MINIの元デザイントップが、中国メーカーで作ったSUVが登場!

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今月、上海にて行われている「上海国際モーターショー（上海国际汽车展）」。MINIに関する特に新しいトピックスはありませんでしたが、海外メディア「MotoringFile」が面白い記事を伝えていましたよ。MINIのデザイン部門の元トップで、MINIデザインに多大な貢献をしてきたゲルト V.ヒルデブラント氏（Gert Hildebrand）が、新しいSUVコンセプトを発表したようです。そういえば、どことなくミニ クロスオーバーにも似ているような…。

クオロス2 SUV PHEV

プラグインハイブリッド採用のSUV

すでにQorosにて販売されているSUVモデル「クオロス3 シティSUV（2014年発表）」の下に位置するコンパクトSUVのコンセプトモデルです。ボディサイズは全長4181mm、全幅2030mm（ドアミラー含む）、全高1553mmと、全幅以外ほぼクロスオーバー並となっています（クロスオーバーは4,105mm×1,790mm×1,550mm）。

Gert Hildebrand とは

ゲルト氏。Qoros社の新型SUV「クオロス3 シティSUV」とともに。

MINIクロスオーバー、クラブマンなどをデザイン

独の自動車デザイナーで、これまでフォルクスワーゲンや三菱自動車、MINIのデザイントップとして活躍してきた人物です。MINIのキャリアは2001年より。デザイン部門トップに就任すると、クロスオーバーやクラブマン、クーペをデザインして高い評価を得ました。2011年に中国の自動車メーカー「Qoros（クオロス）」に移籍、デザイントップに就任しています。

Qoros（クオロス）とは

中国のプレミアムブランド

中国でビッグ5と称される大手自動車メーカーである奇瑞汽車（チェリー自動車）とイスラエルコーポレーション（イスラエル最大の持株会社）による合弁会社です。プレミアムカーブランドとして2007年に設立されました。

中国車でプレミアムブランド…。ここだけ聞くと違和感があるかもしれませんが、ここ数年、中国車のクオリティは驚くほど上がっています。この背景には、中国各社の積極的な外国人デザインディレクター登用があるようで、本稿のゲルト氏もその1例でしょう。実際Qorosが発表しているセダンやハッチバックのデザインには、過去の中国車にあった低クオリティな感じは全くありませんよね。しかも欧州の自動車衝突安全テストでは最高評価の5点を獲得しているんです。これは日本車も独車もうかうかしていられませんね。