ローバー・ミニ 今も人気の特別限定車ポール・スミス

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モデル紹介

1998年式ポール・スミス

1990年代のローバー・ミニにはいろいろな種類の特別仕様車が販売されていたが、その中でもっとも人気が高いのがポール・スミスだ。1998年に限定1500台で販売され、人気を博したモデルだった。その名前は高名なファッションデザイナーのポール・スミスに由来する。彼がデザインしたのはインテリアだけではない。エンジンヘッドカバー、プラグコード、トランクルームやグローブボックスなどがシンボルカラーのシトラスグリーンで彩られている。同じ年にはこちらも人気の限定車「クーパー スポーツパック・リミテッド」もリリースされているが、スポーツパック・リミテッドは13インチホイールを採用したスポーツマインドが高いモデルで、ポール・スミスは12インチホイールを履かせた非常に乗りやすいモデルだった。今回紹介するポール・スミスは「ポールスミスブルー」だが、他にも「オールドイングリッシュホワイト」、「ブラック」の計3色が設定されている。

排気量：1300㏄　4速AT車　ポールスミスブルー。取材協力：イール（東京都世田谷区）。

ショップのこだわり

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• イール 綾部 俊さん

  ポール・スミスはオーナーがなかなか手放さないので、滅多に出てきません。

ポール・スミスが登場したときはファッション誌などの一般誌でも取り上げられ、ローバー・ミニに興味がない人からも大いに注目を集めました。もともとミニはデザインのいい、オシャレな車ですが、ポール・スミスの手にかかるとこんな上品なミニになるんだ、と当時驚いた記憶があります。ファッションデザイナーが手がけた車なのに、外からパッと見た部分には奇抜なデザインがないのも長く愛されるポイントです。それでいて、エンジンルームやトランクルームを開けるとポール・スミスらしさが垣間見えるのが面白いですね。

チェックポイント

本革シートやインテリアはブラックで統一

ポール・スミスデザインながらインテリアは上品なカラーで統一。

ボディカラーに合わせられたインパネ

ボディカラーのポールスミスブルーに合わせてインパネのカラー。

専用デザインのスミス製3連メーター

英国車御用達のスミス製3連メーターにオリジナルデザインのメーターゲージを採用。

シトラスグリーンで飾られたグローブボックス

上品にまとめられたインテリアの中で主張するグローブボックスのシトラスグリーンカラー。

グローブボックスの扉に貼られたサインプレート

表からは見えない、こういった工夫はまるでファッションアイテムのような繊細さ。

シトラスグリーンでアクセントがつけられたエンジンルーム

エンジンヘッドカバー、プラグコードがシトラスグリーンで飾られている。

フロントグリルを飾るバッジ

グレートブリテン島をかたどった、ポール・スミスがデザインしたバッジ。

ポール・スミスがデザインした専用エンブレム

ポール・スミスが自らデザインし、宝石職人が製作を手掛けたエンブレム。