目次
- モデル概要
- ボディサイズ&パッケージ
- エクステリア・インテリア
- 試乗インプレッション
- グレードとエンジン(燃費)
- グレードごとの装備差
- オプション
- オプションパッケージ
- ボディカラー
- 価格・エコカー減税優遇額
- ギャラリー(動画・写真)
モデル概要
人気が高まる4ドアクーペ市場に投入された3シリーズの新型車
BMWは中核モデルである3シリーズに、セダン、ツーリングに続く新たなボディ・バリエーションとなる「3シリーズ グランツーリスモ」を追加しました。2013年6月4日に発売した3シリーズ グランツーリスモは、スポーティセダンとして人気の高い3シリーズのDNAを受け継ぐモデルです。クーペのようなエレガントでダイナミックなスタイリングながら、快適で広々とした室内空間、そして機能的で実用性に優れたラゲージスペースを兼ね備えた全く新しいコンセプトを持っています。
ユーザーの様々な用途に対応できる高いユーティリティをもちつつ、魅力的な美しスタイリングを兼ね備えたグランツーリスモ。人気が高まりつつあるインポートカーの4ドアクーペ市場に大きな衝撃を与えるモデルといえるでしょう。
BMW 3シリーズグランツーリスモ 中古車検索(BMWの中古車が8500台以上)
ボディサイズ&パッケージ
ロングホイールベース化により後席の居住性はシリーズ随一
3シリーズグランツーリスモは、3シリーズツーリングから全長200mm、ホイールベース110mm、全高が50mm拡大。全長4825mm×全幅1830mm×全高1510mmと3シリーズの中で最も大きなボディサイズとなっています。しかしホイールベースを2920mmと延長したことで、リア・シートのレッグスペースは3シリーズツーリングより約70mm拡大。ゆとりのあるヘッド・クリアランスとフラットなデザインを採用したベンチシートによって、まるでショーファー・カーのように大人3名が快適に過ごせる空間を確保しています。
15段階のリクライニング機能が付いたリアシートは40:20:40の分割可倒式。通常520Lのラゲージ容量はリアシートを全て倒すと最大1600Lまで拡大し、大きな荷物や長尺物も搭載可能です。また、リアのテールゲートは標準装備のオートマチック・テールゲート・オペレーションにより、かさばる荷物でも容易に積み込むことができます。またコンフォート・アクセスのスマート・オープナー機能によって荷物で両手がふさがった状態でも足元の操作によってテール・ゲートの開閉が可能です。
BMW3/4シリーズ ボディサイズ比較
3シリーズ グランツーリスモ |
3シリーズ セダン | 3シリーズ ツーリング |
4シリーズ グランクーペ |
|
---|---|---|---|---|
全長(mm) | 4,825 | 4,625 | 4,625 | 4,640 |
全幅(mm) | 1,830 | 1,800 | 1,800 | 1,825 |
全高(mm) | 1,510 | 1,440 | 1,460 | 1,395 |
ホイールベース(mm) | 2,920 | 2,810 | 2,810 | 2,810 |
エクステリア・インテリア
エクステリア:エレガントなスタイルにパワフルで、ダイナミックなライン
全長4825mmという3シリーズの中で、最も大きなボディサイズを誇るグランツーリスモ(セダン、ツーリングは全長4625mm)。クーペと見間違えるようなエレガントなスタイルにパワフルでダイナミックなラインを際立たせるためにはこのサイズが必然だったようです。フロントから流れるようなラインには、エレガントで伸びやかなシルエットを形成。リアまで途切れることなく上昇するショルダー・ラインがダイナミクスと安定感を強調し、緩やかに傾斜するルーフ・ライン。これらがクーペのようなシルエットと広々とした室内空間を両立させています。テールランプのデザインはワイドで力強い印象とロードホールディングの高さを想像させ、軽快なスポーツ性能とスタイリッシュな優雅さ表現しています。
インテリア:使い勝手を重視した様々な工夫も随所に見られるインテリア
ラウンジのような広い室内空間の中で、約6cm高く設定されたシートポジションにより良好な視界を生んでいます。インパネのデザインはBMW特有の水平ラインで構成され、人間工学に基づいてレイアウトされた操作系は直感的な操作が可能。センター・コンソールたコントロール・ディスプレイはドライバー側にやや傾けられてレイアウトされているのが特徴です。
セレクターレバーの前には2個のカップホルダーを配置。カップ・ホルダー用のカバーはトレーとして利用できるようになっています。インパネ周りには様々な大きさの収納スペースがありフロントだけでなく、リアのドア・ポケットにもペットボトルや小物が入りスペースを確保しています。
