次世代車のパワートレインとして、最も注目されるものの1つが電気モーター。日産や三菱自動車、フォルクスワーゲングループなど主力自動車メーカーはもちろん、テスラのようなベンチャー企業、はたまたIT企業のGoogleやAppleの参入も噂されています。もちろんBMWグループもBMW i3やi8など、EVには積極的な姿勢を示しています。本稿ではハイブリッドやプラグインハイブリッドの記事に続いて、BMWが作るEVの特徴について解説していきたいと思います。EVにも「駆け抜ける喜び」はあるのでしょうか。
BMWとEVの歴史
40年以上に及ぶ研究を経て、次世代自動車のコア技術としてさらに進化し続ける
BMWは古くからEV(電気自動車)の開発に携わってきたメーカーのひとつです。1972年のミュンヘンオリンピックの会場では「1602 Electric」と名付けられた鉛電池を搭載したEVが披露され、’80年代に入るとナトリウム硫黄電池を3シリーズに搭載した325iXを開発(1987年)、’90年代にはアルミニウムやプラスチック素材を多用し軽量化を図った「E1」をデビュー(1991年)させています。
その後もBMWのEV開発は進められ、2010年には欧米向けに1シリーズクーペをベースとした「BMW Active E」のリース販売を開始しました。その後、2013年に持続可能な次世代モビリティを提供するサブブランド「BMW i」からデビューを果たした「BMW i3」の販売を2014年の春からスタートさせています。
BMW i3
i3の基本性能
BMWのEV「BMW i3」は、これまでの常識を覆す様々なチャレンジを行ったモデルです。カーボンファイバーのセルとアルミシャーシを組みあわせ、車体骨格を極限まで軽くすることで、重量増となる大容量バッテリーを搭載しても50:50の前後重量配分、そして1195kgという軽さを実現。タイヤも空気抵抗および路面抵抗を極限まで抑える全く新しい発想から生まれたものを装着しています。
こういったBMWらしいこだわりによって、ステアリング操作に素早く反応してコーナーを駆け抜ける気持ちの良さ、タイヤのグリップを身近に感じられるフィーリングなどなど。i3は「BMWの走りへのこだわり」をはっきりと感じることができる仕上がりになっています。
もちろん実用性もスポイルされてはいません。フロア下にはリチウムイオンバッテリーが搭載され、一度の充電で約160kmの航続距離を実現していますし、レンジエクステンダーと言われる34馬力の2気筒ガソリンエンジンを搭載したモデルも設定。バッテリー残量が少なくなると発電のためにエンジンが始動し、これにより最大航続距離を300kmにまで伸ばすことができます。日本仕様では高速道路等にも普及している急速充電器CHAdeMO(チャデモ)方式に対応しています。
感性を刺激するEVを目指す
EVは、まだまだ黎明期。各メーカーともに暗中模索というのが現状です。そんな中、BMMは今年ウィーンで行われたシンポジウムにおいて、今後のEVについて発表しました。内容は非常にBMWらしいものです。
今後BMWは、「Power eDrive」という考えのもと、BMWならではの "感性を刺激する電動駆動システムを開発し続ける" としました。EVというとエコ重視で走行性を犠牲にする向きもありますが、BMWはあくまで「走り」にこだわるとしたのです。こういうブレない点は、ファンとしても本当に嬉しいですね。
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