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- 掲載:2014/12/11 |
新型ミニ ジョン・クーパー・ワークスを徹底解説!!
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2014年1月にコンセプトモデルとしてデビューした新型MINIジョン・クーパー・ワークス(John Cooper Works、JCW)が、12月10日とうとう公式リリースされました。実車デビューは2015年1月に北米デトロイトで行われる「北米国際自動車ショー2015」の予定ですが、公式のスペック情報や写真が多数公開されましたよ。ジョン・クーパー・ワークスの登場を今か今かと待ち構えていた方も多いでしょう。本稿では、そんな方のためにこの新型MINIジョン・クーパー・ワークスを徹底解説します。
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目次
パフォーマンス
歴代MINIとしては最強の231psに
ジョン・クーパー・ワークスと聞いて最も気になるのがパフォーマンスですよね。公開された情報によりますと、エンジンはクーパーSと同様2リッター4気筒を搭載。JCW専用のピストンや圧縮比変更(10.2:1)、シャフトタイミング変更などのチューニングを施すことで、最高出力は231ps(5200〜6000rpm)、最大トルクが350Nm(オーバーブースト時 / 1250rpm〜4800rpm)となりました。クーパーSの最高出力192ps、最大トルク280Nmと比較すると、かなり向上していますね。JCWというに相応しいスペックに仕上げられています。ちなみに停止状態から100km/hまでの所要時間は、ATモデルで6.1秒、MTモデルで6.3秒(ミニクーパーSは6.8秒)となっています。
トランスミッションはMT、ATともにあり
先代MINIジョン・クーパー・ワークス同様、新型でも6速MTモデルに加えて、6速ATモデルがラインアップされます。今回はATに力が入れられており、より素早いシフトチェンジのためリマッピングされ、MTよりもショートなチェンジを実現しているようですよ(ただし、ファイナルドライブレシオが高めに設定されるようですが)。またATモデルは先代JCWはMTモデル+40kg増でしたが、軽量化された新型は+25kg増にとどまります(MTモデル1,205kg、ATモデル1,230kg)。
新旧MINI JCW、ミニクーパーS 比較表
新型JCW(F56) | ミニクーパーS(F56) | 先代JCW(R56) | |
---|---|---|---|
全長 | 3,874mm | 3,860mm | 3,745mm |
全幅 | 1,727mm | 1,725mm | 1,685mm |
全高 | 1,414mm | 1,430mm | 1,430mm |
ホイールベース | 2,495mm | 2,495mm | 2,465mm |
最高出力 | 231ps | 192ps | 211ps |
最大トルク | 350Nm | 280Nm | 260Nm |
0-100km/h |
|
|
6.5秒 |
車両重量(MT) | 1,205kg | 1,240kg | 1,200kg |
車両重量(AT) | 1,230kg | 1,270kg | 1,240kg |
足回りなどの装備
足回りも、装備てんこ盛り状態です。ブレーキには新開発ブレンボ製スポーツブレーキシステムをはじめ、DTC(ダイナミックトラクションコントロール)、EDLC(エレクトロニック・ディファレンシャル・ロック・コントロール)、パフォーマンスコントロールなど先進装備が惜しげなく組み込まれています。またさらにオプションで、通常モデルでも装備できる「ダイナミック・ダンパーコントロール」が用意されています。
* DTCやらEDLCって言われてもよくわからない。そんな方のために、それぞれ下記に解説を記載しましたよ。よろしければぜひ。
DTC | ダイナミックトラクションコントロール。雪道や砂地などタイヤを滑らせて走る特殊な環境下で使用する機能。タイヤが滑る許容限度を広げて、安全な限界ギリギリまでトラクションを確保してくれる。オプションで選択可。DTCの使用環境では車が滑り、DSCが作動してしまうためDSCをOFFにしてDTCがONになる。 |
---|---|
EDLC | エレクトロニック・ディファレンシャル・ロック・コントロール。発進時空転した車輪にブレーキをかけてトラクションをコントロールするシステム。 |
DSC | ダイナミック・スタビリティ・コントロール。コーナリング時や濡れた路面でのスリップやスライドを防ぐために、コンピューターが運転状況を監視し、危険を察知するとエンジン出力やブレーキをコントロールして車体を安定させる機能。クーパーSに採用されている。 |
DDC | ダイナミック・ダンパー・コントロール。新型JCWではオプション採用(価格77,000円)。サスペンションの設定を快適性重視のコンフォート、スポーツ設定のどちらかを選ぶことができる。 |
ホイールは歴代GPモデルのものをリデザイン
ホイールは17インチのJCWレーススポーク(シルバー)となります。またオプションでは歴代JCW GPモデルのデザインを踏襲した18インチホイールの用意もあります。こちらは2006年登場のミニクーパーS with John Cooper Works GP Kit(日本限定160台の特別モデル)のホイールとそっくりです(スポークの数が4本から5本になっていますが)。これはオプションホイールにバージョンアップする方が増えそうです。
燃費は、ATモデルで大きく向上
