目次
- モデル概要
- ボディサイズ&パッケージ
- エクステリア・インテリア
- 試乗インプレッション
- グレードとエンジン(燃費)
- グレードごとの装備差
- オプション
- オプションパッケージ
- ボディカラー
- 価格・エコカー減税優遇額
- ギャラリー(動画・写真)
モデル概要
多様化するニーズにマッチした新感覚のラグジュアリークーペ
BMWの「プレミアム・ラグジュアリー・クーペ」レンジに導入されているのが、こちら6シリーズ。2012年6月に発売された6シリーズグランクーペは、クーペの美しいスタイリングと4ドア・モデルとしての機能性を兼ね備えたBMW初のラグジュアリー4ドア・クーペです。6シリーズとしては、2ドア・クーペ、カブリオレに続く第3弾のモデルとなりました。
国産車ではクーペモデルの不振が続いていますが、輸入車においてはその人気は衰えていません。圧倒的なパフォーマンスを誇る高い走行性能、贅を尽くした室内空間、そして充実した安全装備によって目的地まで移動する時間でさえも、くつろぎの時間へと変えてしまう、それが6シリーズグランクーペです。BMWらしい「駆け抜けるよろこび」を最も表現しつつも、より多様化するニーズにマッチした新感覚の高級車といえるでしょう。
ボディサイズ&パッケージ
後席の居住性をより向上させるためにホイールベースを拡大
6シリーズグランクーペのボディサイズは全長5010mm×全幅1895mm×全高1390mm。2ドアクーペに比べて、全長が120mm、全高が20mm、ホイールベースが115mm拡大されています。その拡大されたホイールベースはリアシートの快適性に当てられており、スポーティなデザインと高いサポート性を併せ持つ左右独立タイプながら、シート・ベルトやシート・クッションが後席中央にも装備され、後席には3名の乗車が可能になっています。
トランクの容量は460リットルを確保。そして60:40の分割可倒式のリア・シートのバックレストを全て倒せば最大1265リットルまで拡大することができ、様々な用途にマッチした高い機能性を実現しています。
BMW 6シリーズ/ボディサイズ比較
6シリーズ・クーペ | 6シリーズ・カブリオレ | 6シリーズ・グランクーペ | 4シリーズ・グランクーペ | |
---|---|---|---|---|
全長(mm) | 4,895 | 4,895 | 5,010 | 4,640 |
全幅(mm) | 1,875 | 1,895 | 1,895 | 1,825 |
全高(mm) | 1,370 | 1,365 | 1,390 | 1,395 |
ホイールベース(mm) | 2,855 | 2,855 | 2,970 | 2,810 |
エクステリア・インテリア
エクステリア:美しいスタイリングに高い快適性と機能性を兼ね備えている
「世界一美しいクーペ」と評され、プレミアム・ラグジュアリー・クーペとしての時代を築き上げた初代6シリーズ。そのDNAを受け継いだ上質さと、高いスポーツ性を兼ね備えた美しいスタイリングにクーペとしてのエモーショナルさ。そして4ドアモデルとしての高い快適性と機能性を兼ね備えています。フロント・デザインは低く構えたワイドな立体的なデザインバーが特徴のキドニーグリルと、左右に大きく開いたクロームインサイトを施したエア・インテークが低重心さとワイド感を強調。
ボンネットには、キドニーグリルへと続くVシャープラインによってダイナミックさを強調しています。新デザインとなったLEDヘッドライトは(アダプティブLEDヘッドライトが標準化されています)、ターン・インジケータがヘッドライト上部に配され、これまで以上にシャープな顔立ちとなっています。サイドは長いフロントノーズとキャビンを包み込むように流れるクーペのルーフ・デザインが特徴で、フロントのショート・オーバー・ハングがスポーティさを、そしてサイドを流れるウェスト・ラインがダイナミックで優雅さを際立たせているのが特徴です。
インテリア:重要な操作系がドライバーの手が容易に届く範囲に配置
インテリアはプレミアム・ラグジュアリー・クーペに相応しい、極めてエクスクルーシブなインテリアデザイン、ドライバー・オリエンテッドなコックピット、そして4ドア・モデルとしての高い機能性と快適性を併せ持っています。センター・コンソールからインスツルメント・パネルに向かって上昇していくラインや、フロントからリアへ流れるドア・トリムの美しいラインなどがインテリアに躍動感を与えています。
