12月 新車販売速報。6ヶ月ぶりのプラス。ミニは30%増と絶好調

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国産車、輸入車の12月の新車販売台数が、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会、日本自動車輸入組合により発表されました。国産車＋輸入車全体の12月販売台数は前年比102.1%と、6ヶ月ぶりにプラスに転じています（43万1918台）。12月のトピックスとして、特に軽自動車の増加が著しく前年比118.5%、過去最高値を記録しました。なお輸入車も前年比105.3%（3万3794台）と3ヶ月ぶりのプラスに転じています。それでは輸入車と国産車、それぞれで見て行きましょう。

輸入車

輸入車 新車販売台数（12月 / 2014年累計）

出所：日本自動車販売協会連合会「12月新車販売台数確報」

【12月単月】ミニが130%増と好調

全体で5.3%のプラスの中、特に好調だったのがBMWミニ（前年比130%）、メルセデス・ベンツ（117.1%）、ポルシェ（170.4%）です。ミニはMINI5ドアやクロスオーバー、メルセデスはCクラスの登場が大きくプラスに動いたようですね。ポルシェは小型SUVのマカン登場で注目されていましたが、登録台数としては911やケイマン、カイエンなどが全体として好調であった結果のようです。ミニは今月にはONEが登場しますから、今後さらに好調が続いていきそうですよ。

【2014年累計】輸入車全体では103%増で着地

2014年後半は不調が続いた輸入車ですが、終わってみれば前年比103%増での着地となりました。メーカー別ではメルセデス・ベンツが113%増（前年プラス7,000台）、アウディが110%増（前年プラス2,500台）、ジープが136%増（前年プラス1,700台）、そしてポルシェが111%増（前年プラス500台）などが好調と言えそうです。一方ボルボは前年比79%と非常に厳しい状態ですね。

国産車

普通車+軽自動車 新車販売台数（12月 / 2014年累計）

普通車ブランド別 販売台数（12月 / 2014年累計）

軽自動車ブランド別 販売台数（12月 / 2014年累計）

• 出所：日本自動車販売協会連合会「12月新車販売台数確報」
• * 上記データは軽自動車、貨物、バスを含む

【12月単体】全販売台数のうち、46%が軽自動車

12月単体の国産車販売台数は、全体で102.1%とプラスに転じたものの、普通車は前年比8.8%減と厳しい状況となっています。特にトヨタ（-8.5%）、ホンダ（-27.3%）、日産（-22.4%）は大きく前年割れしていますね。これは昨年、増税前に自動車販売が伸びたことも影響しているようですが…2014年累計でもトヨタ、日産は前年割れしていますから厳しい状況であることは間違いありません。一方で好調なのが、軽自動車です。全体では118.5%と急成長、特にスズキは前年比151.8%（71,830台）、ダイハツは前年比139.6%（74,304台）と驚異的な伸びを記録しました。自動車販売の46%が軽自動車という状況です。

【2014年累計】前半1-3月の駆け込み需要により全体としては103.5%増

2014年は前年比103.5%増の556万2887台（普通車＋軽自動車）で着地、これは2006年以来8年ぶりの高水準となっています。増加の最大の理由は、2014年1-3月の増税前の駆け込み需要。この時期に記録した前年同期比約120%という台数が、4月以降の反動減をカバーしたようです。また後半、スズキやダイハツといった軽自動車を主力としたメーカーが新型車を次々とリリースし、軽自動車の販売台数を大きく引き上げたことも好影響であったようです。軽自動車は2014年累計において、とうとう全販売台数の41%を占めるに至りました。