変わらないデザイン、全モデルに採用されているキドニー・グリルとは？

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これからBMWの購入を考えている人はもちろん、BMWのことをよく知らない人でもフロントマスクを見れば「ああ、BMWね」と気づく人は多いでしょう。飛行機のプロペラを模したエンブレム（BMWが戦前に航空機製造していたのが由来と言われます）を見て、BMWだとわかる人もいますが、BMWのフロントマスクにはもう1つ特徴的なデザインがあります。それがキドニーグリルです。キドニーとは英語で「腎臓」を意味します。海外では「Twin kidney grille」と呼ばれていますね。

>キドニーグリルが最初に採用されたのは1930年代

BMWにキドニーグリルが採用されたのはBMW初のオリジナルモデル「303」（1933～1934年に生産）が最初でした。それから80年以上もデザインを変えながらもBMWの名を冠する車には必ずキドニーグリルが採用されています。フロントグリル（ラジエーターグリルとも呼ばれます）が車のボディに採用されたのは、ここから空気を取り込んでエンジンを冷却させるためでした。水冷エンジンが主流になってからは、ラジエーターに走行風を当て冷やすための装備となっていますね。

21世紀の今も受け継がれているデザイン

車のデザインは時代とともに大きな変化を遂げてきました。昔から連綿とその名が続く、有名なモデル（例えばスカイラインなど）でも、10年前と今とではデザインがまったく違う、なんてことも珍しくありません。現在の車はどこのメーカーでもマーケティングの結果、流行のデザインを取り入れているので、エンブレムを外すとどこのメーカーかわからなくなる車もあります。デザインに力が入れられているモデルでも、個性が強すぎて5年も経つと古臭く感じてしまう車もあります。

そんな中で、BMWは一目でBMWだとわかるキドニーグリルを常に採用し続けてきました。もちろん、時代のトレンドも取り入れていますよ。しかし、80年前もから受け継がれたデザインも大切にし続けているのです。今までにない最新技術を果敢に取り込むような先進性を持ちつつ、昔のデザインも大事にする…そのあたりにもBMWの魅力があるのでしょうね。

フォトギャラリー

1936年型のBMW 328

1956年から1959年まで製造されていた。

1970年代にモータースポーツでの活躍を期待したことに端を発する、ドイツの自動車メーカー、BMWのスーパーカー。

1975年7月に登場した初代BMW 3シリーズ。

1982年に登場した2代目5シリーズ（写真はMモデル）

1982年に登場した。6シリーズと共通プラットフォーム。

1988年に登場した3代目5シリーズ。

2000年に登場したBMWのSAV、X5。

動画

キドニーグリルのデザインの変遷がわかる動画

Youtubeにキドニーグリルのデザインの変遷がわかる23秒の動画が紹介されていましたよ。再生すると音楽もかかるので、音量に注意してください。

1940年式BMW328 走行ムービー（1940 BMW 328 at 2015 Mille Miglia）