BMW 2リッター直列4気筒エンジン「N47D20C（ガソリン）」 – BMWエンジンガイド

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欧州のトレンドをしっかり抑えた新世代ディーゼル

2012年9月にデビューしたBMWのディーゼルエンジンが、N47エンジンシリーズです（当時搭載されたモデルは320d Blue Performance）。排気量と気筒数を減らしつつ、過給することによって必要十分なトルクを発生させるというダウンサイジング指向と、そもそもの燃焼サイクルや燃料のポテンシャル（炭素含有）によって高効率・省燃費となるディーゼルという、2つの欧州トレンドを兼ね備えたBMW最新エンジンです。

最新世代のディーゼルエンジンらしくアルミニウム合金製クランク・ケースを採用した2.0リッター直列4気筒は、ディーゼルゆえの重量増というネガを排除しています。例えば「X3」でガソリンエンジン車（20i）と比較すると、車両重量のカタログ値はディーゼルを積んだ20dのほうが軽いくらいなのです。

概要

DPFを活用し、優れた環境性能を実現

2015年11月現在、日本仕様では3シリーズ「320d」、5シリーズ「523d」、X3「20d」の3車種に搭載されるのが『N47D20C』です。2.0リッター直列4気筒クリーン・ディーゼル・エンジンは、3.5リッターガソリンエンジン並のトルクを発生する力強さと、3シリーズでは20km/Lに迫らんとする省燃費性能が魅力ですが、それ以外にも特徴はあります。BMWらしいパワーソースとして、全回転域でのダイナミックなパワーも実現しています。BMW EfficientDynamics の思想から生まれたユニットを支えるテクノロジーとしては、コモンレール・ダイレクト・インジェクション・システムと可変ジオメトリー・ターボチャージャーという、いまやクリーンディーゼルのスタンダードといえるもので、非常にオーソドックスにディーゼルパフォーマンスを引き出しています。

環境性能については、メンテナンスフリーで、世界的にも厳しい日本のポスト新長期規制をクリアしました。黒煙やススの原因となる排出ガスの粒子状物質は、DPF（粒子状物質除去フィルター）によりキャッチ、光化学スモッグなど大気汚染につながるNOx（窒素酸化物）についてはNOx吸蔵還元触媒により、触媒内に一時的に吸蔵し、最終的には水・窒素・二酸化炭素に還元し排出するという仕組みとなっています。

スペックと搭載モデル一覧