BMW 3リッター直列6気筒「B58B30A（ガソリン）」 – BMWエンジンガイド

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BMWのアイコンである「ストレート6」

BMWファンにとって、BMWといえば「ストレート6」をイメージされる方が多いようです。ストレート6、すなわち直列6気筒エンジンはBMWのアイコンとも言える存在です。
前面衝突時のクラッシャブルゾーンの確保を狙い、また横置きレイアウトとのエンジン共通化を考慮して他社がV型6気筒に流れる中、BMWが頑なに直列6気筒を守ってきたのも、そうしたBMWらしさ…象徴であるという認識があるからと言えます。

さらにいえば、直列6気筒エンジンは、「偶力、慣性力ともに完全にバランスされたレイアウト」であるという素性の良さもBMWが直6にこだわる理由でしょう。その究極といえる内燃機関の魅力を味わえるスポーツカーは、いまやBMW以外ではほとんどなくなってしまいました。

概要

現在日本市場には4種類の「ストレート6」を設定

2015年10月現在、BMWのラインナップ（日本向け・正規仕様）には4種類の「ストレート6」が設定されています。いずれもツインパワーターボ・テクノロジーによる過給エンジンで、排気量は3.0リッターになります。その中で最新世代となっているのが『B58B30A』型です。

このブランニューのストレート6を搭載するのは、BMWの基幹モデルである3シリーズ・セダン／ツーリングで、搭載グレードは従来型の335iよりスープアップしたことを示す「340i」と名付けられたモデルになります。テクニカル面では、排気干渉を低減させるツイン・スクロール・ターボチャージャー、ポンピングロスを減らすバルブトロニック、緻密な吸排気バルブタイミングを調整するダブルVANOS、そして高精度なダイレクト・インジェクション・システムを採用しているのが特徴です。また圧縮比が11.0と高いのも、直噴やダブルVANOSによる耐ノック性のアドバンテージを感じさせますね。

実際、従来型モデルの335iと比較すると、最高出力で15kW（20ps）、最大トルクは50Nm（5.1kgm）もアップ。その一方で、燃費性能も磨かれているのは、いかにも最新世代らしいところでしょう。もちろん、排出ガスレベルも、平成17年度排出ガス基準75％減という最高レベルのクリーンさを誇っています。この新型エンジンの登場は、まだまだBMWはストレート6にこだわり続けることを宣言したといえるはずです。

スペックと搭載モデル一覧