新型BMW7シリーズ(G11/12)が、とうとう公式に登場しました。CFRP(炭素繊維強化プラスチック)を使った超軽量プラットフォーム、プラグインハイブリッド(以下PHV)を含む新世代エンジン、そして最新テクノロジーの数々。BMWのフラッグシップらしく、よりエレガントによりスポーティになっての登場です。それでは内容をご紹介していきましょう。
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ラインアップ
11モデルをラインアップ
ラインアップは、ガソリン、ディーゼル、PHVと大きく3つに分かれます。ガソリンモデルは4モデル(740i、740Li、750i xDrive、750Li xDrive)、ディーゼルモデルが2モデル(730d xDrive、730Ld xDrive)、そしてPHVモデルが3モデル(740e、740Le、740Le xDrive)となっています。
日本導入モデルは未定ですが、先代ではガソリン(740i、740Li、750i、760i)、アクティブハイブリッド(7、7L)の導入でしたから、今回はガソリンモデルとPHVの導入になるのかもしれませんね。
ボディサイズ
ボディサイズはほとんど変わらず
ラインアップは、先代どおりスタンダードモデルとロングホイールベースモデルが用意されます。ロングホイールベースは全長、ホイールベースが140mm長くなっており、これは先代と同じです。先代モデルとの比較では、全長で19mm、全幅で2mm、全高-8mm(ロングホイールベースは4mmアップ)と、ほとんど変化はありませんね。
なおラゲッジルームは、515Lとかなりの容量を確保しています。ただしPHVモデルは、バッテリー積載の影響から、420Lと他モデルに比べて小さめです。
現行モデルと先代モデルのボディサイズ比較
新型7シリーズ | 先代7シリーズ | |||
---|---|---|---|---|
スタンダード | ロングホイール | スタンダード | ロングホイール | |
全長(mm) | 5,098 | 5,238 | 5,079 | 5,219 |
全幅(mm) | 1,902 | 1,902 | 1,902 | 1,902 |
全高(mm) | 1,467 | 1,479 | 1,471 | 1,481 |
ホイールベース(mm) | 3,070 | 3,210 | 3,070 | 3,210 |
スタンダードのボディサイズ
ロングホイールのボディサイズ
エンジン
用意される3種類のエンジンについて、そのパフォーマンスと燃費性能を比較していみます。やはり注目はPHVで、圧倒的な性能を発揮していますよ。
ガソリンエンジン
ガソリンエンジンは2種類で、最新型の3リッター直列6気筒ターボ(740i)、4.4リッターV型8気筒ターボ(750i)が用意されます。スペック面では先代よりほぼ変化ありませんが、燃費が10%向上、またCO2排出量も大きく低減されているのが特徴です。
ディーゼルエンジン
最新型の3リッター直列6気筒ターボ(730d)を採用していますが、先代であった750dは今回ラインアップがありません。最高出力は265ps、最大トルクは620Nmと先代比較でトルクが60Nmほどアップしました。また燃費も最大130%向上していますよ。
プラグインハイブリッド
7シリーズとしては初の直列4気筒ガソリンエンジン(最高出力258ps、最大トルク400Nm)に、EVモーター(95ps、250Nm)を搭載。システム全体で353ps、650Nmという巨大なパワーを生み出します。もちろん燃費も素晴らしく、欧州複合モードで47.6km/Lを記録しました。これは先日発表された3シリーズPHVとまったく同じ数値。ボディサイズが大きい7シリーズが3シリーズと同じ数値を達成できたのは、新採用の軽量プラットフォームの恩恵と言えそうですね。
各エンジンのスペック比較
740i/740Li | 750i/750Li | 730d/730Ld | 740e/740Le | |
---|---|---|---|---|
燃料 | ガソリン | ガソリン | ディーゼル | ガソリン+電気 |
エンジン | 直列6気筒ターボ | V型8気筒ターボ | 直列6気筒ターボ | 直列4気筒ターボ+モーター |
排気量 | 2998 | 4395 | 2993 | 1997 |
