BMW 3リッター直列6気筒「N57D30A（ディーゼル）」 – BMWエンジンガイド

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アワード受賞も果たしたBMWらしい直列6気筒ディーゼル

BMWのアイデンティティともいえるストレート6。そのプロフィールを受け継ぐクリーンディーゼルユニットが『N57D30A』になります。ディーゼルエンジンというと、タフさが求められますが、それゆえに重量が増えてしまうと、フロントヘビーになりがちです。この最新の直列6気筒ディーゼルは、アルミニウム合金製のクランク・ケース（エンジンブロック）を採用するなど、軽量化にも十分以上に配慮しています。世界で最も権威ある「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2014」において2.5～3.0リットル部門に選ばれるなど、世界的にも高評価のディーゼルユニットになるのです。

概要

X5 xDrive35dだけに搭載される特別なユニット

2015年10月現在において直列6気筒ディーゼルは、日本国内（正規輸入モデル）では「X5 xDrive35d」だけに搭載されています。搭載されているのは6気筒ディーゼル『N57D30A』エンジンで、先代モデルに対して10kW、20Nmとスペックを向上させつつ、エコカーとして認められる燃費性能、環境性能を達成しているのが特徴。

また、前述のとおり軽量設計の直列6気筒ユニットは、ガソリンで築き上げてきたBMWらしいパッケージングを可能にしたディーゼルとなっています。新世代のコモンレール・ダイレクト・インジェクション・システムによる精密な燃料噴射コントロールは、燃焼効率を向上させ、ディーゼルらしい力強さとクリーンさを両立したものです。

クリーンディーゼルのポイントとなる排ガス処理については、SCR（選択触媒還元）によって窒素酸化物を、DPFによって粒子状のススをクリアするという仕組みとなります。これにより、世界でもトップクラスに厳しい日本のポスト新長期規制をクリアしました。可変ジオメトリー・ターボチャージャーが実現する、優れたレスポンスは、高効率だけのディーゼルではなく、BMWのストレート6一族にふさわしいスポーツパフォーマンスなディーゼルであることを主張しています。

スペックと搭載モデル一覧