BMWのインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングとは？

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走行速度に応じて前後ホイールの切れ角を制御

先代7シリーズより初搭載された「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング」。こちら、それまであったアクティブ・ステアリング（車速や走行状況に応じてステアリング操作に対する前輪の切れ角やパワーステのアシスト量を制御してくれる仕組み。対象は前輪）を四輪全てに適応したのものです（車速に応じてステアリングギア比を可変するアクティブ・ステアリングに、後輪操舵システム（いわゆる4WS）を組み合わせたもの）。これによって走行速度に応じて、フロント・リアホイールの切れ角を最適にコントロールしてくれるようになっています。

概要

7シリーズでも3シリーズ並みの小回りを実現

この機能が初搭載された先代7シリーズでは、約60km/h未満での走行時にリヤ・ホイールとフロント・ホイールを反対方向に最大2.5度ほど操舵することで、最小回転半径を小さく抑えて、取り回しの良さと俊敏性を高めることを実現しました。全長が5mを超える大型ボディの7シリーズでも、3シリーズ並みの小回りが利く…。これは日本国内で大変重宝する機能といえるでしょう。

当然、高速走行では安定したハンドリングに

もちろんステアリングのギア比とアシスト量を無段階で調整できるため、高速走行中はステアリングを重く安定性を高め、車庫入れなどの低速時には軽くして少し回すだけでフロント・ホイールが大きく切れるようになっています。これによって高速での安定性を高めると同時に取り回しもよくなるという、相反する条件を見事に両立しています。

BMWならではの走りをより明確にするシステム

ちなみに、約60km/h以上での走行時は、リヤ・ホイールとフロント・ホイールを同じ方向に操舵することで、素早く向きを変え走行安定性を向上しています。BMWならではの気持ちのよいコーナリングに磨きをかけ、安定した走りによる快適な乗り心地も提供してくれます。また、15km/h以下ではステアリングを操作した場合でも後輪は動かず、リヤタイヤの負担を軽減させます。さらに、後輪にタイヤチェーンを装着した場合なども想定し、フェンダーなどとチェーンの干渉を防ぐためにOFF機能も備わっています。

採用車種

• 5シリーズ（535i xDrive ツーリング、550i、ActiveHybridを除く）
• 6シリーズ 640i（クーペ/カブリオレ/グランクーペ）、650i（クーペ/カブリオレ/グランクーペ）
• 7シリーズ 全モデル