はじめに
クーペスタイルのSUVという新しいカテゴリーのパイオニア、BMW X6
BMWのSUVシリーズにあたるのがXシリーズです。2000年に登場したX5、2004年に登場したX3に続くXシリーズ第3弾として2008年6月に日本に導入されたのがX6です。初代X6(E71/E72)はSAC(スポーツ・アクティブ・クーペ)と呼ばれ、SUVながらフロントからリアに流れる長く流麗なルーフラインはBMWのクーペモデルを踏襲したデザインを採用しています。また、X5よりオンロードを重視した走行性能を実現しており、SUVの枠を超えたスポーティな走りもX6が一般的なSUVとは一線を画している特徴です。その特別な存在はパワートレインにも表れており、ガソリンエンジンだけでなく、ガソリンとモーターを組み合わせたアクティブハイブリッドをいち早く導入しました。ちなみに、初代X6のモデルコードであるE71はガソリン車、E72はハイブリッド車を意味しています。初代X6(E71/E72)は2014年8月にフルモデルチェンジを行い、2代目X6(F16)へとスイッチしました。現在、中古車として流通しているX6はほとんどが初代X6(E71/E72)です。初代X6の中古車は2代目X6(F16)が登場して1年が経過したこともあり、価格面で値頃感が出てきたようです。さっそく、最新の中古車事情と初代X6(E71/E72)の魅力について触れてみましょう。
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MW X6(E71/E72)のモデル変遷
2種類のガソリンエンジンとハイブリットの3種類のパワーユニットを用意
初代BMW X6(E71/E72)は2008年6月より日本に導入されました。シャシーやパワートレインは2007年に導入された2代目X5(E70)をベースとしていますが、ボディサイズはX5(E70)の全長4860mm×全幅1935mm×全高1765mmに対して、X6(E71/E72)は全長4885mm×全幅1985mm×全高1690mmと全長が+25mm、全幅+50mmそして全高−75mmとワイド&ローなスタイリングが特徴です。グレードは3L直列6気筒DOHCターボエンジンを搭載するxドライブ35iと4.4L V型8気筒DOHCターボエンジンを搭載するxドライブ50iの2種類が用意されました。組み合わされるミッションは全て6ATで乗車定員は4名となります。駆動方式はxドライブと呼ばれるBMW独自の4WDシステムのみで、初代X6(E71/E72)には走行状況や車両の状況に応じて、駆動力配分を前後だけでなく左右の後輪の間でも行うダイナミックパフォーマンスコントロールを搭載。高い走行性能を実現させました。2010年5月に初代X6(E71/E72)は一部改良を行います。注目なのは3L直列6気筒エンジンにバルブトロニックとツインスクロールターボが搭載されたことです。最高出力はこれまでの225kW(306ps)、最大トルクは400Nm(40.8kg-m)と変わっていませんが、燃費は10・15モードで6.5km/Lから8.6km/Lへと大幅に向上しています。同じタイミングでxドライブ35iとxドライブ50iに搭載されているミッションが6速ATから8速ATへと変更されるとともに、BMWの掲げる「エフィシェント・ダイナミクス」に基づき、ブレーキエネルギー回生システムを搭載しました。その結果、3Lエンジンだけでなく、4.4L V型8気筒エンジンも燃費性能が10・15モードで6.3km/Lから6.6km/Lへ向上しました。そして2010年7月に4.4L V型8気筒DOHCターボエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載したアクティブハイブリッドが追加され、2011年7月にはxドライブ35iとxドライブ50iの乗車定員が5名と変更されます。(アクティブハイブリッドは4名のまま)。
BMW X6(E71/E72)ボディサイズ・車両重量
グレード名 | 生産期間 | 全長 | 全幅 | 全高 | 車両重量 |
---|---|---|---|---|---|
xドライブ35i | 2008年6月〜2010年4月 | 4,885mm | 1,985mm | 1,690mm | 2,250kg |
2010年5月〜2012年5月 | 4,885mm | 1,985mm | 1,690mm | 2,180kg | |
2012年6月〜2014年7月 | 4,885mm | 1,985mm | 1,690mm | 2,180kg | |
xドライブ50i | 2008年6月〜2010年4月 | 4,885mm | 1,985mm | 1,690mm | 2,330kg |
2010年5月〜2012年5月 | 4,885mm | 1,985mm | 1,690mm | 2,330kg | |
2012年6月〜2014年7月 | 4,885mm | 1,985mm | 1,690mm | 2,330kg | |
アクティブハイブリッド | 2010年5月〜2012年5月 | 4,885mm | 1,985mm | 1,690mm | 2,610kg |
2012年6月〜2014年7月 | 4,885mm | 1,985mm | 1,690mm | 2,610kg |
BMW X6(E71/E72)エンジンスペック
グレード名 | 搭載エンジン | 最高出力 | 最大トルク | JC08モード燃費 |
---|---|---|---|---|
xドライブ35i | 3L直列6気筒DOHCターボ | 225kW(306ps) | 400Nm(40.8kg-m) | 6.5km/L(10・15) |
3L直列6気筒DOHCターボ | 225kW(306ps) | 400Nm(40.8kg-m) | 8.2km/L | |
3L直列6気筒DOHCターボ | 225kW(306ps) | 400Nm(40.8kg-m) | 8.5km/L | |
xドライブ50i | 4.4LV型8気筒DOHCターボ | 300kW(407ps) | 600Nm(61.2kg-m) | 6.3km/L(10・15) |
4.4LV型8気筒DOHCターボ | 300kW(407ps) | 600Nm(61.2kg-m) | 5.9km/L | |
