目次
- モデル概要
- ボディサイズ&パッケージ
- エクステリア・インテリア
- 試乗インプレッション
- グレードとエンジン(燃費)
- グレードごとの装備差
- オプション
- オプションパッケージ
- ボディカラー
- 価格・エコカー減税優遇額
- ギャラリー(動画・写真)
BMW5シリーズ グランツーリスモ(F07)のモデル概要
ロングドライブをさらに楽しむために作られた派生車種
BMWは、ミドルサイズの5シリーズにBMW5シリーズグランツーリスモを2009年11月に発表しました。BMW初の「グランツーリスモ」となる5シリーズグランツーリスモは、5シリーズにラインナップされているラグジュアリーな高級セダン、機能性の高いツーリング(ステーションワゴン)、そして多様性に富んだX5などのSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)それぞれの長所を融合させたモデルです。
まるでクーペのようなスタイリッシュなエクステリアデザインの中に広がるゆったりとした贅沢なインテリアはグランツーリスモという名前に相応しいロングドライブを快適に過ごせる機能性、快適性を実現しています。そして、BMW5シリーズグランツーリスモの高い機能性を示す特徴が新発想のツイン・テールゲート。積み込む荷物の大きさによって、テールゲートの開閉を選べるようになっています。
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BMW5シリーズ グランツーリスモ(F07)のボディサイズ&パッケージ
5シリーズ最大のボディの中身は快適性と機能性を追求
5シリーズグランツーリスモはBMW5シリーズツーリングから全長90mm、ホイールベース100mm、、全幅40mmそして全高が75mm拡大され、全長5005mm×全幅1900mm×全高1565mmと5シリーズの中で最も大きなボディサイズとなり、ひとクラス上のセグメントになります。ホイールベースを3070mmまで延長したことで、リア・シートのレッグスペースは7シリーズに匹敵する広さを実現。また全高を75mm高くしたことで、X5並のゆとりあるヘッド・クリアランスを実現させています。リアシートはリクライニングするだけでなく、最大100mmスライドすることができます。
5シリーズグランツーリスモの機能性の高さの象徴といえるツイン・テールゲートは5人乗車時で500Lのラゲージルーム容量を確保しています。リアシートは40:20:40の分割可倒式で、バックレストを完全に折りたたむとラゲージ・スペースは最大1700Lまで拡大できます。さらに付属のセパレーション・パネルでラゲージルームとキャビンを分離することができ、ラゲージルームからのノイズや臭いの進入を防げるようになっています。
BMW5シリーズ ボディサイズ比較
5シリーズ グランツーリスモ |
5シリーズ セダン | 5シリーズ ツーリング |
4シリーズ グランクーペ |
|
---|---|---|---|---|
全長(mm) | 5,005 | 4,915 | 4,915 | 4,640 |
全幅(mm) | 1,900 | 1,860 | 1,860 | 1,825 |
全高(mm) | 1,565 | 1,475 | 1,490 | 1,395 |
ホイールベース(mm) | 3,070 | 2,970 | 2,970 | 2,810 |
BMW5シリーズ グランツーリスモ(F07)のエクステリア・インテリア
エクステリア:BMW初採用となる2ピース構造のツイン・テールゲートが特徴
セダンのスタイリッシュな存在感とクーペのエレガントさ。この二つのモデルの特徴を融合させたシルエットをもつのがBMW5シリーズグランツーリスモです。すらりと伸びたエンジンフードやショートオーバーハング、そして特徴的なCピラーのホフマイスター・キングなどBMWらしいプロポーションに、4ドア車初となるフレームレス・ウィンドウを採用しています。クーペのように伸びやかなルーフラインの先端にあるテールゲートには新発想のツイン・テールゲートを採用。BMW初の2ピース構造のツイン・テールゲートは、荷物の積み降ろしの際の快適性と多様性を両立。皮下アク的小さな荷物を積む場合はリア・ウィンドウしたの小さな開口部を開けることで素早く積み込め、またスーツ・ケースやゴルフ・バッグなど大きな荷物を収納する場合はボタン一つで大きなテールゲートの開閉が可能になっています。
インテリア:長距離移動を考えたくつろぎ感重視のインテリアデザイン