最高出力(ps) | 326 | 450 | 265 | 258+95 |
最大トルク(Nm) | 459 | 650 | 620 | 400+250 |
0-100km/h加速(秒) | 5.5-5.6 | 4.4-4.5 | 6.1-6.2 | 5.6 |
燃費(km/L 欧州複合) | 14.2-15.1 | 11.7-12.3 | 20-22.2 | 47.6 |
インテリア
モダンでエレガントな雰囲気
7シリーズならではの上質な素材を、品のあるデザインで表現したインテリアとなっています。特に新型ではLEDを使った室内灯が効果的に配されており、室内は先代よりもモダンで洗礼された雰囲気に仕上がりました。
近未来風デザインのステアリングホイールや、インパネやセンターコンソールに新採用されたアルミニウム素材、またiDriveまわりもボタンデザインなども見どころ。
快適さをさらに向上させた後部座席
先代同様、たっぷりスペースを取られた後部座席はさらに快適になりました。写真のようにフロントシートを移動し、まるで飛行機のファーストクラスのようなスペースを実現。またセンターコンソールには、オーディオやTVなどを操作できるディスプレイを備える他(取り外し可能)、折りたたみ式のボードも用意されています。
テクノロジー
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新型BMW 7シリーズではさまざまな新テクノロジーが採用されていますが、中でも注目は「レーザーヘッドライト」、「リモートパーキング(自動駐車)」とタッチパネル採用の「新iDrive」、新クルーズコントロールでしょう。それぞれ簡単にご紹介します。
レーザーヘッドライト
BMW i8ではすでにオプション採用されているレーザーヘッドライト(7シリーズでもオプション採用のようですね)。LEDヘッドライトと比較して照射距離は2倍、明るさで5倍という性能を持ちながら、消費電力は低く抑えられています。しかもサイズはLEDの100分の1の大きさ(表面積)なのだとか。
リモートパーキング(自動駐車)
新型7シリーズを降りて、キーのパーキングボタンを押すことで車を自動的に駐車することができます。ただし入庫できる駐車場は、車両の1.5倍のスペースが必要。7シリーズは車幅が1902mmですから、3m弱の駐車場が対象になるということになります。日本のパーキングは、幅の狭いところが多いですから、用途が限られるかもしれませんね。
ジェスチャー操作、タッチ操作に対応したiDrive
走行中にナビを操作するのは、視線が移動するために非常に危険。タッチパネルは画面を見ないと操作できませんし、iDriveが当初より採用してきたダイヤル操作にしても、やはり前を見続けての操作は困難です。そういう意味で、今回登場したジェスチャーコントロールは非常に秀逸。指2本を上下に振れば起動、指を前後に動かせば電話に出る、また指を回転させると音量調整…などなど前を見ながら様々なことが出来ます(覚えておく必要がありますが)。
日本でもパイオニア社がジェスチャー操作ナビを販売していますが(AVIC-MRZ009)、今後このジェスチャー操作はナビの主流となっていくかもしれませんね。
タッチ操作にも対応
また新型iDriveでは、タッチパネル操作にも対応しています。ナビのタッチパネルというとCPU性能が低めで、操作感ももっさり…なんてことが多いですが、新型7シリーズはスマートフォンのタッチパネルのような動きを実現しているようです(上の動画では地図の拡大も非常にスムーズ)。
ドライビングアシストプラス
現行BMWのアクティブクルーズコントロールでは、設定した速度での巡航、ストップ&ゴー機能がついていますが、新型7シリーズにはさらに渋滞時の車線制御や側面衝突保護機能が追加されました。これによって渋滞時は、さらに自動化が進み快適にドライブできるようになりました。
デビュー、販売価格
年内に販売開始!?
BMW社の公式情報はありませんが、先日発表されたBMW X1同様に9月のフランクフルトモーターショーにて実車公開、年内に販売開始ではないかと言われています。日本では年末あたりでしょうか。
フォトライブラリー
公式動画
新型BMW 7シリーズ(G11/12)
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