4.4LV型8気筒DOHCターボ | 300kW(407ps) | 600Nm(61.2kg-m) | 6.3km/L | |
アクティブハイブリッド | 4.4LV型8気筒DOHCターボ | 300kW(407ps) | 600Nm(61.2kg-m) | – |
4.4LV型8気筒DOHCターボ | 300kW(407ps) | 600Nm(61.2kg-m) | – |
マイナーチェンジで内外装の変更と共に安全装備を充実させた
2012年6月に初代X6(E71/E72)は仕様変更を行います。BMWのフロントマスクの特徴であるキドニー・グリルやL字型のリアコンビネーションランプのデザインが変更され、より精悍なフロントマスクを獲得しました。また、オプションでLEDヘッドライトも設定されています。インテリアでは車速やナビゲーションによるルート案内を表示し、目線を動かすことなく確認できるヘッドアップディスプレイが装備されました。そして2014年4月にはモデルの整理が行われ、アクティブハイブリッドが生産終了となります。初代X6(E71/E72)は2008年6月から2014年7月まで6年間販売されていましたが、モデルライフを3つにわけることができます。2008年6月からミッションの変更とアクティブハイブリッドが追加される2010年4月までの前期型。2010年5月から内外装の変更が行われる2012年5月までの中期型。そして2012年5月から生産終了となる2014年7月までが後期型となります。このモデル区分を踏まえて、初代X6(E71/E72)の中古車事情を見てみましょう。
BMW X6(E71/E72) 中古車の在庫情報
わずか3ヶ月で平均価格が59万円も下がった
BMW X6の中古車は2016年2月現在で66台流通しています。その内63台が初代X6(E71/E72)の中古車で現行モデルはほとんど見つけることができません。まずは初代X6(E71/E72)の中古車の平均価格の直近3ヶ月の推移を見てみましょう。3ヶ月前の2015年11月当時の平均価格は603万円付近でした。その後、順調に値落ちを続けて現在では544万円まで下がり、わずか3ヶ月で59万円も値落ちしています。元々高価格車ということもありますが、1月を迎えて年式が1年古くなったというだけでこれだけ値落ちしており、初代X6(E71/E72)の中古車のお得感はかなり増しています。流通台数も3ヶ月前の2015年11月当時は50台程度でしたが、年を越えてからは60台をキープしていて、現在も63台とピーク時と同じ流通台数となっていますので、じっくりと選びやすいと言えるでしょう。
初代BMW X6(E71/E72)の中古車は圧倒的にxドライブ35iが多い
それではグレード構成を見てみましょう。初代X6(E71/E72)はxドライブ35i、xドライブ50iそしてアクティブハイブリッドの3グレードが設定されていました。流通している中古車のグレードを調べてみると約80%がxドライブ35iと圧倒的です。そしてxドライブ50iが14%、アクティブハイブリッドはわずか6%しかありません。初代X6(E71/E72)中古車で狙いやすいのはガソリンエンジン車と言えます。
前期型ならば予算450万円、後期型ならば650万円が目安
続いては年式を見てみましょう。国内に導入された2008年からアクティブハイブリッドが導入された2010年までは11~13台と安定した流通台数となっています。2011年式は台数が減少していますが、マイナーチェンジを行った2012年以降は盛り返して14台と全年式を通じて最も多い流通台数となっています。そして2013~2014年のモデル末期はともに5台以下と流通台数が少なく、見つけづらいでしょう。初代X6(E71/E72)の中古車は年式の分布に応じて価格帯も2つのボリュームゾーンに分かれています。2008~2010年式の平均価格は400万円付近、2012~2014年式の平均価格は650万円となっています。年式が2年変わるだけで平均価格が200万円も高くなりますが、中古車としては年式が少し古くても安い価格のほうが魅力度は高いと言えるでしょう。走行距離では4万~5万kmが約26%と最も多く、続いて1万~2万kmと2万~3万kmが約15%で並び、そして5万~7万kmが約14%となっています。この走行距離と価格帯を合わせると、平均価格400万円付近が4万~5万km、平均価格650万円が1万~3万kmにピッタリ当てはまりました。ボディカラーを見てみると黒が47%、白が42%とこの2色で約9割を占めています。シルバーは若干見られますが、白、黒以外で探すのはかなり厳しいでしょう。初代X6(E71/E72)の中古車の狙い目をまとめると…グレードはxドライブ35iもしくはxドライブ50i、年式はお得感の高い2008~2010年式、走行距離は4万~7万kmと絞れました。それではこの条件で中古車を調べてみましょう。
走行距離5万km以下の高コンディションのBMW X6が新車時の半額
年式を2008~2010年、走行距離4万~7万kmで検索を掛けてみるとxドライブ35iが13台、xドライブ50iが3台、アクティブハイブリッドが1台ヒットしました。アクティブハイブリッドは510万円とほかのモデルに比べて高額なのが目立ちますが、そのほかの中古車は379万~490万円となっており、グレードによる価格差はなくなっています。性能面では圧倒的に4.4L V型8気筒エンジンを搭載したxドライブ50iのほうが高いですが、大排気量エンジンは自動車税が高額となるため嫌われていると考えられます。また、走行距離が5万kmを超えると本体価格は400万円以下となりますし、ボディカラーは黒が多いのが特徴です。流通している中古車はレザーシートやサンルーフ装着車も多く、大事に乗られているクルマが多いようで、内装に傷みなどはほとんどありません。現行型がキープコンセプトのデザインなので、初代X6(E71/E72)に乗っていても古さはまったく感じないのも魅力です。そんなオシャレなSUVの初代X6(E71/E72)が新車当時の半額で高品質車が手に入るのですから、このチャンスは見逃せないですね。
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