ミニの新しいコンセプトモデルは、電気スクーター。MINI Scooter E Concept 登場

• Tweet

2010年9月、ミニが電気スクーターのコンセプトモデルを発表しましたよ。その名も “MINI Scooter E Concept” 。「え！ミニがバイク？」って驚いている方も多いでしょう。ここ最近、BMW社が精力的に取り組んでいるゼロ・エミッションを実現するモデルの一つとして、ミニはモーターサイクルを選んだというわけでしょうか。もちろん、ただミニっぽいバイクを作りましたというわけではありませんよ。ミニ特有のゴーカートフィーリングを、二輪車で実現するという思想で作られています。いったいどんなモデルに仕上がっているのでしょうね。早速、内容をご紹介していきましょう。

パワートレイン

電気モーターを使用

パワートレインはリアに搭載された電気モーターを使用（スペックは公表なし）。バッテリーは、リチウムイオンで家庭用電源コンセントから充電可能となっています。この電源プラグ・ケーブルはフューエル・リッドに似たカバー下に収納されており、出先で充電することもできますね。ケーブルの長さが5mと長いのも、出先では重宝しそうです（ただ、つまづきそうですが）。

装備

フロントマスクはクロスオーバー＆クラシックミニ

エクステリアで最も特徴的なのが、フロントにある大型のヘッドライト。ミニクロスオーバーのヘッドライトをベースにデザインされたというこのライトは、丸型ではなくやや楕円となっています。クラシックミニのフロントビューを意識したというスターマイン風の両サイドのウィンカーとの相性も良好ですね。またその下にある開口部は、ミニクーパー（R56）のフロントグリルをイメージしているようです。うーん、グリルはやや強引ですかね（笑）。

クロムパーツーツやミラーでミニらしく

フロント以外にもミニを連想させるパーツがふんだんに使われています。まずクロームメッキを採用したシート周りのグリップは、ミニクーパーSなどに搭載されるリアスポイラーをイメージして製作されたようです。またバックミラーはミニクーパーで使用されているミラーと同形状のもの。テールライトは、クロスオーバーなどと同様に直立に配置されています。これは新しいミニクーパーのトレンドのようですね。もちろんテールラインと周りにもミニのロゴが装着されていますよ。

走行性能

MINI Scooter E Conceptは一人乗り仕様、二人乗り仕様の2タイプが用意されています。一人乗り仕様はスポーツ性を重視、二人乗り仕様はドライビングプレジャーを重視と発表されていますが、現状は何がどう違うのかという詳細情報はありません。パワーカーブが異なるとか、サスペンションのセッティングが違うなど、設定変更が可能になるのでしょう。ちなみに両モデルともに、ホイールは11インチを使用。

操作性

さてミニと言えばセンターメーターですが、もちろんMINI Scooter E Conceptにもセンターメーターが装備されています。まずスピードメーターの表示は液体封入されたチューブの動きで表現、さらにメーター下にはバッテリー充電レベルを知らせるインジケーターが搭載されます。ちなみに操作ボタンはミニクーパーのマルチファンクションステアリングホイールと同じデザインが採用されているとか。

そしてこのセンタメーターの最大の目玉が、アップル社iPhoneを組み込んで使用できる点。センターメーターの真ん中にはiPhoneを組み込めるスナップイン・アダプターをあり、iPhoneをカチッとはめこむだけで使用可能。iPhone装着するとすぐにイグニッションがオンになるというキーの役割も兼ねているようです。もちろんiPhoneを使ったナビゲーションや音楽再生が可能で、MINIコレクションで用意されたヘルメットと、Bluetooth接続して快適に利用できます。これはいいですよね。

動画（3分02秒）

MINI Scooter E Concept Movie

最後に

いかがでしたでしょうか？　MINI Scooter E Concept。実際に市販化される可能性は少ないとは思いますが、BMW社はバイク部門「BMW Motorrad」を所有していますからね（日本では輸入バイクシェア2位）。可能性がゼロというわけではありません。もし登場すれば、あなたは購入しますか？