目次
- モデル概要
- ボディサイズ&パッケージ
- エクステリア・インテリア
- 試乗インプレッション
- グレードとエンジン(燃費)
- グレードごとの装備差
- オプション
- オプションパッケージ
- ボディカラー
- 価格・エコカー減税優遇額
- ギャラリー(動画・写真)
モデル概要
BMWロードスター初のリトラクタブル・ハードトップモデル
BMWの最新ロードスターとして2009年5月に販売開始された第2世代となるBMW Z4は、BMWロードスター初のリトラクタブル・ハードトップを採用したモデルです。ボタン一つでルーフを開ければ、爽快なオープンエア・ドライビングが楽しめ、ハードトップを閉めればプレミアム・セグメントにおけるクーペならではのドライビングも楽しむことができます。
このBMWのロードスターは2002年の誕生以来、古典的なプロポーションとドライビング・エクスペリエンスで高い評価を受けてきました。最新のロードスターとなるZ4もプレミアムオープン・モデルのセグメントにおいて、伝統的なロードスターのプロポーションを現代風にアレンジし、洗練されたスタイルで駆け抜けるよろこびをあじわうことができます。その優れたデザインは高く評価され、ドイツ本国においてレッド・ドット・デザイン賞、2009年北米国際自動車ショー期間中にはアイズオン・デザイン賞を受賞しています。
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BMW Z4 ボディサイズ&パッケージ
コンパクトながら快適性&実用性を兼ね備えたパッケージ
BMW Z4のボディサイズは全長4250mm x 全幅1790mm x 全高1290mmと非常にコンパクト。軽量アルミ合金製のフルオートマチック・リトラクタブル・ハードトップは、電子油圧制御によってわずか20秒で開閉動作が完了します。
リトラクタブル・ハードトップはデザイン性に優れているだけでなく、音響特性や空力特性にも効果を発揮。まず遮音性ですが、先代モデルに対して約50%も改善しています。またサイド・ウインドウの面積は約40%、リア・ウインドウ約50%も拡大し、クローズド状態での視界が良好となっています。なお気になるトランク容量ですが、ハードトップを収納した状態で180リットル。ハードトップを閉めた状態は310リットルを確保し、2人分の荷物をタップリと収納することができます。
BMW Z4 ボディサイズ比較
2シリーズ カブリオレ |
4シリーズ カブリオレ |
6シリーズ カブリオレ |
Z4 | |
---|---|---|---|---|
全長(mm) | 4,440 | 4,670 | 4,895 | 4,250 |
全幅(mm) | 1,775 | 1,825 | 1,895 | 1,790 |
全高(mm) | 1,415 | 1,385 | 1,365 | 1,290 |
ホイールベース(mm) | 2,690 | 2,810 | 2,970 | 2,495 |
エクステリア・インテリア
エクステリア:ロードスター固有の伝統的なデザインを踏襲しつつ、モダンなテイスト採用
BMW Z4のエクステリアは鍛え上げられたアスリートをイメージしてデザインされています。ロングノーズ、ショートデッキというロードスター固有の伝統的なデザインを踏襲しつつ、モダンなテイストを取り入れています。長いボンネット、ショート・オーバーハング、ロング・ホイールベースに、およびリア・アクスルに近く低いシートポジションが特徴で、フラットで筋肉質なリア・デザイン、ワイドトレッドによって力強さを強調しています。特徴的なキドニーグリルから力強い造形を見せるリアのホイール・アーチに至すべての造形が絶妙に融合し、ロードスターらしいシルエットを生み出しています。
インテリア:スポーティと快適さの見事なハーモニーを奏でているインテリア
インテリアはロードスター特有のクラシカルな魅力を漂わせています。人間工学に基づいたレイアウトを採用し、形状や素材、スイッチ類の配置は機能性だけでなくドライバーの感性を刺激します。非対称にデザインされたセンター・コンソールから操作パネル上に最適に配置された丸型スイッチに至るまで、伝説的な存在となっているBMW Z8のコクピットを彷彿させるものになっています。洗練されたインテリアデザインによってスポーティさを感じさせる一方で、大型8.8インチ・コントロール・ディスプレイに表示される日本専用開発のHDDナビゲーション・システムによって快適さを提供し、スポーティと快適さの見事なハーモニーを奏でているのが特徴です。
