長くミニに乗っていくためには、定期的に必要な整備ってありますよね。この点検や車検ですが、ディーラー以外でもカー用品店やガソリンスタンドなど…さまざまなお店で引き受けてもらえます…。そこで今回は、ディーラーとどんな車でも扱うお店とでは点検や整備内容にどんな違いがあるのか…を、MINI新宿のメカニックの方に取材してきましたよ。
ディーラーの方に聞いてきました
ミニに限らず、特定車種を専門に扱う正規ディーラーは一般のお店が持っていない専用の工具や設備を揃えています。最近の車はコンピューターが搭載され、車両の走行状況や故障の際のエラー情報などもコンピューターに記録されているのです。
整備や修理の際は、このコンピューターからエラーログなどを読み出し、故障診断(トラブルの原因を探ること)を行うのですが、これを読み出すのに専用機材、いわゆるテスターと呼ばれるコンピューターが必要となります。一般のお店でも汎用的なテスターを持っている場合もありますが、細かくエラーログを読み出したり、修理のための情報をオンラインでチェックしたりするためには専用のテスターが必要になってきます。
こういった設備は、新しいモデルが出るとアップデートが必要になることもあります。また、ディーラーのメカニックはニューモデルが出る度にメーカーで研修を受け、知識や技術を磨いています。ディーラー運営にはこういった費用もかかるため、いろいろな車を一手に扱うお店の料金に合わせることができません。しかし、その分、迅速で的確な整備をお客様に提供することができるのです。
整備内容の違い
トラブルの種を探し、未然に防ぐのもディーラーメカの仕事
ミニを専門に扱うディーラーと一般店では、整備にどんな違いが出るのでしょうか。まずはよく話題になる「車検」についてお話しましょう。私はディーラー以外でのミニの車検について詳しくは知りませんが、車検や1年ごとの法定点検で必要になる「分解整備記録簿」にはおよそ50項目の点検内容が記載されています。
しかし、ミニディーラーで独自に設定している点検項目はその2倍の100項目もあります。この100項目は納車の際に受け取る納車キット内の記録簿を見ていただければ確認できますよ。車検や点検の際にはこのすべての項目のチェックを行い、目視での点検だけではなく専用テスターとミニを繋ぎ、「何かエラーコード(車両のコンピューターに残る異常な記録)が上がってきていないか」もチェックしています。ディーラーでの整備は「車検を通すための最低限のチェック」ではなく、「何かが起こっていないか」をチェックする機会でもあるのです。
ミニの場合、何かトラブルがあった場合はスピードメーターに設けられたオンボードコンピューターに警告が表示されるようになっています。しかし、すべてのトラブルがここに表示されるわけではありません。瞬間的に記録されたエラーなどはコンピューターの記録には残りますが、オンボードコンピューターには表示されません。専用テスターとミニを接続した際にはこういったエラーログも確認し、今はまた症状は出ていないけれど今後の故障に繋がりそうなトラブルの種を見つけた場合はトラブルになる前に対処することも珍しくありません。
専用テスターを使えば迅速な故障診断が可能
専用テスターを使うメリットの1つに故障診断のヒントを出してくれることも挙げられます。専用テスターはオンラインでメーカーと繋がっており、世界中のディーラーから集まった整備や修理データから「このトラブルの原因は○○じゃないか」、「まず○○と××をチェックしてみてください」などの情報が提示されます。もちろん、この情報が100%正しいとは限りませんが、故障診断には非常に有難い機能です。
もしその診断が間違えていたとしても、その情報がメーカーへと吸い上げられ、同じようなトラブルが世界のどこかで起きた際に活かされます。世界中のミニのメカニックが情報を共有できるシステムが日々構築されているようなモノで、ディーラーのメカニックの的確な故障診断を支援してくれるシステムですね。一般の販売店ではこのようなシステムはありませんし、汎用的なテスターを使用しているお店でもディーラーネットワークだけに提供されている情報を確認することはできません。
ディーラー以外でメンテした場合
ミニの整備後は各部のセンサーのリセットが必要
ディーラーでの整備についてお話してきましたが、とは言え、ディーラー以外で整備を受ける人もいるでしょう。「昔から世話になっているお店があるから」や「出先でパンク修理をした」などの事情もありますからね。
そこで1点お願いなのですが、他のお店で整備を受け、その後にディーラーで整備や修理を受ける場合、できればメカニックにいつ頃、どんな作業をしたのかを教えていただければ幸いです。メカニックがそれで気を悪くすることはありませんから(笑)。なぜ、こんな話をするのかと言うと、ディーラーにミニが入庫した場合、テスターとミニを接続し、前回入庫してから今までのエラーログを必ず確認します。その際に、見慣れないエラーログを見つけた場合、それが以前の作業に関係しているかどうかの判断がつきやすいからです。整備自体に問題がなくても、整備後に車両各部に取りつけられたセンサーをリセットしておらず、エラーが報告され続けていることもありますからね。
皆さん、旅行先などでタイヤに空気を入れた経験はありますよね? ミニの場合、タイヤの回転数を監視し、空気圧の変化をチェックするセンサーがあるのですが、タイヤを交換したり空気を入れたりした場合、このセンサーを一度リセットする必要があります。リセット作業をしないとオンボードコンピューターに警告が表示され「ミニが壊れたようなんですが…」と連絡を頂くこともあります。ブレーキパッドを交換した際も同様のセンサーのリセットが必要ですね。
まとめ
- ディーラーのメカニックはあらゆるミニの整備の研修を受けている。
- 専用テスターを使えば、迅速で的確な故障診断が可能。
- コンピューターのエラーログを確認し、トラブルを未然に防ぐこともできる。
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