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BMW X3(F25)とX4(F26)を比較、王道SUVとスポーツ性を高めた異端モデル

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X4走り

はじめに

BMWのラインナップにSAV(BMWではSUVのことをこのように表現します)が加わったのは2000年で、E39型5シリーズをベースに開発したX5(E53)が始まりでした。X5は全幅が1900mm近くありエンジンも3L~4.8LというフルサイズのSAVとして、世界のSUV人気をけん引してきました。X5のヒットによりBMWはSAVのラインナップを拡充させていきます。今回紹介するX3、X4は扱いやすいサイズと広い室内が魅力モデルでSAVに新しいムーブメントを巻き起こしたBMWです。X4はX3をベースに開発されたこともあり、ボディサイズなど似た部分があり、違いがわかりにくいかもしれません。簡単に言えばX4はX6譲りのクーペデザインを採用したBMWなのですが、もう少し詳細にX3とX4の違いを比較してみましょう。

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BMW X3の歴史

Xシリーズの中核を担うモデルとして2004年に初代X3(E83)が登場

BMWは幅広い層にSAVを広めるため、X5より一回り小さいミドルサイズSAVとして初代X3(E83)を2004年に発表します。4代目3シリーズ(E46)をベースに開発された初代X3(E83)は全幅こそ1855mmと国産SUVと比べると大柄です。しかし、排気量によって課税額が決まっている自動車税から考えると、X3に搭載されている直列6気筒の2.5Lと3Lという(SUVにしては)小排気量のエンジンは日本に非常にマッチしていました。また、SUVでありながらBMW伝統のキドニーグリルを採用し、BMWならではのフロントマスクとなっているのも人気のポイントです。X5譲りの電子制御オンデマンド4WD“xDrive”を搭載し、トランスミッションは電子制御式5速ATを採用しました。2005年11月には3シリーズなどでも人気のMスポーツパッケージがオプション設定されています。そして2006年10月にマイナーチェンジを行い、直列6気筒エンジンを軽量化するとともにトランスミッションが6ATに変更されました。外観はキドニーグリルをさらに大型化、よりBMWらしいフロントマスクを獲得しています。グレード表記は前期型が2.5iと3.0iだったのに対し、後期型は2.5siと3.0siになりました。

2011年にフルモデルチェンジし、現行X3(F25)へ

デビューから7年経った2011年、X3は第2世代となる現行型X3(F25)へとフルモデルチェンジを行います。デビュー時のグレード展開は3L直列6気筒自然吸気エンジンを搭載するxドライブ28iと3L直列6気筒ツインターボのxドライブ35iの2種類です。どちらも組み合わされるミッションは8ATで、後部座席足もとの空間や左右の乗員間隔がともに20mm拡大されています。その結果、初代X3(E83)よりゆとりを持って座ることができるようになりました。2011年5月には空力性能を高めたエアロパーツなどを装着するMスポーツパッケージを設定。2012年3月には2L直列4気筒ターボエンジンを搭載するxドライブ20iが設定され、エンジンラインナップがより豊富になりました。さらに2012年5月にはxドライブ28iのエンジンが2L直列4気筒ターボエンジンに変更されています。このエンジンはxドライブ20iと同じものになりますが、チューニングにより最高出力が180kW(245ps)、最大トルクが350N・m(35.7kg-m)に高められているのがポイントです。また、2012年9月には待望のディーゼルエンジンが追加されました。

さらに現行型X3(F25)は2014年5月にマイナーチェンジを行います。キドニーグリルへと直接繋がるフロントライト、フロントバンパーに設けられた大きなエアインテーク、フロントライト下のLEDフォグランプなどエクステリアデザインを一新。前車接近警告機能や衝突回避・被害軽減ブレーキを備えるドライビングアシスト、BMW SOSコール、オートマチック・テール・ゲート・オペレーションが全グレード標準装備になるなど、機能の充実が図られています。

BMW X4の歴史

X6が切り開いたSACという新カテゴリーを継承したX4

2008年、BMWはSAVラインナップに他メーカーにはない独自のモデルを追加します。流麗なクーペスタイルとSUVをクロスオーバーさせたX6(E71)です。BMWがSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)と呼ぶX6は積載性能よりも迫力あるボディと美しいスタイリングを重視したモデルで、コアなファンを獲得しました。現行型X4(F26)はSACの第2弾モデルとして2014年に登場しました。X6がX5をベースに開発されたのに対し、X4はX3がベースとなっています。ミディアムサイズのSACとしてX6同様、コアな人気を誇るモデルとなっています。ラインナップは最高出力180kW(245ps)、最大トルク350N・m(35.7kg-m)を発生する2L直列4気筒ターボエンジンを搭載するxドライブ28iと3L直列6気筒ツインターボのxドライブ35iの2種類を用意し、さらにどちらもMスポーツが設定されています。