試乗インプレッション
走行シーンに合わせて、変化するクルマのキャラクターを楽しめる
スポーティセダンの世界的なベンチマークとなっているのが3シリーズ。この3シリーズグランツーリスモは3シリーズのDNAである卓越した運動性能をロングホイールベース化によってマイルドな乗り味に味付けしています。
もちろん、ドライバーのステアリング操作に対して俊敏に動くBMWらしさは残したまま、グランツーリスモというその名前のとおり、直進安定性や操縦安定性が高められています。運転していて、ボディの大型化やロングホイールベース化によるデメリットは全く感じることはなく、3シリーズらしい切れ味の鋭いシャープはな走りは健在。より走行シーンに合わせて、変化するクルマのキャラクターを楽しめるという点こそ、3シリーズグランツーリスモの最大の魅力です。
エントリーモデルの320iグランツーリスモでも高速道路、ワインディングなどどんなシチュエーションにおいててストレスを感じるシーンはありませんが、同じ2Lターボでも最高出力が180kW(240ps)と高められた328iグランツーリスモはさらにBMWらしい駆け抜ける歓びは高まります。スポーツサスを装着したMスポーツを選べば、スポーツカーに匹敵するパフォーマンスを実用性と快適性を兼ね備えたグランツーリスモで味わうことができます。
グレードとエンジン
3シリーズグランツーリスモには2種類のガソリンエンジンを設定
エントリーグレードの320iグランツーリスモには2L直列4気筒ツインパワーターボエンジンを搭載。最高出力135kW(184ps)/5000rpm、最大トルク270N・m(27.5kg-m)/1250-4500rpmで発生します。高圧の燃料を直接燃焼室内に噴射する、高精度ダイレクト・インジェクション・システムをはじめ、インテーク・バルブのリフト量を無段階に可変制御するバブルトロニック、吸気と排気のバルブ・タイミングを最適化するダブルVANOS、そして、排出ガスを効率良くエネルギーに変換するツイン・スクロール・ターボといったBMW独自の技術が盛り込まれ、高出力と低燃費を両立しています。
328iグランツーリスモは320iグランツーリスモと同じ2L直列4気筒ツインパワーターボエンジンを搭載していますが、こちらの2Lエンジンは新世代のアルミニウム合金製クランクケースを採用しているのが特徴です。さらに高精度ダイレクト・インジェクション・システム、バルブトロニック、ダブルVANOS、ツイン・スクロールターボなどの技術によって最高出力180kW(240ps)/5000rpm、最大トルク350N・m(35.7kg-m)を1250-4800rpmを発生します。
最上級モデルの335iグランツーリスモには排気を3気筒ずつ独立してタービンに送り込むダブルフロー・エキゾースト・システムを採用した3L直6エンジンを搭載。最高出力225kW(306ps)/5800rpm、最大トルク400N・m(40.8kg-m)/1200-5000rpmを発生。BMW独自の様々な技術によって、タイムラグのない優れたアクセル・レスポンスを実現し、0-100km/h加速は5.4秒というパフォーマンスを実現しています。
なお燃費は燃料消費率JC08モード(国土交通省審査値)で、2L直4ターボエンジンを搭載する320iグランツーリスモが15.0km/L、328iグランツーリスモが14.7km/L。そして3L直6ターボエンジンを搭載する335iグランツーリスモは12.5km/Lを実現し、320iグランツーリスモと328iグランツーリスモはエコカー減税の対象となっています。
3シリーズ グランツーリスモのエンジン一覧
モデル名 | エンジン | 最高出力 | 最大トルク | 燃費 |
---|---|---|---|---|
320i | 2L 直列4気筒ターボ | 184ps | 270Nm | 15.0km/L |
328i | 2L 直列4気筒ターボ | 245ps | 350Nm | 14.7km/L |
335i | 3L 直列6気筒ターボ | 306ps | 400Nm | 12.5km/L |
グレードごとの装備差
スタンダード、スポーツ、ラグジュアリー、Mスポーツの4グレード
3シリーズグランツーリスモのグレード体系は、320i、328i、335iすべてスタンダード、スポーツ、ラグジュアリー、Mスポーツの4グレードを設定しています。
ベースモデルに対して、ラグジュアリーにはキドニーグリルやサイド・ウィンドーなどのエクステリアにクロームパーツを装備するほか、18インチアルミホイール、マルチファンクション・スポーツ・レザー・ステアリング・ホイール、上質なインテリアトリムを標準装備。またスポーツはインテリアトリムにブラック基調を採用し、スポーツシート、18インチアルミホイールを標準装備しています。