グランツーリスモというその名が示すとおり、インテリアのデザインも長距離移動に適したものになっています。内装品の形状やデザイン、インテリアの配色までこだわった余裕のある室内空間は、ドライバーだけでなく、乗員全員にリラックスした気分を提供してくれます。特にリアスペースは最高級ラグジュアリー・セダンであるBMW7シリーズと同レベルの足元スペース、そしてBMWX5と同レベルのヘッドクリアランスを実現。さらにリアシートのバックレストは左右独立してリクライニングの角度が調整できるだけでなく、最大100mmのスライドが可能となっています。
乗員の好みに合わせてアレンジできるリアシートの座り心地とスペースはまるで、ファーストクラスのようなくつろぎの空間を生みだし、目的地に到着してもまだ座り続けていたいと思うほど快適です。
BMW5シリーズ グランツーリスモ(F07)の試乗インプレッション
高速移動でほかの5シリーズをはるかに凌ぐパフォーマンスを発揮
5シリーズグランツーリスモはラグジュアリーとスポーティさの両立という従来の5シリーズのDNAを受け継ぎながら、ロングホイールベース化によって更なるラグジュアリーさを手に入れたモデルです。
リアの居住空間や快適性を重視した5シリーズグランツーリスモはドライバーズカーというキャラクターも残しつつ、ショーファードリブンという色彩も強まっています。5mを超えるボディそして3070mmというホイールベースによる走行性能はより操縦安定性や走行安定性が非常に重視されており、左右のロールや前後のピッチングが非常に抑えられています。もちろんワインディングなどを走行してもドライバーは全くストレスを感じるシーンはありませんが、やはり高速クルージングの快適さはほかの5シリーズをはるかに凌ぐパフォーマンスを発揮します。
エントリーモデルの528iグランツーリスモでも、どんなシチュエーションにおいても、ストレスを感じるシーンはないでしょう。圧倒的なパーフォマンスを誇る550iならば、4.4LV8ツインターボの生み出すトルクにより、よりグランツーリスモという名にあったラグジュアリーなロングドライブを体験することができます。
BMW5シリーズ グランツーリスモ(F07)のグレードとエンジン
5シリーズグランツーリスモには2種類のガソリンエンジンを設定
エントリーグレードの528iグランツーリスモには2L直列4気筒ツインパワーターボエンジンを搭載。最高出力180kW(245ps)/5000rpm、最大トルク350N・m(35.7kg-m)/1250-4800rpmで発生。高圧の燃料を直接燃焼室内に噴射する、高精度ダイレクト・インジェクション・システムをはじめ、インテーク・バルブのリフト量を無段階に可変制御するバブルトロニック、吸気と排気のバルブ・タイミングを最適化するダブルVANOS、そして排出ガスを効率良くエネルギーに変換するツイン・スクロール・ターボといったBMW独自の技術が盛り込まれ、高出力と低燃費を両立しています。
550iグランツーリスモにはトップレベルのパフォーマンスを誇る4.4LV型8気筒ツインターボ・エンジンを搭載。最高出力330kW(450ps)/5500rpm、最大トルク650N・m(66.3kg-m)/2000-4500rpmで発生し、0-100km/h加速は5.0秒というパフォーマンスを実現しています。コンパクトな設計によるエキゾーストの取り回しが短縮されたことで、極めてダイレクトなレスポンスを誇るのもこのエンジンの特徴といえるでしょう。また2013年8月までは3L直列6気筒エンジンも用意されていました。
なお燃費は燃料消費率JC08モード(国土交通省審査値)で、2L直4ターボエンジンを搭載する528iグランツーリスモが12.7km/L。そして4.4LV8ターボエンジンを搭載する550iグランツーリスモは9.6km/Lを実現し、528iグランツーリスモはエコカー減税の対象車です。
5シリーズ グランツーリスモのエンジン一覧
モデル名 | エンジン | 最高出力 | 最大トルク | 燃費 |
---|---|---|---|---|
528i | 2L 直列4気筒ターボ | 245ps | 350Nm | 12.7km/L |
550i | 4.4L V型8気筒ターボ | 450ps | 650Nm | 9.6km/L |
BMW5シリーズ グランツーリスモ(F07)のグレードごとの装備差
スタンダード、ラグジュアリー、Mスポーツの3グレードを設定
5シリーズグランツーリスモのグレード体系は、528i、550iともにスタンダード、ラグジュアリー、Mスポーツの3グレードを設定し、全車右ハンドルのみとなっています。
ベースモデルに対して、ラグジュアリーは装着されるアルミホイールが1インチアップされ、528iは19インチ、550iは20インチとなる。さらにブレーキ・エネルギー回生システム・インジケーター付のマルチ・ディスプレイ・メーター・パネルが標準装備となり、ステアリングホイールがマルチファンクション・スポーツ・レザー・ステアリング・ホイールへと変更されています。
