はじめに
こんにちは。Toto BMW BMW Premium Selection 東大和の川村と申します。今回はBMWのSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)ラインナップの中でX5に続いて、2番目に登場したミドルサイズSUVのX3を紹介しましょう。2004年に日本に導入されました初代X3(E83型)は、BMW3シリーズ(E46)のプラットフォームを流用したクロスオーバーSUVモデルで、駆動方式は全車4WDとなっています。一般的な4WDはタイヤがスリップしてから、駆動トルクを配分します。一方のBMWの4WDシステム『xDrive』は常に路面や走行状況をモニタリングし、スリップする前に最適なトルク配分を行います。初代X3は2011年にフルモデルチェンジを行い、現行型である2代目X3(F25)が登場しました。駆動方式は全車4WDのままですが、搭載するエンジンが初代X3(E83)は直列6気筒が中心だったのに対して、現行型X3(F25)は2L直列4気筒ターボが中心。しかもガソリンだけでなく、ディーゼルエンジンも設定し、走る楽しさはそのままに燃費性能の向上、環境負荷の低減を実現しています。国産車ではレクサスRXやマツダCX-5などが同じミドルサイズSUVとなりますが、BMWのクロスオーバーSUVのXシリーズの中心車種となる現行型X3(F25)の中古車事情をひも解いていきましょう。
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Toto BMW BMW Premium Selection 東大和
川村 洋介さん
東大和営業所 副所長。ホテルマンから転職し、Toto BMWに入社して6年目。愛車は2002年式3シリーズ325ツーリング Mスポーツで、3台の3シリーズを乗り継いできた。サッカー、ラグビーを愛するスポーツマン。
BMW X3(F25)の仕様、マイナーチェンジについて
搭載する中心のエンジンは先代の直6から直4ターボへ変更
2代目となるX3(F25型)は2004年に登場し7年間発売された初代X3(E83)に代わり、2011年3月から日本で発売されているモデルです。デビュー時は最高出力225kW(306ps)を発生する3L直列6気筒DOHCターボを搭載したxDrive35iと最高出力190kW(258ps)を発生する3L直列6気筒DOHCエンジンのxDrive28iが登場。ミッションはどちらも8速ATが組み合わせられます。そして1年後には新車時価格が541万円からというエントリーモデルとしてxDrive20iが登場。こちらには最高出力135kW(184ps)を発生する2L直列4気筒ターボを搭載し、ミッションは8ATが組み合わされました。さらに2012年5月にはxDrive28iのエンジンが3L直列6気筒DOHC から2L直列4気筒DOHCターボに変更されダウンサイジング化が行われます。2L直列4気筒DOHCターボエンジンですが、xDrive20iは最高出力135kW(184ps)/最大トルク270N・m(27.5kg-m)ですが、xDrive28iは最高出力180kW(245ps)/最大トルク350N・m(35.7kg-m)と仕様が異なります。また同じこのタイミングで走行モードを、「ECO PRO」、「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ・プラス」から自分の好みやシチュエーションによって選択できるドライビング・パフォーマンス・コントロールが全グレードに搭載されました。そして2012年9月にはクリーンディーゼルエンジン搭載のxDrive20d Blue Performanceが登場し、X3(F25型)の主力エンジンは2L直列4気筒ターボへとシフトしました。ほぼ同じタイミングで足をリア・バンパーの下で素早く左右に動かすことで、ロックが解除され、手を使わずにテールゲートを開くことのできるオートマチック・テール・ゲート・オペレーションや万が一の事故の場合に専用の電話回線を経由して、コールセンターに連絡され、警察や消防といった機関に通報してくれるBMW SOSコールが全グレード標準装備となっています。そして2014年6月に現行のX3(F25)はマイナーチェンジを行い、ヘッドライトやキドニーグリル周辺、ドアミラーなどのデザインが変更されています。
BMW X3(F25型)ボディサイズ・車両重量
グレード名 | 生産期間 | 全長 | 全幅 | 全高 | 車両重量 |
---|---|---|---|---|---|
xDrive20i | 2011年3月〜2012年4月 | 4,650mm | 1,880mm | 1,675mm | 1,850kg |
2012年5月〜2014年5月 | 4,650m | 1,880mm | 1,675mm | 1,850kg | |
