中古車検索に表示されている「支払総額」とは？

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CLUB CARSの中古車検索では、支払総額の表示が多く見られます。本体価格とは別に記載されており、これが何かわからない？という方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは支払総額について解説いたします。

中古車の支払総額とは？

自動車は他の製品とは異なり、商品代金と消費税だけで購入することはできません。これは新車でも中古車でも同様で、自動車購入時には登録費用や税金などがかかります。これらをまとめて「諸費用」ということが多いですね。この諸費用を本体価格にプラスしたものが、支払総額となっています。

車の諸費用とは

とはいえ「諸費用」って具体的に何？という方も多いかと思いますので、ご説明いたします。諸費用には大きく分けて2つの費用があります。1つ目が法定費用と言われる税金関係。これはどこのお店で購入しても必ず必要となる経費です（請求される額は販売店によって多少異なります）。そして2つ目が納車前整備や車庫証明、リサイクルなど販売店へ支払う手数料です。こちらは販売店によって費用が変わりますので、注意してください。それでは1つずつ解説していきましょう。

法定費用について

自動車購入時には必ずかかる費用です。具体的には自動車税、自動車重量税、自動車取得税、自賠責保険料があります。それぞれ解説しますと…。

自動車税

排気量に応じて支払う都道府県税です。年度途中で購入した場合は月割で納税することができます。中古車の場合、ユーザーの納税は必要ありませんが、一般的には販売店に年度末までの未経過相当分を支払います。金額は1000cc以下ですと年額29,500円で、排気量が6000ccを超えると111,000円にもなります。なお軽自動車は特例で7,200円となっています（ただし2015年4月より10,800円に値上がりました）。

参考：自動車税の税額一覧

自動車重量税

車の重量に対して課税される税金です。500g単位で税額が変わりますが、軽自動車のみ特例で一律となっています。支払いは車検時のみですから、中古車で車検が残っている場合は支払いの必要がありません。なおエコカー減税対象車、および初年度登録から13年以上経過している場合は税率が変わるのでご注意ください。

参考：自動車税の税額一覧

自動車取得税

自動車の取得に対して課税される都道府県税です（軽自動車も含む）。税率は取得価額の5%でしたが、消費税が8%担ったタイミングで3%に引き下げられました（2014年4月より）。また今後、消費税が10%に引き上げられると取得税は廃止される予定です。

参考：消費税増税、軽自動車税アップ、取得税廃止…変わるクルマの税金まとめ

自賠責保険料

強制保険といわれ、必ず加入する必要があります。車検時に支払うもので、中古車で車検が残っているものなら支払う必要がありません。ただ販売店によっては未経過分を支払う必要がある場合もあります。購入時にはチェックしておきましょう。

法定預かり費用

運輸支局へ自動車を登録したり、車庫証明や名義変更申請などを販売店に代行してもらった場合に必要になる印紙代金です。自分で申請を行えばこの費用はかかりませんが、殆どの方々が、販売店へ委託しているようですね。

自動車リサイクル費用

2005年にスタートした自動車リサイクル法に基づいて所有者に課せられる税金です。資源の有効活用のため、メーカーやタイヤなどの部品メーカー、そして自動車オーナーがそれぞれで費用を負担するものです。ただ自動車のリサイクル料金は最終所有者（廃車する際に持っていた方）が負担するもので、途中で売却するなどすると戻ってきます。なおCLUB CARSの中古車検索では、リサイクル費用について以下のように記載しています。

• リ未：リサイクル料金が未預託のため、中古車は廃車時に、新車・未登録車は購入時に車両本体価格とは別に必要となる。
• リ未＋リ追：（リ未）＋廃車時にリサイクル料金の追加支払いが必要な装備が付いている。
• リ済別：リサイクル料金は預託済みだが、車両本体価格に含まれておらず、購入時に別途必要となる。
• リ済別＋リ追：（リ済別）＋廃車時にリサイクル料金の追加支払いが必要な装備が付いている。
• リ済込：リサイクル料金が預託済みで、車両本体価格に含まれている。
• リ済込＋リ追：（リ済込）＋廃車時にリサイクル料金の追加支払いが必要な装備が付いている。
• リ対象外：リサイクル法対象外の特殊車両等に該当するため、リサイクル料金が発生しない。

消費税

当たり前ですが自動車にも消費税がかかります。2014年4月より8%に、また今後10%に上昇すると言われています。また消費税は車体以外のオプションは販売店費用にもかかりますので、ご注意ください。

販売店の手数料

販売店手数料は、販売店に作業をお願いしたことに対して発生する費用です。自動車購入には整備や車検、車庫証明や名義人登録などさまざまな手続きが発生します。これらを販売店に代行してもらうことがほとんどだと思いますが、作業内容が多岐にわたる分、費用も大きくなります。ではそれぞれ見てみましょう。

登録代行費用

運輸支局に車の名義人登録を行う費用。名義人の印鑑証明と委任状類を販売店へ渡せば、代行で登録してもらえます。なお運輸支局が遠方の場合、通常よりも手数料がアップする場合がありますので事前にチェックしましょう。

車庫証明代行費用

車庫証明の申請を販売店に行ってもらう費用。

整備費用

点検整備する費用。販売店によって定期点検整備を指す場合と、販売店独自の整備を指す場合があります。CLUB CARS中古車検索では、法定整備を以下のように表示しています。

• 法定整備付：納車までに法定12カ月定期点検整備を実施し、その整備に必要な費用が車両本体価格に含まれていることを示します。整備された車両には、点検整備記録簿が発行されます。
• 法定整備別：納車までに法定12カ月定期点検整備を実施することを示します。ただし、この整備に必要な費用は、車両本体価格に含まれていません。整備された車両には、点検整備記録簿が発行されます。
• 法定整備無：納車までに法定12カ月定期点検整備を実施しないことを示します。