
ミニに取り付けられる社外ナビとは?
ニューミニ(F)のナビ考察、後編です。前回はミニ純正ナビについて検証しましたが、後編では社外ナビの検証を行いますよ。ただミニの場合、社外ナビならなんでも取り付けOKというわけではありません。第2世代までのミニと異なり、第3世代のミニは据置きタイプのナビが装着不可となっています。第2世代はCDプレイヤーと交換することで可能でしたが、今回はいまのところ対応できるメーカー、ショップともにありません(今後は出て来るかもしれませんが…)。このため選択肢としては、「ポータブル」か「スマホ(ナビアプリ)」ということになります。
本稿ではポータブルナビ、スマホに特化して検証して行きたいと思いますが…その前にみなさん。据置きやポータブル、スマホの違いってご理解されていますか? 「なんとなく…」という方が多いのではないでしょうか。そこでまずは据置き、ポータブル、スマホの機能比較をしてみました。まずはざっとご確認ください。
据置きナビ、ポータブルナビ、スマホアプリの機能比較
比較項目として価格、ナビ機能、AV機能、取付け(難易度、取り付けた時の美しさ)の4つ用意しました。評価基準は◎(すぐれている)、◯(良好)、×(優れていない・装備なし)としています。
価格 | ナビ機能 | AV機能 | 取付け | |
---|---|---|---|---|
据置きナビ | 5-20万 | ◎ | ◎ | ◯ |
ポータブルナビ | 2-5万円 | ◯ | × | × |
スマホアプリ | 無料 or 月数百円 | ◯ | × | × |
据置きナビ(純正ナビはココ)
- 【価格】高額。5万円~20万円程度。
- 【ナビ】自車位置が正確で、ルート提案も豊富。
- 【ナビ】渋滞回避の性能が高く、ルートの再構築(リルート)も早い。
- 【AV(音楽・映像など)】ナビと一体で操作しやすい。また車載スピーカー連携できる。
- 【取付】既存のCDプレイヤーなどと交換のため、配線が見えず綺麗。
ポータブルナビ
- 【価格】安い。2-5万円程度。
- 【ナビ】自車位置は正確で、据置には劣るがルート提案も豊富。
- 【ナビ】渋滞回避機能のないものが多い。ついているものは、据置きと価格が変わらなくなる。
- 【AV】ついていないものが多数。
- 【取付】配線がむき出しになる。ただ取外しが用意で、複数の車で使える。
スマホのアプリ
- 【価格】月額制が多い。月300-500円程度。ただ最近は無料で使えるものが増えてきた。
- 【ナビ】自車位置はGPSやwifi頼りのため、やや心もとない。ルート提案もシンプル。
- 【ナビ】渋滞回避機能のないものが多い。ただしヤフーカーナビでは2014年8月から搭載(無料!)
- 【AV】スマホの別アプリがあるため、それを利用できる。
- 【取付】配線がむき出しになる。
スマホアプリの台頭がすごいことに。
これまで廉価版のナビといえばポータブルで、スマホは安いけど「機能面で頼りなく、使えない」といった状況でした。しかし、2014年に入ってからはYahoo!「ヤフーカーナビ」、Google「Android Auto」、Apple「Apple CarPlay」など大手IT企業が続々とアプリをリリースし、一気にカーナビのスマホ化が進みつつあります。もちろん今はまだ導入期なので「じゃあスマホでナビは十分!」とまでは言えませんが…。今後はスマホアプリがカーナビの主流になっていくのは間違いなさそうですね。
とはいえ、我々は「今」を生きています(笑)。やはり現時点ではミニの場合、据置きタイプの純正ナビか、社外ナビを選択するならポータブルナビがオススメと言えそうです。
ポータブルナビ(PND)を選ぶ時は、何を基準にすればいい?
カーナビってそうそう変更するものではないので、性能や価格がどうなっているのか分からなくなりますよね。そこで今回は大手価格比較サイト「価格コム」に掲載されているポータブルナビの人気上位機種をピックアップし、機能・価格を比較してみましたよ(2014年9月18日時点)。それらをまとめたのが、下の表です。これを見るとポータブルナビを選択する際のポイントが見えてきますね。まとめます。
ポータブルナビ選びのチェックポイント
- 画面サイズは?(年々大型化しており現在では6-7インチが主流)
- TV(地デジ)が、ワンセグかフルセグか?
- 渋滞回避機能は必要か?(回避機能付きは4万円以上の場合が多い)
- 追加装備(Bluetoothなど。ポータブルナビとスマホを接続し、空き駐車場やガソリン価格などを取得…などが出来る機種も)
- 価格は適正か?