試乗インプレッション
2つのキャラクターを1台で存分に楽しむことができるモデル
FR(フロントエンジン・後輪駆動)、ロングノーズ、ショートデッキというBMWのロードスター伝統のスタイルに最新のリトラクタブル・ハードトップを採用したBMW Z4。スポーツクーペとプレミアム・オープンという2つのキャラクターを1台で楽しむことができるモデルです。
試乗したのは、フラッグシップモデルとなる「Z4 sDrive35is」。低いドライビングポジションから見える視界は、まるで地面を這うような感覚。最高出力250kW [340ps] を発生する3リットル直列6気筒ツインターボエンジンはアクセルを軽く踏むだけで、タイヤを路面に押しつけぐいぐいと前へ進んでいきます。また組み合わされる「7速ダブル・クラッチ・トランスミッション」はシフトチェンジするタイミングが全く分からないほどスムーズで、あっという間に加速していきます。
ワインディングではステアリング操作に対して鋭く反応し、シャープな身のこなしが特徴。路面状況が変化しても、追従性が非常に高く安心してコーナリングを楽しむことができます。リトラクタブル・ハードトップを採用したことで、クローズ時の遮音性は抜群。また、ハードトップをオープンにした際でも不快な風の巻き込みは少なく、快適にオープンエアの走行を楽しめます。わずか20秒でハードトップの開閉作業は終了するので、信号待ちの間でも開閉作業が行えます。
グレードとエンジン
2リットルと3リットルの2種のエンジンに2種のATを組み合わせる
Z4 sDrive20iには2リットル直列4気筒ツインパワー・ターボ・エンジンを搭載。最高出力135kW [184ps] / 5000rpm、最大トルク270Nm [27.5kgm] /1250-4500rpmを実現しているこのエンジンは、無段階に作動する可変バルブ・コントロール機構のバブルトロニックや高精度ダイレクト・インジェクション・システムにより燃料消費量を抑えています。その上、ツインスクロール・ターボチャージャーとVANOSによって全領域において、高いパフォーマンスとレスポンスを実現し、0-100km/h加速はわずか6.9秒というパフォーマンスを発揮。さらにZ4のフラグシップモデルとなるZ4 sDrive35iには3リットル直列6気筒ツインターボエンジンを搭載。ツインターボチャージャー、VANOS、ダイレクト・インジェクション・システムによって最高出力225kW [306ps] / 5800rpm、最大トルク400Nm [40.8kgm] /1300-5000rpmを実現しています。
またBMW Z4のフラグシップモデルとなるZ4 sDrive35isはこの3リットル直6ツインターボエンジンをさらにパワーアップして、最高出力250kW [340ps] / 5900rpm、最大トルク450Nm [45.9kgm] /1500rpmを実現。オーバー・ブースト機能により、最大トルクは瞬時に500N・m(51.0kg-m)を発生することができ、0-100km/h加速はわずか4.8秒となっています。この3リットル直列6気筒ツインパワー・ターボ・エンジンは卓越したパフォーマンスと燃費性能を両立し、その秀逸さが認められて、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2014の2.5〜3リットル部門において栄誉を獲得しています。
これらのエンジンには2種のオートマチック・トランスミッションが組み合わされています。Z4 sDrive20iには8速のスポーツAT(シフト・パドル付)を採用。Z4 sDrive35iには2組のギア・セット・2つのクラッチによる途切れることのない加速を実現した7速ダブル・クラッチ・トランスミッションを採用。2つのクラッチは偶数段と奇数段に分割された2つのギア・セットの間で極めて迅速かつスムーズに切り替わり、シフト・ショックを与えることがなく、駆動力を伝え続けることができます。なお燃費は燃料消費率JC08モード(国土交通省審査値)でZ4 sDrive20iが13.4km/L、Z4 sDrive35iが10.2m/Lを実現しています。