現在発表されているのはEU基準での燃費ですが、参考までに記載しておきます。日本のJU08モードと比較すると、少しだけ悪化しますのでご注意くださいね*。新型JCWは、先代JCWと比較してATモデルの燃費が大幅に向上しています。同じく新型のミニクーパーSと比較しても、遜色のない数字が出ています。
JCW(F56、R56)、ミニクーパーS燃費一覧
新型ミニJCW(F56) | 新型ミニクーパーS(F56) | 先代ミニJCW(R56) | |
---|---|---|---|
MT | 14.9km/L | 17.4km/L | 15.2km/L |
AT | 17.5km/L | 18.7km/L | 14.1km/L |
* EUの場合、燃費測定の際の平均速度が、日本のJU08モードより高いため高燃費になりがちなのです。
エクステリア
JCWエアロダイナミック・キット同様のスタイル
エクステリアは、ミニクーパーやミニクーパーSのオプションパッケージで用意される「JCWパッケージ」同様のエアロパーツ「エアロダイナミック・キット」が組み込まれます(下記にJCWパッケージとの比較を写真で掲載しましたので参照ください)。
ただし2点異なるポイントがあります。1点目はフロントグリルに、JCWを象徴するチリレッドのルーバーとジョン・クーパー・ワークスのロゴバッチが置かれていること(ロゴはリアのハッチ右下にも同じく置かれています)。2点目はフォグランプ。JCWパッケージではフォグランプのところが、新型JCWですとエアダクトになっています(日本での販売時にはフォグランプに戻るかもしれませんが…)。
新型MINIジョン・クーパー・ワークス – 外観
オプションのエアロダイナミックキット
ボディカラーは未公開だが
公式に公開されているのは写真のチリ・レッドのみです。ちなみに先代JCWのボディカラーは、全8種類(ペッパー・ホワイト、ミッドナイトブラック、エクリプスグレー、ホワイト・シルバー、チリレッド、ライトニングブルー、ブリティッシュ・レーシング・グリーンII、スパイスオレンジ)でした。ミニONEやミニクーパー、クーパーSであったカラーで、JCW採用されなかったカラーは3種類(ホットチョコレート、ベルベットシルバー、アイスブルー)。ややポップなカラーがJCWでは採用されないのかもしれませんね。今回の場合は、アイスドチョコレートあたりでしょうか。
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インテリア
マイクロファイバー製のスポーツシート
インテリアで注目は、ジョンクーパー専用のバケットシートでしょう。こちらはサイドにレザーを張り込み、着座部分や背もたれに「Dinamica」と呼ばれるマイクロファイバーを採用しています。Dinamicaはスウェード調のルックスで、通気性・保温性が非常に高いことで知られるハイテク素材。スポーツ走行の多いジョン・クーパー・ワークスにはぴったりと言えますね。
細部までこだわり抜いた豪華装備
その他の装備では、ステアリングホイールは通常モデルでも用意されるJCWレザーステアリング(ATモデルはパドルシフトを標準装備)、スピードメーターにJCWロゴ、ステンレス製のアクセルやブレーキペダルなどが装備されています。また意外と気になるキーですが、今回もジョン・クーパー・ワークス専用デザインとなっていますよ。
価格
先代モデル同様、400万円前後!?
2014年10月に海外メディア「Car Advice」が報じた記事によれば、MINIは新型ジョン・クーパー・ワークスのライバル車としてアウディS1を挙げているようです。このため価格もアウディS1と近しい金額になるのではないかという予測がでていますね。アウディS1の価格は、日本導入モデルで410万円(5ドアのスポーツバックが430万円)ですから、新型JCWの価格は400万円前後でしょうか。先代JCWの価格が、MTモデルが390万円、ATモデルが403万円でしたからほとんど同等ということになりますね。
2015年3月16日、日本販売スタート!!
3月16日より、正式に日本での販売が開始されました。気になる価格は、MTモデルが398万円(税込)、ATモデルが415万円(税込)となります。先代ミニよりも税引前価格は割安の設定ですね。なお標準装備は別途ページをまとめておきましたので、そちらをご参照ください。
関連記事:ミニ ジョンクーパーワークス(F56)、日本仕様車が遂に販売開始!!
コンセプトモデル
2014年1月に「北米国際自動車ショー2015(デトロイト)」にて登場したコンセプトモデルです。基本的には市販版とほぼ同様ですが、ボディカラーが非常に斬新ですよね。マットシルバーというのでしょうか、削りだしのようなシルバーにチリ・レッドが印象的です。各部のエアロに効果的に配色されたチリ・レッドが非常にクールですよね。
※関連記事:ミニジョン・クーパー・ワークス・コンセプトの写真をすべて公開中です。
おまけ動画
米国のテレビコマーシャル
スケボーの神とも呼ばれ、米国で人気のトニー・ホーク氏との共演が話題となったTVCF(米国)。かなりカッコよく仕上がっていますよ。動画が見づらい環境の方は、こちらの動画を静止画でもご紹介しています。「MINIジョン・クーパー・ワークス動画を静止画で紹介!」をよろしければ参照ください。
コンセプトモデルのデビュー動画
2014年1月のデトロイトモーターショーにて公開された本モデルの動画を紹介します(英語)。内容は概ね写真通りですが、ボディカラーは写真とは少々違った印象に感じますね。まあモーターショーは照明がかなり強いので、屋外で見るとまた印象が異なりそうですが…。このカラーが市販モデルで登場するかどうかは未定なので、単なる取り越し苦労かもしれないですけどね。
新型MINI JCWのマフラー音
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