2014年6月〜 | 4,665mm | 1,880mm | 1,675mm | 1,850kg | |
xDrive28i | 2011年3月〜2012年4月 | 4,650mm | 1,880mm | 1,675mm | 1,850kg |
2012年5月〜2014年5月 | 4,650mm | 1,800mm | 1,675mm | 1,850kg | |
2014年6月〜 | 4,665mm | 1,880mm | 1,675mm | 1,860kg | |
xDrive35i | 2011年3月〜2012年4月 | 4,650mm | 1,800mm | 1,675mm | 1,900kg |
2012年5月〜2014年5月 | 4,650mm | 1,800mm | 1,675mm | 1,900kg | |
2014年6月〜 | 4,665mm | 1,880mm | 1,675mm | 1,900kg | xDrive20d | 2011年3月〜2012年4月 | – | – | – | – |
2012年5月〜2014年5月 | 4,650mm | 1,800mm | 1,675mm | 1,840kg | |
2014年6月〜 | 4,665mm | 1,880mm | 1,675mm | 1,840kg |
BMW X3(F25型)エンジンスペック
グレード名 | 搭載エンジン | 最高出力 | 最大トルク | JC08モード燃費 |
---|---|---|---|---|
xDrive20i | 2L直列4気筒DOHCターボ | 135kW(184ps) | 270Nm(27.5kg-m) | 13.4km/L |
2L直列4気筒DOHCターボ | 135kW(184ps) | 270Nm(27.5kg-m) | 13.4km/L | |
2L直列4気筒DOHCターボ | 135kW(184ps) | 270Nm(27.5kg-m) | 13.4km/L | |
xDrive28i | 3L直列6気筒DOHC | 190kW(258ps) | 310Nm(31.6kg-m) | 10.0km/L |
2L直列4気筒DOHCターボ | 180kW(245ps) | 350Nm(35.7kg-m) | 13.6km/L | |
2L直列4気筒DOHCターボ | 180kW(245ps) | 350Nm(35.7kg-m) | 13.7km/L | |
xDrive35i | 3L直列6気筒DOHCターボ | 225kW(306ps) | 400Nm(40.8kg-m) | 11.0km/L |
3L直列6気筒DOHCターボ | 225kW(306ps) | 400Nm(40.8kg-m) | 11.0km/L | |
3L直列6気筒DOHCターボ | 225kW(306ps) | 400Nm(40.8kg-m) | 12.1km/L | xDrive20d | – | – | – | – |
2L直列4気筒DOHCディーゼルターボ | 135kW(184ps) | 380Nm(38.7kg-m) | 18.6km/L | |
2L直列4気筒DOHCディーゼルターボ | 135kW(184ps) | 380Nm(38.7kg-m) | 18.6km/L |
BMW X3(F25) 全国の中古車在庫や人気モデルについて
2015年式の高年式車が新車より50万円以上安いものが多い
2011年に登場したX3(F25型)は日本導入からまもなく5年目を迎えようとしています。2015年12月現在、X3(F25型)の中古車は全国で180台ほど流通していて、その約90%は2011年3月〜2014年6月のマイナーチェンジ前の前期型となっています。しかし高年式な後期型が全く見つからないわけでもなく、2015年式も30台ほど流通していました。その後期型はほとんどが正規ディーラーの扱う走行5000km未満の認定中古車で、新車ディーラーの展示車や試乗車だった物件と言えるでしょう。こうした中古車は新車より20万円~70万ほど安くなっていて、新車を検討している人にとって、グレードやボディカラーや装備などがマッチすれば、かなり割安な価格で手に入れることができるといえます。
