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- 掲載:2016/1/19 |
現行BMWとライバル徹底比較(BMWX5 vs メルセデス・ベンツGLEクラス・ポルシェカイエン・レクサスRX)

目次
はじめに
BMW全販売台数の3分の1を占めるXシリーズ
BMWがSAV(スポーツ・アクティブ・ビークル)呼ぶ、クロスオーバーSUVの最初のモデルとして登場したのがX5です。初代が1999年に登場して以来、高級クロスオーバーSUVは世界的に流行、X5をはじめとするBMW Xシリーズも全世界で販売されるBMWの3分の1を占めるほどに人気となりました。初代、ならびに2代目が大ヒットとなったX5は、3代目となる現行型(F15)でも世界中で14万7381台(2014年の台数)を販売するなど引き続き人気を得ています。そんなX5をターゲットとした数多くの競合車が同セグメントに登場しています。現在販売されているライバルとしては、メルセデス・ベンツGLEクラス、ポルシェ・カイエン、レクサスRXが代表例として挙げられます。世界的に人気があるジャンルに投入されたこれらのクルマは、どれも力を入れて開発されていますが、現行型X5(F15)とライバル車がどのように違っているかを比較していきましょう。
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モデル概要
(写真左上:BMW X5 写真右上:メルセデス・ベンツGLEクラス 写真左下:ポルシェ・カイエン 写真右下:レクサスRX)
安全装備を充実させた現行のBMW X5
日本で2013年から販売を開始した現行型X5(F15)は、衝突回避・被害軽減ブレーキや前車接近警告など、先代(E70)と比べて電子デバイスによる安全装備の充実に力が入れられています。また、ブレーキエネルギー回収システムやエンジンオートスタート&ストップなどを装備し、燃費向上を図っていることも注目ポイントでしょう。ライバル車のひとつ、メルセデス・ベンツGLEクラスのルーツは2011年から「Mクラス」として販売されていたモデルです。2015年に行われたマイナーチェンジを経て現在はGLEクラスになりました。GLEクラスとなった同車はブランド名が変わっただけでなく、環境対応技術と安全技術が向上していることも忘れてはいけません。
また、ポルシェ・カイエンは同社初のクロスオーバーSUVとして955型と呼ばれる初代モデルが2002年に登場しました。その後、2006年にマイナーチェンジし957型に変更となり、2010年に行われたフルモデルチェンジで現行958型が登場しました。もうひとつのライバル、レクサスRXは2015年に4代目(日本国内では2代目)となる現行モデルが発表されました。現行型(F15)など数ある競合車と対抗するため、先代モデルから全長、全幅をはじめサイズアップし、堂々としたボディサイズとなりました。冒頭で述べたように多くのライバルが存在するこのセグメントで、高い人気を誇る現行型X5(F15)ですが、それは走行性能やユーティリティ、また高級感をうまくミックスさせているところが評価されているのかもしれません。
ボディサイズ

BMW X5 xDrive35d(8AT) | M・ベンツGLE 350d 4マチック(9AT) | ポルシェカイエンS(8AT) | レクサスRX450h バージョンL 4WD(CVT) | |
---|---|---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 4910×1940×1765 | 4825×1935×1795 | 4845×1940×1710 | 4890×1895×1710 |
ホイールベース(mm) | 2,935 | 2,915 | 2,895 | 2,790 |
車両重量(kg) | 2,200 | 2,250 | 2,130 | 2,140 |
トランク容量(L) | 650~1,870 | 690~2,010 | 670~1,780 | 553~1,171 |
発売年月 | 2013年11月 | 2015年10月 | 2010年4月 | 2015年10月 |