BMW Z4 のエンジン一覧
モデル名 | エンジン | 最高出力 | 最大トルク | 燃費 |
---|---|---|---|---|
sDrive 20i | 2L 直列4気筒ターボ | 184ps | 270Nm | 13.4km/L |
sDrive 35i | 3L 直列6気筒ターボ | 306ps | 400Nm | 10.0km/L |
グレードごとの装備差
3モデルをベースに装備が異なる計6つのグレードを設定
BMW Z4のグレード体系は、Z4 sDrive20iがスタンダード、ハイライン、Mスポーツの3グレード。Z4 sDrive35iがスタンダード、MスポーツそしてZ4 sDrive35isの合計6グレードが設定されています。Z4 sDrive20iのスタンダードとハイラインの装備の違いはアルミホイールは17インチとサイズは同じだが、フロントタイヤが225/45R17、リアタイヤが255/40R17と前後で異なるサイズのタイヤを装着。さらにシート地はより肌触りの良い、カンザス・レザー・インテリアとなり、電動シートも標準装備としています。
Mスポーツはエンジン排気量にかかわらず、アルミホイールは18インチとサイズアップされ、装着されるタイヤサイズもフロントが225/40R18、リアは255/35R18となる。エクステリアにはMエアロダイナミクス・パッケージ、足回りにはMスポーツサスペンション(Z4 sDrive35isはアダプティブMサスペンション)そしてスポーツシートが標準装備となっています。
オプション
ハードトップカラーが変更できるオプションプランも用意
総合出力650W、14スピーカー、10チャンネル・サラウンドで音楽が楽しめるカーオーディオ、HiFiシステム・プロフェッショナルをはじめ、メタリックペイント、アクティブ・ヘッドライト(バリアブル・ライト・コントロール機能付)、クルーズコントロール(ブレーキ機能付)をオプションに設定。そして、夜間にドアハンドルの照明によって足元を照らすことができる、コンフォートアクセスもオプション設定されています。さらに、ハードトップカラーがブラックIIもしくはグレイシャー・シルバーに変更できるBMWインディビデュアル・ハードトップ・カラーが用意されています。
オプションパッケージ
フュージョンとトラクション、2種のパッケージオプションを設定
Z4 sDrive20i を除く全モデルを対象に2つのオプション・パッケージが設定されている。運転席&助手席スポーツシートをはじめ、エクステンド。エクスクルーシブ・ナッパ・レザー・インテリア(アイボリーホワイト)、ファインライン・ブラウン・ウッド・インテリア・トリム、BMWインディビデュアルアルカンタラ・ルーフ・ライニングが組み合わされたデザイン・ピュア・フュージョン。そして運転席&助手席スポーツシートをはじめ、アルカンタラ・レザー・コンビネーション・インテリア、メタル・ウィーヴ・インテリア・インテリア・トリム、そしてBMWインディビデュアルアンソラジット・ルーフ。ライニングがセットになったデザイン・ピュア・トラクションを用意しています。
ボディカラー
ボディカラーは全8色。BMWインディビュアルとして2色を設定
ボディカラーは全8色のラインナップ。ソリッドカラーはアルピン・ホワイトIII、ブラックII、クリムゾン・レッド。メタリックカラーはブラック・サファイア、ディープ・シー・ブルー、グレイシャー・シルバー、ミネラル・ホワイト、ミネラル・グレーというラインナップ。さらにBMWインディビデュアルとしてメルボルン・レッド、ヴァレンシア・オレンジの2色が設定されています。
価格
グレード | デザインライン | 本体価格 |
---|---|---|
Z4 sDrive20i | スタンダード | 518万円 |
ハイライン | 560万円 | |
Mスポーツ | 596万円 | |
Z4 sDrive35i | スタンダード | 726万円 |
Mスポーツ | 768万円 | |
sDrive35is | 850万円 |
動画:BMW AG公式動画
The new BMW Z4 Launchfilm.
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