、下り坂でブレーキが熱を持ち効かなくなることを防ぐためのフェーデイングサポートなど、数々の電子制御システムがドライバーをサポートしています。

まとめ

  • サスペンションの硬さが運転の安定感に貢献。
  • リアのマルチリンク式サスペンションが姿勢制御に重要な役割を果たしている。
  • DSCなどの電子制御機能もミニの安心感を実現。

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