BMWのハンドリングが楽しい秘密とは?

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“駆けぬける歓び”を感じさせるハンドリングこそBMW最大の魅力

BMWはベーシックな1シリーズからX5などのSAV、そしてM3など本格スポーツモデルまで一貫して走りの楽しさを感じさせてくれるクルマをつくり続けています。BMWの走りの楽しさの源の1つが、ハンドリングです。本稿では、BMWのハンドリングとは、いったいどのようなものなのか…改めて考えてみたいと思います。

FRと前後50:50の重量配分

ドライバーを車の中心に置くBMW

言うまでもなく、ハンドリングは自動車全体のシステム構成やバランスによって決まる総合的なものです。数ある自動車メーカーの中でも特に「駆けぬける歓び」をブランドコンセプトに掲げるBMW。彼らは常に運転の楽しさにこだわり、車両開発をし続けています。

特にFR（フロントエンジン＋後輪駆動）、前後50:50の重量配分はBMWらしさを象徴する部分です。この駆動方式と最適な重量配分によって、常にクルマはドライバーが中心になります。ステアリングを左右に切れば即座に応答し、ドライバーの意のままに操作でき、そしてクルマとの一体感を感じられるようになるのです。

FFモデルでもBMWらしさを

FRは後輪へ駆動力を伝えるためにドライブシャフトが必要にあり、室内の居住空間や重量、さらにコスト面でもデメリットとなるため多くの自動車メーカーがより効率の良いFF（フロントエンジン＋前輪駆動）を採用しているのが現状です。近年、BMWは別ブランド展開をしているBMW MINIにおいてFF技術を大いに高め、その成果を本家BMWにもフィードバックするようになりました。2シリーズ アクティブツアラー（F45）や2シリーズ グランツアラー（F46）、X1（F48）がその代表格ですね。

ライバルメーカーとの熾烈な競争のなかでFFを導入したBMWですが、かといってFRを捨て去ったわけではなく、むしろFFにFRらしさを取り入れて技術を高めつつ、それによってFRの存在意義を高めていこうとしています。改めてBMWの走りの本流はFRにあり、だからこそ彼らは今なおこの駆動方式にこだわり続けているのです。

50:50の重量配分メリット

前後重量配分に関しては、当然のことながら走りの良さに直結する部分で、「走る」「曲がる」「止まる」というクルマに求められる基本性能を高めていくうえで重要なポイントになります。特にコーナリング時の安定性や4つのタイヤをきちんとグリップさせて走らせるという点に置いては大きなメリットになります。

BMWのハンドリング

走るの楽しみだけではなく、安全面でも有利

ここまでで説明したBMWの数々のこだわり。これらによって実現したハンドリングの良さは走りそのものの楽しさに限らず、いざというときの危険回避にも大きなメリットがあります。先進の安全装備との併用によって、安全性能も大幅に向上することができるのです。

実際に国産車から乗り換えると、ステアリング操作もアクセル操作も少しだけ重さを感じるかもしれません。しかし走り始めるとその気持ち良さにすぐに惚れてしまうはずです。そしてBMWのコーナリングを体感すれば、虜になってしまうのは間違いないでしょう。百聞は一見に如かず、まずはBMWの走り味をテイスティングしてみてください。