BMW Z8(E52)モデル紹介
名車507をモチーフとした2シーターオープンカー
1995年に公開された映画「007・ゴールデンアイ」で主人公ジェームス・ボンドの愛車、ボンドカーにBMW・Z3が採用されました。これをきっかけに1997年のトゥモロー・ネバー・ダイではBMW7シリーズ(E38)、続く1999年のワールド・イズ・ノット・イナフでは今回取り上げるBMW・Z8(E52)がボンドカーとしてスクリーンに登場しました。それでは、華麗にデビューを飾ったBMW・Z8について紹介しましょう。BMW・Z8(E52)は1999年に発表されたコンセプトモデルZ07型の市販車で1956年~59年まで生産されていたBMW・507をモチーフとしたクラシカルなスタイリングをした2シーターオープンです。日本には2000年5月に導入され、2003年まで販売されていました。販売終了後、BMWのチューニングブランドであるアルピナが手を加えたZ8をベースとしたアルピナ・ロードスターV8を2003年に発表し、2004年7月から日本に導入されました。全世界で555台の限定販売で、そのうち105台がヨーロッパや日本に割り当てられています。ミッションはBMW・Z8が6MT車だったのに対して、アルピナ・ロードスターV8は5ATのみというクルマのキャラクターの違いを明確にしていました。しかしBMW・Z8、そしてアルピナ・ロードスターV8ともに非常に販売台数が少ないため、中古車として見つけるのも厳しいクルマです。
BMW Z8(E52)のスペック
M5のエンジンを搭載したハイパフォーマンスオープンカー
BMW・Z8(E52)のボディサイズは全長4400mm×全幅1830mm×全高1317mm。ホイールベースは2505mmで駆動方式はFR(後輪駆動)を採用しています。搭載されるエンジンは当時M5にも搭載されていた5L V型8気筒DOHCです。最高出力400ps、最大トルク51.0kg-mを発生し、ミッションは6速MTのみという設定でした。車両重量は1630kgで前後の重量比はフロントが820kg、リア810kgでほぼ50:50という理想的な数値を実現し、0-100km/h加速はわずか4.7秒という圧倒的な加速フィーリングを味わえます。400psを発生する5L V型8気筒エンジンのパワーを伝えるため、タイヤはフロント245/45R18、リアには275/40R18という前後で異なるサイズのタイヤを装着しています。クラシカルなスタイリングのBMW・Z8(E52)ですが、ABSをはじめ、横滑り防止装置のDSC、ブレーキの前後配分を行うCBC。そして4輪の回転差からタイヤの空気圧の変動を感知するRDWといった当時最新の電子デバイスが搭載されています。
BMW Z8(E52)の特徴
直線だけでなくコーナリングも楽しく走れるように仕立てられている
BMW・Z8(E52)はシャーシやボディはオールアルミニウムとなっています。こう聞くと最新のオープンカーのように思えますが、ドアを開けるとルーツであるBMW・507の鉄板むき出しのインパネを再現し、スピードメーターや回転計はセンターに配置されました。シルバーとブラックの2色でコーディネイトされたクラシカルなデザインのステアリングにはエアバッグが組み込まれています。電動開閉式のソフトトップはセンターコンソールに設置されたボタン操作によって約20秒で開閉操作が可能です。400psのハイパワーエンジンを搭載したBMW・Z8(E52)は野太いエキゾーストノートを奏でながら、そのパワーを極太のタイヤを通じて、しっかりと路面を捉えて走ります。M5と同じエンジンを搭載したオープンカーではなく、Z8らしい、直線だけでなくコーナリングも速いハイパフォーマンスオープンカーに仕立てられています。
BMWの歴史の中の位置づけ
Z3のハイパワーモデルではなく、名車をモチーフとしたラグジュアリーモデル
BMW・Z8(E52)はそのZという名前からZ3のハイパワーモデルという位置づけと考える人も多いでしょう。しかし、実際には全く違います。エクステリアやインテリアデザイン、そして妖艶さそしてスピードへの誘い。これは1950年代の名車、507の復刻版という色合いが強いと感じます。残念ながらBMW・Z8(E52)はわずか1世代しか生産されませんでしたが、BMWの歴史に燦然と輝く特別なモデルです。
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