コックピットデザインではエルゴノミクスによって、重要な操作系がドライバーの手が容易に届く範囲に配置。そしてドライバーが最も見やすいダッシュボード最上部に配置された10.2インチ高解像度ワイド・コントロール・ディスプレイは独立型フラット・スクリーンを採用し、クロームの枠を施すことでインテリアの美しさを際立たせています。また、インスツルメント・パネルのデザインは助手席を調和と取れたラインで包み込むのが特徴です。
試乗インプレッション
先進テクノロジーによって、駆け抜けるよろこびを際立たせる
6シリーズグランクーペはラグジュアリーカーとスポーツカーの2つの顔をもつクルマです。FR(フロントエンジン・後輪駆動を採用し、約50:50の理想的な前後重量配分を達成することで精確なハンドリングとコーナリング時の車両安定性を実現しています。
試乗したのは640iグランクーペ。街乗りや高速道路でのクルージングにおいてはラグジュアリーカーらしい高い静粛性と極上の乗り心地が際立つ。前輪の切れ角を車速に応じて可変制御するアクティヴステアリングに、後輪のステアリング機能を組み合わせたインテグレイテッド・アクティブ・ステアリング(前後輪統合制御ステアリング・システム)を装備し、中低速域の多い街中では俊敏性及び取り回しの良さを、そして高速域では走行安定性に大きく貢献してくれます。
スイッチ一つで、エンジン・レスポンスをはじめ、ATのシフトタイミングや、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)の設定が連動して調整されるドライビング・パフォーマンス・コントロールを切り替えて最もハードなスポーツ・プラスにすると6シリーズグランクーペの秘めたスポーツ性が目覚めます。
全長5mを超えるボディサイズながら、パワフルなエンジンと高いボディ剛性、そしてアルミ製のダブル・ウィッシュボーン・フロント・アクスルとインテグラル・アーム式リア・アクスルの組み合わせによってワインディングでも身のこなしが軽く、ステアリング操作に対してリニアな反応を示し、どんなシチュエーションにおいても駆け抜けるよろこびを実感できるクルマになっています。
グレードとエンジン
6シリーズグランクーペには2種類のガソリンエンジンを設定
640iグランクーペには3リットル直列6気筒ツインパワー・ターボ・エンジンを搭載。最高出力235kW [320ps] / 5800rpm、最大トルク450Nm [45.9kgm] /1300-4500rpmを実現しているこのエンジンは、圧倒的なパワーとシルクのような滑らかなフィールが特徴です。排気ガスを効率良く、エネルギーに変換するツイン・スクロール・ターボチャージャーをはじめ、ダブルVANOS、ダイレクト・イグニッション・システムなどにより、ハイパワーと低燃費性能を両立。0-100km/h加速はわずか5.4秒というパフォーマンスを発揮します。
650iグランクーペにはツインターボチャージャーをはじめ、ダブルVANOS、ダイレクト・イグニッション・システムなど革新テクノロジーを採用した4.4リットルV型8気筒ツインパワー・ターボ・エンジンを搭載。最高出力330kW [450ps] / 5500rpm、最大トルク650Nm [66.3kgm] /1500-5750rpmというハイパワーを実現。0-100km/h加速は4.6秒というピュアスポーツカーに匹敵する性能を発揮しながらもBMWエフィシェントダイナミクステクノロジーによって高い燃費性能を実現しています。
これら2つのエンジンにはスムーズで精確なシフトチェンジを行う8速スポーツオートマチック・トランスミッション(ステップトロニック、シフト・パドル付)を搭載。クロス・レシオのギヤ比によってスポーティな加速性能だけでなく、燃費向上にも貢献し、素早いシフトチェンジによって快適なドライビングが楽しめます。
なお燃費は燃料消費率JC08モード(国土交通省審査値)で、 640iグランクーペが12.4km/L、650iグランクーペが9.6km/Lを実現し、640iグランクーペは全てのモデルがエコカー減税の対象となっています。
