今年1月に報道され、一躍注目を集めているのが米アップル製EV(コードネームはタイタン)開発の噂。アップルは元フォードのデザイン副社長、テスラやバッテリーメーカーのA123システムズから大量のエンジニアを引き抜くなど積極的な投資に打って出ています。その後、この手の報道は途切れていましたが先月になっていくつか情報が出てきました。そこで本稿では、ここ最近の報道をまとめて整理してみましたよ。
米アップルとBMWの交渉
アップル社はBMW i3に強い興味
アップルカーを開発すると一言で言っても、アップルは量産工場も販売網も持っていませんから、どこかの自動車会社とタッグを組む必要があります。そんなアップルが興味を持っているのがBMW社で、実は2014年秋から両社の交渉は始まっていました。米アップルのCEOティム・クック氏は、独ライプチヒにあるBMWの工場にてBMW幹部とミーティングを重ね、特にBMW i3の炭素繊維製ボディに高い関心を寄せたといわれています。
BMW社は単なるサプライヤーになるのを嫌気
ただ残念ながら、アップルとBMWの交渉ははっきりとした結論を得ないままに終了したようです(7月31日、ロイター通信より)。報道によれば、アップル社は自前で自動車開発を行いたい一方、BMW社は単なるサプライヤーになってしまうことを警戒した結果とされています。ロイターでは決裂したわけではなく、今後交渉再開の可能性もあるとしていますが…そう簡単ではないようです。
BMW CEO ハラルド・クルーガー氏
i3幹部の移籍、CEO交代も向かい風に
というのも、交渉が行き詰まっているのはBMWの警戒感だけが問題でもないようなのです。BMWは昨年12月にBMW i3の開発担当取締役だったヘルベルト・ディース氏がフォルクスワーゲンに移籍してしまいました。また今年5月にはハラルド・クルーガー氏が新しくCEOに就任。当面は本業に専念するとみられています(ただしハラルド・クルーガー氏は、独新聞紙へのインタビューでシリコンバレー系のIT企業との連携の重要性を強調する発言もしています。期待ゼロ…というわけでもないのです)。
BMW & アップル。夢のEVの登場は?
期待先行のアップルカー
グーグルのEV参入(自動運転)、テスラの「スーパーチャージャー*」など、なにかと話題のEVまわり。アップル社は優秀な人材と豊富な資金、そして圧倒的なブランド力でEVでも十分通用するように思えます。ただ量産・販売はどうしても自動車メーカーとのタッグが必要ですし、どんなメーカーとでもいいというわけにもいきません。そういった意味で先進的で、プレミアムなイメージを持ったBMW社は、またとないパートナーでしょう。
BMW i3もまだ130km程度の走行距離でありますし、障壁な多々ありますが、自動車ファンの多くはBMW製アップルカーの登場を期待しているはずです。ぜひ実現に向けて、両社は対話を再開してほしいですよね。CLUB BMW/MINIでは、今後もこのトピックについて定期的に記事にしていきます。
*スーパーチャージャー:テスラ「Model S」を数十分で充電できる無料コネクター。スーパーチャージャーは長距離ドライブの際に停車回数を最小限に抑えるよう戦略的に、レストラン、ショッピングセンターやWifiホットスポット付近の便利な場所に設置されている。日本ではまだ少ないが、欧米では急速に普及してきている。
- 関連記事
- Related Articles
- 先進の都市型モビリティ、BMW i3がマイナーチェンジで魅力アップ!
- 大幅に後続距離が向上したマイナーチェンジ後のBMW i3を徹底解説!
- BMW i3 徹底購入ガイド(マイナーチェンジ前モデル)
- BMW i3の特別モデル「BMW i3 Celebration Edition Carbonight」が限定販売!
- BMWの電気自動車「i3」が、カーシェアリングで登場!!
- BMW初のアメリカ人チーフデザイナー、クリス・バングル
- 変わらないデザイン、全モデルに採用されているキドニー・グリルとは?
- BMWが前後重量を50:50にこだわるワケとは?
- BMW伝統のロング・ホイールベース&ショート・オーバーハング
- BMWが、FR(後輪駆動)にこだわったクルマづくりをする理由とは
- BMW 全シリーズカタログ
- BMW 中古車検索サービス
- BMW 全シリーズ購入ガイド
- BMWの基礎知識
- BMWニュース
- BMWニューモデル情報
【BMW・ミニへの買い替えをご検討中の方へ】
◆カンタン45秒で一括査定!営業電話ラッシュはありません!!
BMW・ミニへお乗り換えを検討中の方は、一度MOTA車買取で一括査定してみませんか? 面倒だからといって、言われるがまま下取りに出してしまうと損をしているかも!? また、好条件の値引き額を提示されたとしても、実は下取り額も込みで、結局値引き・下取り額ともに大したことなかったなんてこともあります。 MOTA車買取ならしつこい営業電話はなし、高額査定店のみで交渉を進めることができるので、現在お乗りのお車を高値で売却できる先を最小限の手間で見つけられます!
◆MOTA車買取が選ばれる3つの理由!
1.高額査定の買取店と交渉
引越しや車などの一括査定で、申込直後の電話ラッシュにうんざりしたことはありませんか? MOTA車買取なら、高額査定の3社(最大)とやりとりするだけ。 概算査定額を確認後、他に気になる買取店があれば、追加でチョイスすることができます。
2.査定額が出るまでネットで完結
一般的な車一括査定は「実車を見ないとわかりません」ということもしばしば。MOTA車買取なら、申し込んだ翌日18時に概算査定額がWEB上に表示されます。
3.申込み翌日に最大10社以上を一斉比較
最大10社以上の買取店が直接査定してくれるので、高額で買い取ってくれる会社がひと目で分かります。
シェア
あなたにオススメの記事
この記事へのコメント
制作・協力
CLUB CARS 編集部
CLUB CARS編集部です。これから車を購入する人のための入門記事や購入した後、カーライフをもっと楽しめるようカスタムやメンテナンス、洗車などの記事を取材、掲載していきます。ご意見ご感想などございましたら、ページ下部の「お問い合わせ」よりご連絡をお願いします。
CLUB BMW / MINIの更新情報を配信中
いつも「CLUB BMW」、「CLUB MINI」をご覧いただきありがとうございます。Facebook、Twitter、Google+ にて更新情報を常時配信しています。次期モデルなどのスクープは、いち早くソーシャルメディアで情報発信しますので、是非フォローしておいてくださいね。
RSS Feed をご希望の方はこちら(クラブビーエム、クラブミニ RSS)。