BMW 2.0リッター直列4気筒エンジン「B48（ガソリン）」 – BMWエンジンガイド

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新世代の3気筒＆4気筒エンジンB38とB48

“B”ではじまるエンジンは、BMWグループのエンジン・ファミリーに属する新世代モジュラー・エンジン（機能のブロック化。機能ごとに共有可能にすること）であることを示しています。BMWにおいてのモジュール化とは、1気筒あたり排気量を500ccとして、ニーズやターゲットに合わせて気筒数を変えることで、パワーソースとしての機能を満たすそうというもの。このモジュール構造を採用した新しいエンジン・ファミリーの3気筒版が『B38』シリーズ（参照記事：「BMW 1.5リッター直列3気筒エンジン」）であり、4気筒版がこの『B48』シリーズです。

ちなみに3シリーズに積まれる縦置きバージョンと2シリーズに使われる横置きバージョンがあり、それは4番目のアルファベットが“A（縦置き）”か“B（横置き）”かによって区別できます。それぞれに、スタンダードとハイアウトプットが用意されているが、その区別は末尾のアルファベットが“A（スタンダード）”か“B（ハイアウトプット）”なのかで判別できるといった具合なのです。例えば320iに搭載されている「B48B20A」は、横置きのスタンダードということになります。

ラインアップ

日本仕様は全5パターンのラインナップ

『B48』系エンジンの基本設計は、当然ながら共通です。いずれもBMWツインパワー・ターボ・テクノロジーの思想を全面的に採用したもので、高精度ダイレクト・インジェクション・システムとターボチャージャーという、現在のパフォーマンスとエフィシエントと両立するパッケージが基本となります。

ヘッドには、無段階可変バルブコントロール・システムの「バルブトロニック」、吸排気の可変バルブタイミング・コントロール・システムとなる「ダブルVANOS」を採用していて、燃費性能を考慮して、エンジン・オート・スタート／ストップ機能、ブレーキ・エネルギー回生システム、電動パワー・ステアリング、ECO PROモード、コースティング機能なども使われているのは心強く感じるものです。

2015年10月現在の日本仕様ラインナップでは、5パターンのスペックが用意されています。縦置きの320iではATとMTでそれぞれ、専用スペックが与えられているというこだわりにも注目です。ハイアウトプット版を積むグレードは330iとなる。横置きバージョンはグラン ツアラーの220i（FF）がスタンダードスペック、ハイアウトプット版はアクティブツアラーの225i（4WD）に搭載されています。

搭載モデルとスペック

エンジン名	排気量	最高出力	最大トルク	燃費	搭載モデル
B48B20A	1998cc	184ps / 5000-6500rpm	270Nm / 1350-4600rpm	15.4km/L	320i（8AT。セダン・ツーリング）
B48B20A	1998cc	184ps / 5000-6500rpm	270Nm / 1350-4600rpm	14.9km/L	320i（xDrive。セダン・ツーリング)
B48B20A	1998cc	184ps / 5000-6500rpm	290Nm / 1350-4600rpm	15.7km/L	320i（6MT。セダン・ツーリング）
B48B20B	1998cc	252ps / 5200-6500rpm	350Nm / 1450-4800rpm	15.4km/L	330i（セダン・ツーリング）
B48A20B	1998cc	192ps / 5000rpm	280Nm / 1250-4600rpm	15.8km/L	220i グランツアラー
B48A20B	1998cc	231ps / 4750rpm	350Nm / 1250-4500rpm	14.6km/L	225i アクティブツアラー