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同じドイツ車のメルセデスベンツ、アウディと比較! BMWの個性とは?

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同じドイツ車のメルセデスベンツ、アウディと比較! BMWの個性とは?

BMW、メルセデス・ベンツ、アウディはドイツ車プレミアムブランド御三家と言われ、比較されることが多いです。しかし、この3ブランドがどんな哲学でクルマ作りを行っているのか。そしてそれぞれどんな特徴があるのかは「クルマ好きなら知っていて当然」と思われがちで、あまり語られることがありません。そこで、ここではBMW、メルセデス・ベンツ、アウディの歴史や特徴を紹介し、改めて「BMWらしさとは何か」を浮き彫りにしていきましょう。

1916年から続くBMWの歴史

デザインアイコンのキドニーグリル

航空機メーカーとして創業したBMW

BMWの歴史は第一次世界大戦前まで遡ることができます。1916年に航空機エンジンメーカーのバイエリッシュ・フルークツォイク・ヴェルケ(BFW)として設立され、翌年の1917年にBFWはバイエルンのエンジンメーカーという意味であるバイエリッシュ・モートレン・ヴェルケ(BMW)に社名が変更されます。自動車の生産は1932年から開始され、BMWのアイコンであるキドニーグリルは2つ並んでいるラジエターグリルが腎臓(キドニー)のように見えることが由来です。初めて、キドニーグリルが採用されたのは1933年にジュネーブモーターショーで発表されたBMW303で、BMW初のオリジナル車でもありました。このキドニーグリルはこれまでBMWが生産したイセッタ、イセッタの派生車600、リアエンジンの700、1937~1940年に生産したBMW325を除いたすべてのモデルで採用され、現在へと続くデザインアイコンとなっています。

メルセデスベンツの歴史は19世紀末

メルセデスベンツの歴史

メルセデス・ベンツは1886年に誕生したガソリンを使用した内燃機関で走行するクルマである「ベンツ・パテント・モーターカー」がルーツとなる自動車メーカーです。オートバイやクルマの基礎を作ったダイムラーと1926年に合併して以来、乗用車のみならず、バスやトラックも販売しています。最初にクルマを作ったブランドのプライドを感じさせるのは、長い歴史の中で、さまざまな新技術や新製品を実用化していること。現在ではほぼすべてのクルマに標準装備されているエアバッグやABSはその代表例といえます。ヨーロッパではタクシーなどに使用されていることが多く、それは「人とモノを安全に運ぶ」という機能を高レベルで実現しているため、プロドライバーにも支持されているということなのでしょう。

4社が合併して誕生したアウディ

アウディの歴史

そして、アウディですが、フロントグリルやボンネットの輝くフォーリングスは1932年に合併したアウディ、DKW、ホルヒ、ヴァンダラーを表すもので、これら4社の技術やノウハウが集積されたことが今日のアウディの礎を築きました。DKWは量産車で初めて、前輪駆動方式を採用したブランドですし、ホルヒは直列8気筒エンジンを作るなど当時から際立った技術力がありました。アウディの最も知られた特徴といえば、クワトロと呼ばれるアウディ独自の4WD方式でしょう。クワトロは1980年3月に発表されたアウディ・クワトロに初めて搭載されました。翌年の1981年にこのアウディ・クワトロがWRC(世界ラリー選手権)にデビューし、初参戦、初勝利という偉業と成し遂げ一気にクワトロと呼ばれる駆動方式がアウディの代名詞になりました。

BMW、ベンツ、アウディ、3社の運動性能の特徴

BMW、ベンツ、アウディ、3社の運動性能

BMWの魅力はキャッチコピーである「駆け抜ける歓び」に凝縮されているように、運転する楽しさが挙げられます。4ドアセダンを中心としてスポーツカーはもちろん、コンパクトカーからSUV。そしてFR(後輪駆動)だけでなく、4WDやFF(前輪駆動)と、ボディタイプや駆動方式に関わらずBMWの考える運転する楽しさが提供されているのは驚くべきことです。なかでもBMW3シリーズが属する欧州Dセグメントでは3シリーズがあらゆるメーカーのベンチマークとなり、メルセデス・ベンツCクラスをはじめ、アウディA4、レクサスISといったライバル車の味付けは3シリーズをお手本としているほど。メルセデス・ベンツは安定性にプライオリティを置いたクルマ作りが基本とされています。最近はスポーティな味付けも強まっていますが、どちらかというと大らかな動きが特徴です。アウディはクワトロを活かしたスポーティな味付けが特徴です。BMWほどスポーティ色は強くないですが、マイルドなスポーツ性能が特徴ですね。そして、BMWの特徴といえば直列6気筒エンジンです。以前は高回転まで良く回る高出力のBMWの直列6気筒エンジンは「シルキー6」と呼ばれていました。しかし、直列6気筒エンジンは衝突安全基準の厳格化の結果、多くの自動車メーカーが製造を止めてしまいました。そんな中、BMWは製造を継続、新世代の3L直列6気筒エンジンを発表しました。静粛性に優れた直列6気筒エンジンは近年見直されつつあり、メルセデス・ベンツも新モデルに搭載を予定しています。

BMW、ベンツ、アウディ、3社のデザインについて

BMW、ベンツ、アウディ、3社のデザインについて

デザインというと、メルセデス・ベンツは保守的なデザインながら最新のトレンドを散りばめていますし、高い空力特性のボディとシングルフレームというフロントマスクデザインを採用したアウディは先鋭的に感じます。かつてのBMWはデザインに関しては保守的で、大幅な変更は好まれませんでした。しかし、このイメージを一変させたのが、1992年~2009年までデザイン部門に在籍しチーフを務めたクリス・バングルです。当時、クリス・バングルに否定的な声も多かったのはBMWファンには記憶に新しいところでしょう。しかし、今もデザインに残る、運転席側に傾いたセンターパネルや水平基調に広がり感を強調したドライバーオリエンテッドなインテリアデザインはクリス・バングルが残した遺産といっても間違いないでしょう。航空機エンジンメーカーからBMWはキドニーグリルやFRの駆動方式を活かしたスポーティな走行が注目されますが、ドライバーの利便性を重視したインテリアデザイン、万が一のパンクなどでも一定距離走行可能なランフラットタイヤをいち早く装着するなど、速さと快適さを両立させたブランドといえるでしょう。

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