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BMW 8シリーズ(E31)(1990~1999)

BMWの基礎知識|,

BMW名車図鑑-8シリーズ(E31)

BMW 8シリーズ(E31)モデル紹介

BMW6シリーズの後継車として登場した2ドアクーペ

世界一美しいクーペと呼ばれたBMW6シリーズ(E24)の後継車として、1989年のフランクフルトモーターショーで発表されたのがBMW8シリーズです。6シリーズ譲りの流麗なスタイリングを採用したボディ、そしてシャシーまで完全に新設計され、BMW M1以来となるリトラクタブルヘッドライトを採用。Cd値0.29という高い空力性能が特徴のラグジュアリークーペです。6シリーズ(E24)が直列6気筒エンジンを搭載していたのに対して、8シリーズはV型12気筒もしくはV型8気筒エンジンを搭載し、圧倒的なパワーによって優れた乗り味を実現しています。それでは約9年間に渡ってBMWのフラッグシップとして君臨した8シリーズを紹介しましょう。

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BMW 8シリーズ(E31)のスペック

BMW-8シリーズ(E31)のスペック

7シリーズ(E32)のパワートレインを流用

BMW8シリーズのボディサイズは全長4780mm×全幅1855mm×全高1340mmで、ミドルサイズセダンの5シリーズより全長は長く、全幅は7シリーズ並の大きなボディを誇ります。8シリーズは約9年間のモデルライフの中で850i、850CSi、840Ci、840Ci Mインディビデュアルの4モデルが設定されました。まず、1990年~1992年まで販売された850iには最高出力300ps、最大トルク45.9kg-mを発生する5LV型12気筒SOHCエンジンを搭載。ミッションは4ATが組み合わされます。1993年~1995年まで販売された850CSiは8シリーズ最強のモデルで、BMW M社がチューニングを施した5.6LV型12気筒SOHCエンジンを搭載します。最高出力381ps、最大トルク56.1kg-mを発生するこのエンジンはゲドラグ製の6速MTが組み合わされます。1993年~1996年まで販売された840Ciには最高出力286ps、最大トルク40.8kg-mを発生する4LV型8気筒DOHCエンジンを搭載し、5速ATが組み合わされました。そして1996年~1999年まで販売された840Ci Mインディビデュアルは最高出力286ps、最大トルク42.8kg-mを発生する4.4LV型8気筒DOHCエンジンを搭載し、5速ATが組み合わされます。850はV型12気筒エンジン、840はV型8気筒エンジンを搭載しています。これは7シリーズ(E32)のパワートレインを流用しているからです。駆動方式は全車FR(後輪駆動)となっています。

BMW 8シリーズ(E31)の特徴

BMW--Z8シリーズ(E31)の特徴

Z1と同様にリアにマルチリンクサスペンションを採用

エンジンやミッションといったパワートレインは7シリーズ(E32)を流用していますが、ボディやシャシーは7シリーズをベースとしたオリジナルとなります。リトラクタブルヘッドライトを採用したエクステリアデザインはCSクーペ以来となるセンター・ピラーレスのハードトップを採用しつつ、十分なボディ剛性と安全性を与えるために車両重量が増加したため、ハイパワーなV型エンジンが搭載されました。8シリーズで注目したいのはサスペンション形式です。フロントはBMW伝統のストラット式を採用していますが、リアサスペンションはインタグラル・リアアクセルと呼ばれる5リンク式という新しい方式が投入されています。これは1989年に発売されたZ1と同じサスペンション形式となっています。このサスペンションの採用によってエンジンパワーを路面に伝達し、高いグリップ性能を発揮します。

BMWの歴史の中での位置づけ

BMWの歴史の中での位置づけ

当時最先端の技術を投入し、後のモデルに大きく影響を与えた

日本のバブル景気真っ盛りの時に登場したBMW8シリーズ。6シリーズの後継車という位置づけで登場しましたが、結果的には新しいマーケットを開発したモデルといえます。そしてリアサスペンションに新しい方式を採用するなど、その後に登場するモデルへのマイルストーンとなったモデルとも言えるでしょう。6シリーズ(E24)から受け継いだBMWの美しいフラッグシップクーペの座は2004年に登場する2代目6シリーズ(E63)に引き継がれていきます。

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