新車価格 | 882万円 | 868万円 | 1,140万円 | 728.5万円 |
ワイド&ローフォルムを強調
現行型X5(F15)とライバル車のボディサイズを比較していきましょう。まずはX5(xDrive35d)のボディサイズですが、全長4910mm×全1940mm×全高1760mm、そしてホイールベースは2935mmとなります。先代モデルと比べ全長が50mm、全幅が5mm拡大された一方で全高は15mm低くなり低くワイドになりました。続いてメルセデス・ベンツGLEクラス(350d 4マチック)はというと、全長4825mm×全幅1935mm×全高1795mm、ホイールベース2915mmとなり全長が短い以外は現行型(F15)と似たボディサイズとなっています。
ポルシェ・カイエン(カイエンS)ですが全長4855mm×全幅1940mm×全高1710mm、ホイールベース2895mmと現行型(F15)よりロー&ワイドを強調したサイズが与えられていました。走りを重視するカイエンにとって、このサイズは適切なのでしょう。最後にレクサスRX(450h)ですが、全長4890mm×全幅1895mm×全高1710mm、ホイールベース2790mmとなり現行型(F15)と比べ全長は長いものの、全幅は短く全高は低くなっています。ただ、国内で運転する場合は1900mmを切る全幅は有利に働くことは間違いありません。ただ、見た目の迫力は1900mmを超える全幅があればこそ。ワイドな全幅を持つなかでも、とくにワイドなボディを強調しているのが現行型(F15)といえます。
エンジン
BMW X5 xDrive35d(8AT) | M・ベンツGLE 350d 4マチック(9AT) | ポルシェカイエンS(8AT) | レクサスRX450h バージョンL 4WD(CVT) | |
---|---|---|---|---|
エンジン種類 | 直列6気筒DOHCディーゼルターボ | V型6気筒DOHCディーゼルターボ | V型8気筒DOHC | V型6気筒DOHC+モーター |
総排気量(cc) | 2,992 | 2,986 | 4,806 | 3,456 |
最高出力(kW(ps)/rpm) | 190(258)/4,000 | 190(258)/3,400 | 294(400)/6,500 | 193(262)/6,000 |
最大トルク(Nm/rpm) | 560/1,500〜3,000 | 620/1,600〜2,400 | 500/3,500〜5,000 | 335/4,600 |
JC08モード燃費(km/L) | 14 | 12.9 | 9.5 | 18.2 |
駆動方式 | 4WD | 4WD | 4WD | 4WD |
タイヤサイズ | 255/55R18 | 255/55R18 | 255/55R18 | 235/55R20 |
ガソリンだけでなくディーゼル&プラグイン・ハイブリッドを用意
続いて各車に搭載されるエンジンを見ていきましょう。現行型X5(F15)に用意されるエンジンは、3L直列6気筒と4.4LV型8気筒のガソリンターボエンジン、3L直列6気筒ディーゼルターボエンジン、さらに2L直列4気筒ターボエンジン+モーターを組み合わせたプラグイン・ハイブリッドと幅広いパワーユニットがラインナップされています。一方、メルセデス・ベンツGLEクラスに設定されるエンジンは3LV型6気筒ディーゼルエンジンと、ハイパフォーマンスモデル「AMG GLE 63 S 4MATIC」に搭載される5.5LV型8気筒ターボエンジンの2種類です。そしてポルシェ・カイエンですが、3.6LV型6気筒、4.8LV型8気筒、4.8LV型8気筒ターボエンジンそして3LV型6気筒スーパーチャージャー付エンジン+モーターのハイブリッドがラインナップされています。また、レクサスRXは2L直列4気筒ターボ、そして3.5LV型6気筒にモーターを組み合わせたハイブリッドを設定しました。4車を比較して特に目立つのが現行型(F15)のパワーユニットの豊富さです。ガソリン、ディーゼルならびに他車にはないプラグイン・ハイブリッドがラインナップされた現行型(F15)はユーザーの使用環境によってピッタリのモデルを選択することができます。
エクステリア

スポーティさ際立たせたX5のエクステリア
