BMW 3リッター直列6気筒「N55B30A（ガソリン）」 – BMWエンジンガイド

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BMWらしさの象徴＝直列6気筒エンジンのメインユニット

BMW伝統のストレート6（直列6気筒）。そのあまりのスムーズさに、「シルキーシックス」と称えられることもあります。自動車メーカー各社が燃費や環境面、安全面で有利なV型6気筒に流れていく中でも、BMWは敢えて6気筒を守り続けています。それはBMWが、このレイアウトが自社のアイコンであること、そして何より「偶力、慣性力ともに完全にバランスされている」という素性の良さを確信しているからと言えるでしょう。

概要

BMW直列6気筒の中でも主流が「N55B30A」

2015年10月現在、BMWのラインナップ（日本向け・正規仕様）は、4種類のガソリンターボの直列6気筒エンジンを設定しています。いずれもツインパワーターボ・テクノロジーによる過給エンジンで、排気量は3.0リッターです。

その中でも主流となっているのが「＃35i」というグレード名のモデルに搭載されている『N55B30A』です。こちらは無段階可変ハルフリフト機構「ハルフトロニック」、筒内直接噴射「高精度タイレクト・インシェクション・システム」、吸排気無段階可変バルブ・タイミング「ダブルVANOS」といったエンジンテクノロジーを投入することで、高効率と走りの楽しさを両立しています。

補機類では、充電制御「ブレーキ・エネルギー回生システム」、アイドリング・ストップ装置「エンジン・オート・スタート／ストップ」を採用するなど燃費性能にもこだわっています。さらに、このエンジンをベースにモーターを加えたハイブリッド仕様が『N55B30A-M230』として用意されています（参照：BMW 3リッター直列6気筒（ハイブリッド/N55B30A））。

ハイパワー仕様『S55B30A』

そして、直列6気筒を積んだ究極スポーツ系モデルのM3、M4には、N55系をチューンナップ、排気量こそ2979ccと同じながら431馬力を発生する『S55B30A』型が搭載されています。このエンジンには6速MT、7速DCTを設定。ちなみに一世代前のストレート6エンジンを積むモデルとして「Z4 35is」が残っていますが、こちらのエンジン型式は『N54B30A』となります。

スペックと搭載モデル一覧