BMW X3とX4 ボディ&エクステリアの違い

前後異サイズのタイヤを装着しスポーツ性を高めたX4

現行型X3(F25)のボディサイズは全長4665mm×全幅1880mm×全高1675mmです。一方のX4(F26)は全長4680mm×全幅1880mm×全高1625mmとなっております。X4(F26)はX3(F25)をベースに開発されていることもあり全幅は同じ数値ですが、全高はX4(F26)のほうが50mm(ルーフレールを除くと36mm)低く、全長は15mm長くなっています。X3(F25)とX4(F26)の最大の違いはそのエクステリアデザインであることは言うまでもありません。X3(F25)がSUVとしての機能性を高めたデザインであるのに対し、X4はクーペとのクロスオーバーであるSACとしてのアイデンティティである流麗なスタイルが与えられています。全長と全高の違いはそのスタイルゆえの差と言えるでしょう。SUVらしい逞しさと一目見て積載性に優れた扱いやすいモデルであることがわかるX3(F25)に対し、X4(F26)のルーフラインはフロントシート上部をピークになだらかに下降しています。ホイールベースはどちらも2810mm。ここからSUVとしての居住性やグランドツーリング性能に優れていることが読み取れます。タイヤサイズをxドライブ28i同士で比較するとX3(F25)が前後とも245/50R18なのに対し、X4(F26)はフロントが245/45R19、リアが275/40R19と前後で異なるサイズのタイヤを履いています。このことからもX4(F26)がX3(F25)以上にオンロードでのスポーツ性能を追求したモデルと言えるでしょう。

X3(F25) xDrive28i X4(F26) xDrive28i
全長×全幅×全高(mm) 4,665×1,880×1,675 4,680×1,880×1,625
ホイールベース(mm) 2,810 2,810
車両重量(kg) 1,860 1,870
トランク容量(L) 550~1,600 500~1,400
エンジン 直列4気筒DOHCターボ 直列4気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 1,997 1,997
最高出力 180kw(245ps) 180kw(245ps)
最大トルク 350N・m(35.7kg-m) 350N・m(35.7kg-m)
タンク容量(L) 67 67
JC08モード燃費 13.7km/L 13.7km/L

BMW X3とX4 インテリアの違い

インテリアにもクーペの雰囲気を盛り込んだX4

X3(F25)をベースに開発されたX4(F26)ですが、運転席に座ったときの感覚は大きく異なります。その理由はアイポイントの違いによるもので、クーペスタイルのX4(F26)はX3(F25)よりアイポイントが20mm低く設定されています。X4(F26)のほうが走ったときの印象もスポーティに感じるでしょう。X4(F26)はルーフがなだらかに傾斜している分、リアシートのヘッドクリアランスが十分とは言えません。この辺りはクーペと、割り切りたいところ。X3(F25)は前後とも余裕をもったヘッドクリアランスが確保されているためゆったりと座ることができます。後席を起こしてあるときのトランク容量はX3(F25)が550Lなのに対しX4(F26)は500L。差は50Lしかありませんが、背の高いものを積みたいときはX3(F25)のほうが有利なのは言うまでもありません。ただ、どちらもリアシートを40:20:40の3分割で倒すことができるので、荷物に応じてアレンジすることができます。インテリアの基本的なレイアウトは共通ですが、大きく異なるのはリアシート。クーペスタイルのX4はリアシート形状も凹凸を持たせてクーペのような2人掛け風のデザインになっています。しかし、そこはSUVの派生モデルです。後席中央も座ることができるため、乗車定員はどちらも5人となっています。また、X3(F25)はオプションで電動パノラマガラスサンルーフをチョイスすることが可能です。後席頭上までガラスエリアとなるため、開放的なドライブを楽しむことができます。

BMW X3とX4 エンジンの違い

X3は4種類のエンジン、X4は2種類のエンジンをラインナップ

日本仕様はX3(F25)が2種類の2L直列4気筒ターボ、3L直列6気筒ターボ、2L直列4気筒ディーゼルターボなのに対し、X4(F26)は2L直列4気筒ターボ、3L直列6気筒ターボ、の2種類になります。これはSACとしてのスポーツ性を考慮した展開だからでしょう。ただ、本国仕様のX4はX3(F25)と同じエンジン展開となっているため、今後ディーゼルモデルなどが導入される可能性はないとは言えません。X3(F25)、X4(F26)ともにターボエンジンを採用しているのはパワーと燃費性能を両立させるため。クルージング時は小排気量らしい低燃費な走りを実現し、また高速道路の追い越しや登坂路などでパワーが必要な時は、アクセルを踏み込んだときは過給機によって低回転域からトルク(引っ張る力)を発生できるため、大排気量車に匹敵する加速性能を得ることができるのです。X3(F25)xドライブ28iのエンジンが3L 直列6気筒自然吸気エンジンから2L直列4気筒ターボに変更されたのも、このメリットによりパワーと燃費性能を高めることができたからです。

BMW X3とX4 グレードと価格の違い

X3(F25)はxラインとMスポーツ、2種類のデザインラインを用意

X3(F25)とX4(F26)のグレード展開の違いはエンジンの差に直結しています。X3(F25)の基本グレードが4つあるのに対し、X4(F26)の基本グレードは2つ。X3(F25)はそれぞれのグレードにグリルなどのディテールをマットアルミニウム仕上げにしたアロイホイールをYスポークタイプにしたxラインと、専用のエアロパーツをまといインテリアにも専用のレザーステアリングやスポーツシートなどが奢られるMスポーツが用意されています。価格はxドライブ20iの場合、ベースグレードが591万円なのに対し、xラインは614万円、Mスポーツは635万円となります。X4(F26)はベースグレードとMスポーツが設定されており、xドライブ28iだとベースグレードの687万円に対し、Mスポーツは718万円となっています。

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