BMW 3リッター直列6気筒「N55B30A（ハイブリッド）」 – BMWエンジンガイド

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8速ATとモーターをパッケージしたパフォーマンスハイブリッド

BMWのハイブリッド路線は、大きく2系統に分かれます。ひとつは、X系のSAV（スポーツ・アクティビティ・ビークル）におけるもので、2つのモーターを使ったストロング型のハイブリッドです。

そしてもうひとつが、FRセダンに用意されるシングルモーターのマイルドハイブリッドです。後者は「アシスト型」とも呼ばれており、エンジンによる駆動がメインとなります（ストロング型はモーター駆動がメイン）。つまり、内燃機関の出来がドライブフィールに大きく影響するタイプという見方もできるのです。そのマイルドハイブリッドにおいて、BMWが採用しているのが「3.0リッター直列6気筒ガソリン直噴ターボエンジン」です。これは定評ある『N55B30A』の好フィールを活かしたまま、8速ATとモーターをパッケージすることにより、まさにパフォーマンスハイブリッドと呼ぶにふさわしい性能を実現しています。

概要

ハイブリッドといってもパフォーマンスと環境性能を高次元でバランス

2015年11月現在、FRハイブリッド「BMW Active Hybrid」は、3シリーズと5シリーズにラインナップされています。ハイブリッドといってもパフォーマンスとエフィシエントを高次元でバランスさせているのが特徴です。ツインスクロールターボによって過給されるストレート6エンジン「N55B30A」は、非ハイブリッド車と同等のスペックで、エコカーだからといってパフォーマンスを抑えているということはありません。しかも、レスポンスに優れたリチウムイオン電池とモーターによるアシストがあるので、非ハイブリッドよりも性能面では優れているほどです。

実際、そのトータル出力は340馬力とN55系エンジンとしては、トップレベルを誇ります。一方、アシスト型のシングルモーターハイブリッドといってもEV走行可能とするなど、フルハイブリッドに迫る環境性も両立しているのも見逃せないポイントです。

ちなみに2015年秋に「7シリーズ」がモデルチェンジするまでは、同様のパワーユニットを積んだ「Active Hybrid 7」もラインナップされていましたが、ひとまず新7シリーズにハイブリッドは用意されていません。

スペックと搭載モデル一覧