全モデルに設定されるMスポーツはMエアロダイナミクスパッケージを採用し、よりスポーティなエクステリアデザインが特徴です。また足回りにはMサスペンションを採用するほか、各部にBMWのハイパフォーマンスモデルを手がけるBMW M社が開発した専用装備を数多く搭載しています。
オプション
高品質オーディオやリアシートヒーティングなどを設定
チルト&スライド、コンフォート・オープン/クローズ機能の付いた電動パノラマ・ガラス・サンルーフ。そしてリア・ドア・ウィンドー、リアウィンドーに紫外線などをカットするサンプロテクション・ガラスを全グレードにオプション設定。また出力600W、16スピーカー、9チャンネル・サラウンドによって臨場感溢れるサウンドを実現する高級オーディオブランド、harman/kardonのサラウンドシステムも用意。
また、後席に座る人へのホスピタリティの高い装備として、リア・シート・ヒーティングはスタンダードを除くグレードで、ダコタ・レザーおよびフロント・シート・ヒーティングとセットで選択可能です。最もスポーティなMスポーツには大容量のMスポーツ・ブレーキをはじめ、アクティブMサスペンションなどより走りに磨きかける装備が用意されています。
オプションパッケージ
全モデルを対象に3つのオプション・パッケージを設定
3シリーズグランツーリスモ全モデルを対象に3つのオプション・パッケージを設定しています。駐車する際にクルマを真上から見たように合成した画像をモニターに映し出し、駐車を支援するトップビュー&サイド・ビュー・カメラをはじめ、PDC/パーク・ディスタンス・コントロール(335iグランツーリスモは標準装備)などのパーキング・サポート・パッケージ。メーターパネルとフロントウィンドウの中間にある昇降式スクリーンに投影をするBMWヘッドアップディスプレイとレーン・チェンジ・ウォーニングを組み合わせたアドバンスド・アクティブ・セーフティ・パッケージ。
そして、万が一トラブルが発生したときにドライバーをサポートしてくれる、BMWドライバー・サポートデスク、BMWリモート・サービス、コネクテッド・ドライブ。サービスがセットになったBMWコネクテッド・ドライブ・プレミアムが設定されています。
ボディカラー
ボディカラーは全11色、インテリアトリムは2色を用意
ボディカラーはメタリック・カラーが9色、ソリッド・カラーが2色の全11色をラインナップ。ソリッドカラーはアルピン・ホワイトIII、ブラックホワイトII。そしてメタリックカラーはブラック・サファイア、カラハリ・ベージュ、メルボルン・レッド、グレイシャー・シルバー、インペリアル・ブルー・ブリリアント・エフェクト、ミネラル・ホワイト、ミッドナイト・ブルー、ミネラル・グレー、スパークリング・ブラウンとなります。
そして、インテリア・トリムはスポーティさを強調したサテン・シルバー・マット・トリムとラグジュアリーな雰囲気を演出するパーム・ウォールナット・ウッド・トリムの2色が用意されています。
価格・エコカー減税優遇額
本体価格 | 減税合計 | ||
---|---|---|---|
取得税+重量税 | |||
320i グランツーリスモ | スタンダード | 529万円 | 約102,400円 |
スポーツ | 550万円 | 約104,500円 | |
モダン | 550万円 | 約104,500円 | |
ラグジュアリー | 550万円 | 約104,500円 | |
Mスポーツ | 570万円 | 約106,500円 | |
328i グランツーリスモ | スタンダード | 637万円 | 約113,200円 |
スポーツ | 658万円 | 約115,300円 | |
モダン | 658万円 | 約115,300円 | |
ラグジュアリー | 658万円 | 約115,300円 | |
Mスポーツ | 678万円 | 約117,300円 | |
335i グランツーリスモ | スタンダード | 770万円 | 約15,000円 |
スポーツ | 791万円 | 約15,000円 | |
モダン | 791万円 | 約15,000円 | |
ラグジュアリー | 791万円 | 約15,000円 | |
Mスポーツ | 811万円 | 約15,000円 |
減税額はオプション選択などにより減税率が異なる場合や対象外となる場合があります。正確な金額はお見積もり時にお確かめください。
ギャラリー
フォトギャラリー
クリックで拡大できます。
動画:BMW AG公式動画
BMW 3 Series Gran Turismo. Launchfilm.
