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欧州車がハイブリッドやEVに積極的な理由。ガソリン/ディーゼルMINIが楽しめるのは今のうち!?

編集部通信|

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ここ数年、欧州メーカーからクリーンディーゼルやハイブリッド(HEV/Hybrid-Electric Vehicle)、電気自動車(EV)の導入が相次いでいますね。2014年9月には、日本もミニクロスオーバーとペースマンで、クリーンディーゼルモデルが導入されました(欧州ではクリーンディーゼルモデルは以前からミニにラインナップされていましたが…)。またBMWグループでは電気自動車(EV/Electric Vehicle)や燃料電池車(FCV/Fuel Cell Vehicle)の開発(トヨタ提携含め)も推し進めており、BMWブランドからは「i3」や「i8」、ミニブランドではコンセプトモデルながら「ミニスーパーレッジェーラ・ヴィジョン」が発表されました。この欧州の各メーカーのガソリンからのシフトには、どんな背景があるのでしょうか。

EUで加速するCO2排出量規制の強化

2021年までにCO2排出量を半減?

EUにおいては、長らく自動車CO2排出量の低減が叫ばれています。特に2013年11月にはEU欧州会議において「2021年までに新車の二酸化炭素(CO2)排出量を “1kmあたり95g以下” とする」(以下、2021年規制)と定められたことがニュースになりましたね。ここで出された数字「95g以下」はかなり厳しい数字で、2006年のCO2排出量の実績値が「160g/km」でしたから、40%以上の削減を求められているわけです。しかもこれは努力目標ではなく、自動車メーカーは2020年までにラインアップされる新車の95%で基準達成、2021年には完全達成することが義務付けられています。しかも違反すれば罰金措置という厳しさ。これが欧州メーカーの脱ガソリン車シフトの原因のようです。

各社の動向について

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2014年はプラグインハイブリッドラッシュ

こういった規制強化を背景に、BMWグループをはじめ多くの自動車メーカーが脱ガソリン車へと動き出しています。脱ガソリン車というと、日本では「ハイブリッド」が大本命に思いがちですが、欧州ではハイブリッドはさほど強いエンジンではありません。欧州メーカーも簡易的なハイブリッドを作ってきましたが、現在の主流はクリーンディーゼルのようです。

ディーゼル以外で、自動車メーカー各社が熱い視線を送っているのがプラグインハイブリッド車(PHEV)と電気自動車(EV)です。特にプラグインハイブリッドは、2014年に各社より続々と発表されました。具体的には独フォルクスワーゲン「ゴルフGTE」や「パサートGTE」、独ポルシェ「カイエン S E-Hybrid」、仏プジョー「Quartz」、伊ランボルギーニ「Asterion LPI910-4」などですね。

ハイブリッド、電気自動車、燃料電池車の違いとは?

ハイブリッド(HEV)
プリウスやアクアなどで親しまれているハイブリッド車(HEV)は、動力源に電気で動く「モーター」とガソリンで動く「エンジン」を使っています。異なった燃料で動くものを組み合わせ(ハイブリッド)ているんですね。ちなみにハイブリッド車の電気は、回生ブレーキ(ブレーキング時のエネルギーを回収・蓄積し、再利用するシステム)で充電されています。
電気自動車(EV)
電気モーターのみで稼働する自動車です。燃料は車両に積載された蓄電池で動き、ガソリンを一切使用しません。メリットは環境性能の高さですが、航続距離がガソリン車やハイブリッド車に較べて短いのが課題となっています。
プラグインハイブリッド車(PHEV)

ハイブリッド車と電気自動車のいいとこ取りをした車です。回生ブレーキからだけでなく、家庭用電源や専用電気スタンドから直接モーター駆動電力を充電できるハイブリッド車です。電気がある間は電池稼働、なくなればハイブリッド車としてガソリンメインで稼働します。課題は販売価格の高さでしょうか。

燃料電池車(FCV)
燃料電池で発電した電力でモーターを動かします。燃料電池は水素と酸素を使って発電するため、燃料は水素を使用するのが特徴です。 排出されるのは水だけで、非常に環境性能が高く、また航続距離も長いため未来のエンジンとして注目されますが、水素ステーションの設置が非常に高額であるなど課題も多いのが現状です。
燃料電池車
FCV
電気自動車
EV
ハイブリッドカー
HEV
動力 モーターと燃料電池 モーターと蓄電池 モーターとエンジン
燃料 水素 電気 電気とガソリン
航続距離
環境性能
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ハイブリッドでは2021年規制には対応できない!?

以前はハイブリッドやプラグインハイブリッドでは「2021年規制」を乗りきれないのではないかと言われていました。このため各社は電気自動車や燃料電池車に興味を示していたのです。ただ、ここに来てターボ技術や内燃機関の改良、またエネルギー回生システム(ブレーキング時のエネルギーを回収・蓄積し、再利用するシステム)で「なんとかなる」という見通しが立ったため、各社がプラグインハイブリッド車を続々と出してきたようですね。電気自動車は供給ポイント(スタンド)や走行距離など課題も多いのが現状です。もしプラグインハイブリッドで規制対応できるなら、EVの課題解決までの繋ぎとなってくれそうです。

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BMWグループの展望は?

一方BMWグループはハイブリッドやディーゼル車を販売していますが、ここ数年特に力を入れているのが電気自動車です。昨年登場したBMWのフラッグシップモデル「i8」、そして実用EV車「i3」はすでに15,000台を売り上げていますよ(2014年11月実績)。気になるミニブランドでは、最近BMW社の幹部が「MINIでも、遠からずEV車を出すだろう」とコメントしています。

ただ上述したようにEV車には課題も多く、またそれは自動車メーカー1社がなんとかできるものでもありません。このためBMWは長期的な視界ではEVやFCV開発(2013年にトヨタと燃料電池車開発で提携済)を行いつつ、短中期ではプラグインハイブリッドモデルを登場させる可能性もありそうですね。

ガソリン・ディーゼルMINIが楽しめるの今のうち!?

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第4世代ミニではガソリン車は厳しいか

2021年以降と言えば、現行F56のミニもフルモデルチェンジのタイミングです。このタイミングでは、現在のようなガソリン車である可能性は少ないかもしれませんね。プラグインハイブリッド、はたまたEV車としての登場もありえるのかもしれません。さすがに燃料電池車であることはないと思いますが。そういう意味ではピュアなガソリンMINIやディーゼルMINIを楽しめるのは、まさに今だけなのかもしれませんよ。

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