2019～2020年にMINIとBMWに電気自動車が導入？

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MINIへの電気自動車導入が決定？　導入は2019年？

MINIへのPHV導入が間近に迫っている状況ですが、以前から導入がささやかれてきた電気自動車のMINIへの導入についても再びささやかれはじめましたよ。2016年9月30日に「2019～2020年にかけてMINIとBMWで電気自動車が導入されるのでは？」という記事がブルームバーグのWebサイトに掲載されました。2010年にもMINIは「MINI E」という名前で試験車両を開発、日本でも2011年から20台のMINI Eが実験車両として導入されていたのは皆さんご存知でしょうか。今回のニュースはそこからさらに一歩進んだ内容です。MINI Eの詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

BMW X3に電気自動車を導入？　MINIはどのモデル？

さて、今回のブルームバーグの記事はMINI Eの話よりさらに具体的な内容となっています。MINIではどのモデルに電気自動車を導入するのかは報じられていませんが、BMWではSUVモデルのX3に導入されるのでは、と具体名が挙げられています。MINIではどのモデルに初導入になるのか…を考えると最初に第3世代に進化したミニ3ドア ハッチバック（F56）への導入となるのでは…という気がしますね。メーカーの通常のフルモデルチェンジのサイクルは7年です（最近は5年のサイクルも増えていきています）。ミニ3ドアのフルモデルチェンジの予想タイミングは2021年…電気自動車はミニ3ドアのフルモデルチェンジを早めて導入されるのか、ミニ3ドアのモデル末期にもう一度セールスに勢いをつけるために電気自動車モデルを追加投入という形になるのか、現時点では不明です。

厳しくなるヨーロッパの環境規制に対応して電気自動車導入が本格化

BMWはすでに電気自動車i3を導入しており、満充電での航続距離を大幅に伸ばす改良を加えるなど技術的には進化していますが、セールス的には日本でも海外でも成功しているとは言えません。そのため、電気自動車のさらなる導入にはメーカーも二の足を踏んでいました。そんな状況なのに2019年や2020年にMINIやBMWに電気自動車の導入計画を立てているのは、世界的に年々厳しくなる環境規制が理由なのではないでしょうか。以前、「欧州車がハイブリッドやEVに積極的な理由」という記事で紹介しましたが、ヨーロッパでは、2021年までに新車の二酸化炭素（CO2）排出量を “1kmあたり95g以下” とする「2021年規制」が定められています。「95g以下」とはかなり厳しい数字で、2006年のCO2排出量の実績値が「160g/km」で、2006年と比較して40%以上のCO2排出量の削減を求められているわけです。自動車メーカーは2020年までにラインアップされる新車の95％で基準達成、2021年には完全達成することが義務付けられています。こういった環境規制の導入が間近に迫っているため、MINIやBMWだけではなく、VWなど他メーカーも2020年前後に電気自動車の導入を発表しはじめています。

最後に

電気自動車となるMINIやBMWがどのような車になるのか、詳細はまだわかりませんが、東京オリンピックが開催される2020年にはMINIやBMWに限らず、メーカー各社の電気自動車が身近に走る世の中になっているのかもしれません。現在は技術の過渡期にあたるので、ガソリン、クリーンディーゼル、PHV…そして電気自動車。車のラインナップがどんどん豊富になり、どれを選べばいいのか、悩ましい状況ですね。

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