- 関連記事
- Related Articles
- BMW 3シリーズ・ツーリング(F31)徹底購入ガイド
- BMW 3シリーズ・セダン (F30) | 2012年〜
- BMW 3シリーズ(F30)徹底購入ガイド
- 4月16日(土)にBMW E9x オーナーズミーティング@ Toto BMW東大和が開催!
- BMW新旧比較 4シリーズクーペ(F32)と3シリーズクーペ(E92)比較
- BMW初のアメリカ人チーフデザイナー、クリス・バングル
- 変わらないデザイン、全モデルに採用されているキドニー・グリルとは?
- BMWが前後重量を50:50にこだわるワケとは?
- BMW伝統のロング・ホイールベース&ショート・オーバーハング
- BMWが、FR(後輪駆動)にこだわったクルマづくりをする理由とは
- BMW 全シリーズカタログ
- BMW 中古車検索サービス
- BMW 全シリーズ購入ガイド
- BMWの基礎知識
- BMWニュース
- BMWニューモデル情報
【BMW・ミニへの買い替えをご検討中の方へ】
◆カンタン45秒で一括査定!営業電話ラッシュはありません!!
BMW・ミニへお乗り換えを検討中の方は、一度MOTA車買取で一括査定してみませんか? 面倒だからといって、言われるがまま下取りに出してしまうと損をしているかも!? また、好条件の値引き額を提示されたとしても、実は下取り額も込みで、結局値引き・下取り額ともに大したことなかったなんてこともあります。 MOTA車買取ならしつこい営業電話はなし、高額査定店のみで交渉を進めることができるので、現在お乗りのお車を高値で売却できる先を最小限の手間で見つけられます!
◆MOTA車買取が選ばれる3つの理由!
1.高額査定の買取店と交渉
引越しや車などの一括査定で、申込直後の電話ラッシュにうんざりしたことはありませんか? MOTA車買取なら、高額査定の3社(最大)とやりとりするだけ。 概算査定額を確認後、他に気になる買取店があれば、追加でチョイスすることができます。
2.査定額が出るまでネットで完結
一般的な車一括査定は「実車を見ないとわかりません」ということもしばしば。MOTA車買取なら、申し込んだ翌日18時に概算査定額がWEB上に表示されます。
3.申込み翌日に最大10社以上を一斉比較
最大10社以上の買取店が直接査定してくれるので、高額で買い取ってくれる会社がひと目で分かります。
シェア
あなたにオススメの記事
この記事へのコメント
制作・協力
CLUB CARS 編集チーム
クラブカーズ編集部です。これから自動車を購入する人のための入門記事や購入した後のカーライフをもっと楽しめるようカスタムやメンテナンス、洗車などの記事を取材、掲載していきます。ご意見ご感想などございましたら、ページ下部の「お問い合わせ」よりご連絡をお願いします。
HP:公式サイト
CLUB BMW / MINIの更新情報を配信中
いつも「CLUB BMW」、「CLUB MINI」をご覧いただきありがとうございます。Facebook、Twitter、Google+ にて更新情報を常時配信しています。次期モデルなどのスクープは、いち早くソーシャルメディアで情報発信しますので、是非フォローしておいてくださいね。
RSS Feed をご希望の方はこちら(クラブビーエム、クラブミニ RSS)。