グレードごとの装備差
6シリーズグランクーペは全4グレードのラインナップ
6シリーズグランクーペのグレード体系は全モデルにスタンダードとMスポーツが設定され、全4グレードのラインナップになっています。
ベースモデルに対してMスポーツはMエアロダイナミクス・パッケージをはじめ、マルチ・ディスプレイ・メーター・パネル、マルチファンクションMスポーツ・レザー・ステアリング・ホイール、運転席・助手席スポーツシート、BMWインディビデュアルハイグロス・シャドーライン・エクステリア、ダーククロム仕上げのデュアル・エキゾースト・テールパイプ。そして専用の19インチMライトアルミホイールが装着されています。
オプション
税贅を尽くしたモデルだけあってほとんどの装備が標準装備
1000万円を超える税贅を尽くしたモデルだけあって、ほとんどの装備が標準装備となっています。640iグランクーペ、650iグランクーペ共にオプション装備として設定されているのはチルト、コンフォート・オープン・クローズ機能付の電動ガラス・サンルーフのみ。
640iグランクーペのスタンダードモデルはBMWヘッドアップ・ディスプレイをはじめ、メタリック・ペイント、BMWインディビデュアルハイグロス・シャドーライン・エクステリア、ソフトクローズドア。640i、650iのスタンダードモデルはマルチ・ディスプレイ・メーター・パネルなどがオプション装備として設定されています。
オプションパッケージ
コンフォートパッケージを含む2つのオプションパッケージを設定
650iグランクーペのみに2つのオプションパッケージが設定されています。表面に細かい通気孔があり、ベンチレーション機能のあるフロント・コンフォート・シートをはじめ、リア・シート・ヒーティング、そして前後左右独立温度調節機能付4ゾーン・オートマチックエア・コンディショナーがセットになったコンフォートパッケージ。
そして上質で、肌触りの良いナッパレザーを採用した、エクスクルーシブ・ナッパレザー・インテリアをはじめ、ダッシュボードの上部やセンターコンソール、ドアトリム上部までナッパ・レザーを使用するレザー・フィニッシュ・ダッシュボード、そしてコントラスト・ステッチが組み合わされたエクスクルーシブ・ナッパ・レザーパッケージが用意されています。
ボディカラー
ボディカラーは全9色のラインナップ
ボディカラーは全9色のラインナップになります。ソリッドカラーはアルピン・ホワイトIII。メタリックカラーはブラック・サファイア、スペース・グレー、カシミヤ・シルバー、ミネラル・ホワイト、メルボルン・レッド、グレイシャー・シルバー、ジャトバ、メディラテニアン・ブルーというラインナップ。なおエストリル・ブルーはMスポーツのみ選択が可能です。
またMスポーツはソリッドのアルピン・ホワイトIII、メタリックカラーはカーボン・ブラック・メタリック、ブラック・サファイア、スペース・グレー、メルボルン・レッド、グレイシャー・シルバー、メディラテニアン・ブルーの7色のみの設定となっています。
オプション設定のBMWインビディビュアルとして、シトリン・ブラック、ルビー・ブラック、ムーンストーン、タンザナイト・ブルー、フローズン・ブロンズ、フローズン・ブリリアント・ホワイト、ブリリアント・ホワイト、フローズン・グレー、フローズン・シルバー、ピュア・メタル・シルバーの10色を設定しています。
価格
グレード | 本体価格 | エコカー減税 | 自動車税 | 優遇額 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
取得税 | 重量税 | |||||
640i | スタンダード | 1057万円 | 約102,400円 | 約22,500円 | 約25,500円 | 約150,400円優遇 |
Mスポーツ | 1138万円 | |||||
650i | スタンダード | 1340万円 | — | — | — | — |
Mスポーツ | 1398万円 | — | — | — | — |
ギャラリー
フォトギャラリー
動画:BMW AG公式動画
The new BMW 6 Series. Launchfilm.
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