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- 掲載:2017/12/17 |
BMW 5シリーズツーリングのメカニズムを徹底解説!“ビジネスアスリート”の実力に迫る
今回はこの夏に日本市場に投入されたBMW 5シリーズツーリングのメカニズムを徹底解説いたします。セダンともども“ビジネスアスリート”というキャッチコピーを掲げ、アッパーミドルクラスのセダン / ステーションワゴンの市場で、常にトップを走ってきた伝統あるモデル。その最新型の進化の様子をご紹介いたします。
なお、先代モデルに関してはこちらの記事で解説しています。
BMW 5シリーズツーリングの走りを支えるメカニズム
BMW 5シリーズツーリングには、BMWブランドの根底にある哲学「駆け抜ける歓び」を体現するパフォーマンスを実現するため、様々な装備が搭載されています。これらの機能を絶え間なく研究し、常にアップデートすることで、BMW車の走りは進化し続けているのです。
インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング
BMW 5シリーズツーリングに搭載されている4輪操舵システムになります。通常は前輪だけが左右に曲がって操舵を可能にするところを、後輪にもハンドリング機能を持たせることで、走行性能を高めています。具体的には、約60km/h以下での走行中は、前後輪を逆位相(前輪が右向きなら、後輪は左向き)にハンドリングさせ、最小回転半径を縮めて曲がりやすくします。反対に約60km/h以上で走行している際は同位相(前輪が右向きなら、後輪も右向き)にハンドリングさせ、車両の姿勢変化を抑え、安定したコーナリングを実現します。主に高速道路での車線変更や長いカーブでその効果を体感できる機能といえます。
この技術は、かつてはごく一部の車種にだけ採用されていましたが、近年では国産車を含む上級スポーツモデルにも増えてきました。
このほか、走行中の速度に応じてハンドルの切れ角を自動調整する「アクティブ・ステアリング」を搭載することで、いかなる路面、速度でも安定したハンドリングを可能にしています。
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アダプティブ・モード付き ドライビング・パフォーマンス・コントロール
BMW 5シリーズツーリングには、状況に応じて使い分けることのできる4つの走行モードを搭載しています。それぞれの走行モードを選択すると、トランスミッションやサスペンション、エンジン出力を自動で制御し、それぞれの設定に合った最適な走りを可能にします。
- スポーツモード
- コンフォートモード
- ECO PRPモード
- アダプティブモード
※アダプティブモードとは
走行状況や路面、具体的には高速巡航からワインディング、交差点など変化する走行状況に応じ、サスペンションのセッティングを常に最適化させる走行モードです。
8速スポーツ・オートマチック・トランスミッション
シフトノブまたはハンドル裏のパドルを操作することで、手動変速も可能な8速ATです。クロス・レシオのギア比により、4つの走行モードと組み合わせ、スポーツ性重視から燃費重視まで、様々な走りが楽しめます。またこのシフトノブは、電制パーキングブレーキのスイッチも兼ねています。
軽量化
BMW 5シリーズツーリングはスポーティな走行性能を達成するため、ボディの軽量化にも徹底的にこだわっています。製造過程でアルミニウム、超合金、プラスチックなどの軽量素材を適切な場所に使用することで、車体剛性を落とすことなく、無駄な車両重量の増加を防いでいます。これによりボディサイズが先代モデルより拡大したのにもかかわらず、車両重量は最大100kg軽くなっています。運動性能はもちろんのこと、燃料消費を抑える効果も持っています。
BMW 5シリーズツーリング、さらなる燃費効率の追求
アッパーミドルクラスのステーションワゴンとはいえ、燃費性能を犠牲にできない時代になりました。むしろ近年の高価格帯のモデルの進化を見ると、上級モデルの車種にこそ、環境性能が求められる時代になりつつあるといえます。BMW 5シリーズツーリングは燃焼消費を抑える機能も多数搭載し、パフォーマンスをエコを両立しています。
エンジンの高効率化
かねてより高いエンジン開発技術で有名だったBMWだけあり、この5シリーズツーリングにも、その高い技術が活かされています。5シリーズツーリングが搭載するエンジンには、高精度ダイレクト・インジェクション・システム(燃料直接噴射システム)、バルブトロニック(電子制御式無段階可変バルブリフト機構)、ダブルVANOS(バリアブル・カムシャフト・コントロール・システム)、最新のターボ技術が採用され、少ない燃料で効率的にパワーを発生させる工夫がなされています。