では現行型X3(F25型)の中古車の流通状況を詳しく見てみましょう。一般的には導入された年が最も流通台数が多くなるのですが、2011年は様々な出来事のあった年に導入されたこともあり、2011年式は最も少なく23台、2012年式が40台、そして最も多いのが2013年で41台となっています。さらに2014年は38台、2015年は33台と2011年を除くと、年式による流通台数の差が少ないという特徴があります。続いてグレードですが、デビューした2011年は最上級グレードのxDrive35iが最も多いですが、2012年にクリーンディーゼルエンジンが追加されると、圧倒的にディーゼル車のxDrive20d Blue PerformanceやxDrive20d Mスポーツが多くなります。そしてxDrive20iMスポーツパッケージが続いています。こうしてみると現行型X3(F25型)の中古車は2Lエンジン狙いがベストと言えるかも知れません。新車でSUVを選ぶ人は休日をアクティブに過ごしている人が多いようです。2011年式では走行距離は3〜4万kmが中心。2012年式では2万〜4万km前後というものが多くなります。年間8000kmを超えなければ過走行車扱いにはならないですし、高速道路を長距離で移動するという方が多いという事だと考えられます。同じ走行距離でも高速道路などの走行が多い方が、エンジンへの負荷が少ないので距離に対して心配する必要はありませんし、この走行距離ならば機関系の状態を心配する必要はないでしょう。デビューイヤーとなる2011年式で、走行距離が若干多めの5万kmを超えた物件が300万円を切ってきました。現在の価格帯は268万〜582万円で、平均価格は452万円です。年式による流通台数の差が少ないこと、そして高年式の高額な中古車が市場に流通したこともあり、平均価格は高めで、300万円台の中古車は約1/3しかないので、争奪戦になる可能性は高いです。
パワーと燃費そして価格のバランスに優れた2Lターボ搭載車
では、人気が集中しそうな300万円台のX3(F25型)中古車を見てみましょう。エントリーグレードのxDrive20iから最上級モデルのxDrive35i、クリーンディーゼルのxDrive20dまですべてのグレードが選べるようになっています。ただし、この価格帯では、xDrive35iやクリーンディーゼルのxDrive20dは走行距離が延びた物件が多い傾向があります。一方、価格と走行距離のバランスが良いのが2L直列4気筒DOHCターボを搭載したxDrive20iとxDrive28iです。購入後は街乗り中心、遠出をするにしても2~3人という人はエントリーグレードのxDrive20iでも十分すぎるほどのパワフルな走りを楽しめます。また大人数で荷物も満載で遊びに行く機会が多い人にはxDrive28iがオススメです。エンジンに余裕があれば、たとえばキャンプ場までの山道や高速道路の追い越し車線でも余裕ある走りを味わえます。しかも同じエンジンながら、最高出力が61psもxDrive28iのほうが高いにもかかわらず、燃費性能は同じというのですからこのモデルを狙わない手はないですね。そしてオートマチック・テール・ゲート・オペレーションがついていれば何かと便利だし、ドライビング・パフォーマンス・コントロールはプレミアムSUVに乗っているという優越感をもたらしてくれるはずですよ。
ボディカラーは白のアルピン・ホワイトⅢ、チタンシルバーメタリック、ブラックサファイアが多く、ややブラックサファイアの相場が高めになっています。xDrive28iはxDrive20iに比べると流通量が少ないですが、価格を優先するか、装備を優先するかは悩ましいところですが、予算に余裕があるならM社が手掛けたエアロパーツや専用サスペンションそしてシートなどを搭載したMスポーツパッケージを選んだほうが購入後の満足度は高いと思います。ちょうど、2016年は初期の2011年式のモデルが2回目の車検サイクルを迎えます。車検を取ったばかりのクルマを狙うと、次ぎの車検の2年間は大きな出費が少なくなるというメリットもあります。中古車を購入する際には車検残の期間がどれくらいあるのかによってランニングコストが変わってきます。BMWらしいスポーティな走りを味わえるミドルサイズSUVのX3(F25型)。オン・オフ問わないその高い走行性能を手に入れる絶好のチャンスが到来しました。
最後に
最後にToto BMW 東大和営業所の紹介をさせてください。1968年創業でBMWの販売、整備に豊富な経験がありますので、安心して皆さんのBMWライフをお任せいただけます。Toto BMW 東大和営業所はBMWの認定中古車の販売を行うBMW Premium Selectionだけではなく、新車ショールームも併設されています。BMWを新車で購入するのか、中古車で購入するのかを迷っているどちらの方にもご希望に合わせてご提案させていただきます。認定中古車は常時50台以上をご用意していますので、豊富な選択肢の中からお好みのモデルをお選びください。また、サーキットイベントなどBMWを楽しむためのイベント企画も積極的に行っていますので、BMW購入後も末永くお付き合いいただければ幸いです。下記に当店の紹介動画もご紹介させていただきますので、よろしければご覧くださいませ。
動画:Toto BMW BMW Premium Selection 東大和 紹介動画
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