価格コムで人気上位の機種(価格が安い順)
メーカー | 価格 | 画面 | TV | VICS(渋滞情報) | その他 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1. MOGGY YPB740 | ユピテル | ¥17,980~ | 7 | ワンセグ (地デジ) | なし | タッチパネル |
2. GORILLA CN-GP540D | Panasonic | ¥23,248~ | 5 | ワンセグ (地デジ) | なし | タッチパネル |
3. イエラ YPF7500-P | ユピテル | ¥26,704~ | 7 | フルセグ (地デジ) | なし | タッチパネル |
4. GORILLA CN-GP740D | Panasonic | ¥31,970~ | 7 | ワンセグ (地デジ) | なし |
|
5. 楽ナビ AVIC-MRP066 | Pioneer | ¥33,990~ | 6.1 | ワンセグ (地デジ) | あり | タッチパネル |
6. GORILLA CN-GP745VD | Panasonic | ¥41,445~ | 7 | ワンセグ (地デジ) | あり |
|
* 関連サイト:価格コム「カーナビページ」(外部リンク)
フォトギャラリー*上の表の商品番号と対応しています。
- 1. MOGGY YPB740
- 2. GORILLA CN-GP540D
- 3. イエラ YPF7500-P
- 4. GORILLA CN-GP740D
- 5. 楽ナビ AVIC-MRP066
- 6. GORILLA CN-GP745VD
ポータブルナビまとめ
- ブランドでは、パナソニック製の「GORILLA」が人気。だがやや割高な傾向。
- 渋滞回避がなければ2-3万円が相場。回避機能を付けるなら3-5万円程度。
- TVはワンセグが主流。
スマートフォンのナビアプリ
地図アプリとは違うのだよ。地図アプリとは。
これまでスマホを使ったナビというと、据置きナビやポータブルナビと比較して “劣る” という印象がありましたよね。また逆に機能的に優れたものは結局高くなってしまうことが多かったように思います(月額500円…年6,000円!?みたいな)。しかし、2014年になってヤフーが「ヤフーカーナビ」をリリースし、スマホのナビアプリの常識を覆しました。ヤフーカーナビでは、ポータブルナビ級のルート提案(おすすめ、高速優先、一般優先の3ルート)に加えて、VICS搭載による渋滞回避機能がついて、利用料が無料なんです。
ここではいくつかのスマホ・ナビアプリを紹介しますが、「ヤフーカーナビ」が登場した今、他の有料アプリを検討する必要はあまりないかもしれません。なんたって無料ですからね。ただ今後はヤフーだけではなく、Googleも「Android Auto」なるアプリをリリース予定のため、選択肢は増えて行きそうですよ(「Android Auto」は車載機接続が前提ですが、おそらくアプリ単体でも使用できるようになると思われます)。リリース日は決定していませんが、チェックしてみてもいいかもしれませんね。
* 関連サイト:android auto公式ページ(外部リンク)
おすすめできるカーナビアプリ一覧
-
- Yahoo!「ヤフーカーナビ」
- 価格:無料 | 公式サイト
- Yahoo!のカーナビアプリ。無料ながらおすすめ、高速優先、一般優先といった多彩なルート提案とVICSを使った渋滞回避など本格的な機能を持っています。またスマホの通信機能を活かし、空き駐車場やガソリン価格なども表示。
-
- Google「Google Map」
- 価格:無料 | 公式サイト
- 徒歩でのナビだけでなく、自動車のナビも対応しています。使い方は目的地を入力するだけ。ただ高速優先などのルート提案や渋滞回避などの機能はありません。このため、大都市圏で使うには少し使いづらいかもしれませんね。
-
- ドコモ ドライブネットナビ
- 価格:月額315円(一部無料) | 公式サイト
- NTTドコモと、ナビの老舗カロッツェリアが共同開発したナビアプリ。的確な渋滞予測と、効率のいいルート提案が強みのナビです。別売りの台座などを取り付けることで、スマホナビの弱点である位置情報正確にしてくれます。
-
- カーナビタイム
- 価格:月額600円 | 公式サイト
- 圏外でも利用できるのが特徴のナビアプリ。渋滞をはじめとした交通情報も1分ごとにキャッチしスムーズに目的地までガイドしてくれます。スマホの欠点である “圏外問題” をクリアしているのがありがたいですよね。
カーナビゲーションは、今後どうなっていくのだろう?
据置きナビからポータブル、そしてスマホのアプリへと進化して来たカーナビですが、今後どうなっていくのでしょう。ネットと接続され、レストランや宿泊施設の予約、レビュー確認などさまざまなことができるようになるのは間違いありません。ただ、どうもそれだけではないようですよ。

今年(2014年)3月3日、Apple社は次世代の自動車システムを示唆するような商品を発表しました。その名も「Carplay」です。これは車載のディスプレイを利用・連携して、スマホの各機能(iOS)の利用を可能にするもの。例えば車載ディスプレイのタッチパネルやハンドルからスマホのナビアプリを操作したり、友人にメッセージを送ったり、音楽を聴いたりできてしまうようです。
これはもはやナビアプリというよりも、車のOS(オペレーションシステム)に近いかもしれません。将来的にはiOSを総合的なITシステムとしてエアコンや走行システムなどを管理していく…ナビはそのうちの1つといった形…。もちろんクルマ側にメインOSがあって、iOSなどスマホ側は従属する形になるかもしれませんけれども。いずれにせよこれまでのカーナビの考え方は根本から覆されそうです。

もちろんAppleだけではありません。Googleもandroidを使った「Android Auto」を2014年6月25日(Google I/O 2014)に発表しています。「Carplay」と大きく違った機能は現状発表されていませんが、Googleのことですから驚くようなシステムとしてリリースしてくれるでしょう(期待)。ちなみに「Carplay」も「Android Auto」も音声操作できます(Appleは”siri”、Androidは”OK,Google”)。
こういったスマートフォンを使った本格的な車載機接続の流れは、今後どんどん加速して行きそうです。そもそもクルマって、そんなに頻繁に買い替えるものではありません。クルマにナビシステムを付けてしまうよりも、スマホと接続して使用する方が理にかなっていますよね。Apple、Googleともに2014年には上記のシステムを搭載したクルマが、メーカーからリリースされると発表しています。どんなクルマが登場して来るか、今からの楽しみです。
関連サイト
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