各車のエクステリアデザインがどのように違うかを比較していきましょう。現行型X5(F15)のデザインは歴代モデル同様、ダイナミックで背が高いスタイルを踏襲しつつ、BMWの特徴であるキドニーグリルを強調、エアロダイナミクスにこだわったエクステリアデザインを採用しました。そのため、ひと目でX5とわかるデザインでありながらも新しさが感じられます。メルセデスのエンブレムが強調されたフロントグリルが特徴のメルセデス・ベンツGLEクラスは、Mクラスから受け継いだエレガンスさと力強さを両立したエクステリアデザインです。ただし、Mクラスから大きくデザインが変わっていないため新味を感じないユーザーもいるでしょう。スポーツ性にこだわったポルシェ・カイエンは個性的なヘッドライトや大型のエアインテークで構成されるダイナミックなフロントマスクが特徴です。またエンジンフードに備わったパワードームや同社の911にも通じるワイドなリアフェンダーなど、クロスオーバーSUVながらもスポーツカーのエッセンスを感じるエクステリアデザインとなっています。4車の中でとくに個性的なのが、力強さと大人の色気を両立したエクステリアデザインを採用したレクサスRXでしょう。キャビンの前後を絞り込み前後ホイール周りの張り出しを強調したボディは好き嫌いが分かれそうですが、斬新であることは間違いありません。斬新さではレクサスRXに及ばないかもしれませんが、キドニーグリルとヘッドライトが一つのユニットに見えるようなデザインを採用した現行型(F15)ではボディをワイドに見せスポーティな特徴を際立たせているエクステリアに魅力を感じてしまいます。
インテリア
(写真左上:BMW X5 写真右上:メルセデス・ベンツGLEクラス 写真左下:ポルシェ・カイエン 写真右下:レクサスRX)
LEDを使用した多彩な照明デザインを採用
さらにインテリアデザインの違いを見ていきましょう。BMWの特徴ともいえる水平基調で構成される現行型X5(F15)のインテリアデザインは、最上級のレザーなどによりエレガンスを感じるものに仕上げられました。また、LEDを使った多彩な照明デザインが採用されるなどとくにエクスクルーシブな雰囲気が強調されているのが特徴といえるでしょう。一方、ライバル車のメルセデス・ベンツGLEクラスはオーソドックスながらも高い質感と最新のオンボードテクノロジーを融合したインテリアデザインを採用しました。SUVらしさを求めるユーザーにはとくに好まれるインテリアといえます。またポルシェ・カイエンのインテリアはスポーツカーのコックピットと同様、クルマと一体になることを目指したレイアウトで構成されています。それは主要なスイッチ類を素早く操作できるセンターコンソールの形状やマルチファンクションスイッチが装着されたステアリングなどに見て取れるため、とくにポルシェファンにとっては嬉しいデザインといえるでしょう。エクステリア同様、とくに個性的なインテリアデザインを採用しているのがレクサスRXです。先進性だけでなく、各部位の素材を活かした上質さや機能性を融合したインテリアにはとくに新しさを感じます。この中でドライバーが運転に集中できることを重視して考えると、X5とカイエンが優れていると言えますが、スポーティさに加えてエレガンスをも兼ね備えている現行型(F15)のインテリアを好むユーザーが多いのではないでしょうか。
価格

900万円台で好みのパワーユニットを選択できる
最後に各車の価格を比較していきましょう。現行型(F15)は、xDrive35d・SEの859万円からxDrive50i・Mスポーツの1265万円。またメルセデス・ベンツGLEクラスは、350d 4MATICの868万円からAMG GLE 63 S 4MATICの1740万円。ポルシェ・カイエンは、カイエンの859万円からカイエン・ターボSの2235万円。レクサスRXは、200tの495万円から450h・Fスポーツの742万5000円。国産車のため価格に有利なレクサスRXは別として、他のモデルは900万円台が売れ筋グレードとなりますが、その価格帯でX5はディーゼル、ガソリン、またプラグイン・ハイブリッドをチョイスできることは注目のポイントと言えるでしょう。
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