MスポーツはMエアロダイナミクスパッケージを採用、よりスポーティなエクステリアデザインとなっています。また足回りにはMサスペンションを採用するほか、BMWインディビデュアルハイグロス・シャドーライン・エクステリアを標準装備。さらにフロントシートはスポーツシートを採用。そしてステアリング・ホイールにはシフトパドルが装着されているのが特徴です。
BMW5シリーズ グランツーリスモ(F07)のオプション
オーディオ、安全装備、レザー内装、充実のオプション設定
チルト&スライド、コンフォート・オープン/クローズ機能の付いた電動パノラマ・ガラス・サンルーフをはじめ、総合1200W、16スピーカー、16チャンネル・サラウンドのバング&オルフセン ハイ・エンド・サラウンド・システム、そして左右に独立した9.2インチのディスプレイによってDVDやテレビが楽しめるリア・エンターテインメント・システム・プロフェッショナルを設定しています。夜間の走行時にフロントグリル内に設置された赤外線カメラによって最長100m先までの人や動物の姿をディスプレイに映し出す、BMWナイト・ビジョンも設定。
そしてシートだけでなく、ドア・トリムにまで触り心地の良いナッパレザーを採用したエクスクルーシブ・ナッパ・レザー・インテリアを全モデルを対象に設定しています。さらに、550iグランツーリスモには、高い走行安定性を発揮するアダプティブドライブを用意しています。そしてプレミアムモデルの魅力をさらに引き立てる特別塗装色を選ぶことのできるBMWインディビデュアルカスタマイズオーダープログラムも設定されています。
BMW5シリーズ グランツーリスモ(F07)のオプションパッケージ
全モデルを対象に3つのオプション・パッケージを設定
5シリーズグランツーリスモ全モデルを対象に3つのオプション・パッケージを設定しています。駐車する際にクルマを真上から見たように合成した画像をモニターに映し出し、駐車を支援するトップビュー+サイド・ビュー・カメラをはじめ、適切な駐車スペースを簡単に見つけて、駐車を積極的に支援してくれるパーキング・アシストなどがセットになったパーキング・サポート・パッケージ。メーターパネルとフロントウィンドウの中間にある昇降式スクリーンに投影をするBMWヘッドアップディスプレイとレーン・チェンジ・ウォーニングを組み合わせたアドバンスド・アクティブ・セーフティ・パッケージ。
そして、万が一トラブルが発生したときにドライバーをサポートしてくれる、BMWドライバー・サポートデスク、BMWリモート・サービス、コネクテッド・ドライブ。サービスがセットになったBMWコネクテッド・ドライブ・プレミアムが設定されています。また、ラグジュアリーとMスポーツにはフロント・ベンチレーション・シートやリア・シート・ヒーティングなど快適装備がセットになったコンフォート・パッケージも用意されています。
BMW5シリーズ グランツーリスモ(F07)のボディカラー
ボディカラーは全11色、インテリアトリムは2色を用意
ボディカラーはメタリック・カラーが9色、ソリッド・カラーを2色の全11色をラインナップ。ソリッドカラーはアルピン・ホワイトIII、ブラックII。そしてメタリックカラーはブラック・サファイア、スペース・グレー、グレイシャー・シルバー、インペリアル・ブルー・ブリリアント・エフェクト、ソフィスト・グレー・ブリリアント・エフェクト、ミネラル・ホワイト、ダマスト・レッド、カリスト・グレー、ジャトバとなります。
また、Mスポーツはカーボン・ブラック、スペース・グレー、グレイシャー・シルバー、インペリアル・ブルー・ブリリアント・エフェクト、ソフィスト・グレー・ブリリアント・エフェクト、アルピン・ホワイトIII、ブラックIIの7色が設定されている。
BMW5シリーズ グランツーリスモ(F07)の価格・エコカー減税優遇額
グレード | デザインライン | 本体価格 | 減税合計(取得税+重量税え) |
---|---|---|---|
528i グランツーリスモ | スタンダード | 763万円 | 約174,200円 |
ラグジュアリー | 789万円 | 約177,800円 | |
Mスポーツ | 806万円 | 約187,900円 | |
550i グランツーリスモ | スタンダード | 1183万円 | — |
ラグジュアリー | 1204万円 | — | |
Mスポーツ | 1230万円 | — |
減税額はオプション選択などにより減税率が異なる場合や対象外となる場合があります。正確な金額はお見積もり時にお確かめください。
ギャラリー
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動画:BMW AG公式動画
The new BMW 5 Series. Launchfilm.
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