なおBMW 5シリーズツーリングのうち、523iツーリングに搭載されているB48B20Aエンジンに関しては、下記の記事でより詳しく紹介しています。さらにBMWの歴史において忘れてはならない、量産車初のターボエンジン搭載車であるBMW 2002ターボの記事も合わせてご紹介いたします。是非チェックしてみてください。
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エアロダイナミクス
空気抵抗係数(Cd値)の観点から、ボディの至る所の造形を徹底的に煮詰め、空気抵抗を軽減しています。これは効率性だけでなく、室内騒音の軽減も同時に達成しています。またキドニーグリルには、エンジンの冷却が必要ない際は自動的にラジエーターを閉じることで、空気抵抗を抑える機能が搭載されています。これはクラスで唯一、5シリーズツーリングだけに搭載されている機能です。(2017年12月現在:メーカー調べ)
エンジン・オート・スタート/ストップ機能
停止~再始動までの間のアイドリング中の燃料消費を抑えるため、エンジン・オート・スタート/ストップ機能を搭載しています。むやみに停止することなく、エンジンの停止時間が一定以上に達すると判断した場合のみ作動するようになっているため、停止のたびに必要以上に気を使う必要はありません。
ECO PROモード
複数のドライブモードのうち、より燃料消費を抑えて走りたい際に選べるモードです。これによりエンジン、トランスミッションのほか、エアコンディショナーも燃料消費を抑えるセッティングになります。
BMW 5シリーズツーリングの快適性・安全性への取り組み
iDrive
BMW各車に搭載される、ナビゲーション、エアコンディショナー、車内エンターテイメント、その他機能の統合コントロールシステムです。最新型では、事前に登録したジェスチャー(モニターの前で指を左右に振る、円を描くなど)で特定の機能を呼び出せる「ジェスチャーコントロール」が選択可能です。iDriveについては下の記事で詳しく解説しているので、是非チェックしてみてください!
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ドライビング・アシスト・プラス
ルームミラー内のステレオカメラと車体前後計5基のミリ波レーダーにより、車体周囲の状況を常にモニタリングします。これにより見通しの悪い交差点の通過、ウィンカーを出さない車線逸脱、他車の自車への接近といった危険な状況に合わせ、運転手や乗員に警告を出したり、場合によっては衝突に備えたりします。
DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)
車体の挙動を常にモニタリングすることで、車体が不安定な挙動を示しそうになったときに事態が悪化するのを防ぎ、安全な走行をサポートします。具体的には下記の機能が含まれます。
- ブレーキ・スタンバイ機能
- フェード防止機能
- ブレーキ・ドライ機能
- スタート・オフ・アシスタント機能
高速走行中にアクセルから素早く足を離すと、自動的に急ブレーキを想定し、ブレーキに予圧を与えます。これにより直後の急ブレーキの効果を最大化し、制動距離を短縮します。
ブレーキ温度が上昇し、フェード現象の兆候が見られた際、自動でブレーキ圧を高め、最大限のブレーキ性能を発揮できるようにします。
雨天走行時の制動力を自動で高め、スリップや衝突のリスクを下げます。
急な坂道からの発進がスムーズに行えるようサポートします。
アクティブプロテクション
衝突の回避が不可能とシステムが判断した時点で、シートベルトのテンションを強め、全てのウィンドウを閉じることで、乗員の車外放出を防ぎます。また事故発生後は車両を停止させ、さらなる被害の拡大を防ぎます。
高い性能と万全の装備により、最高のドライブを可能にしてくれるBMW 5シリーズツーリング
これまでにご覧頂いたとおり、BMW 5シリーズツーリングには走行性能、環境性能、快適性能、安全性能に妥協しない、多数の装備が搭載されています。これもすべて、アッパーミドルクラスのステーションワゴンの世界で第一線を生き抜いてきた、ブランドの誇りを感じることができます。今後もさらなる魅力を紹介してまいりますので、ご期待下さい!
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