BMW2シリーズ アクティブハイブリッドにPHV。なんと価格はガソリン同様!?

• Tweet

欧州メーカーの間で、大きなトレンドとなっている「脱ガソリン」。電気自動車（EV）も登場してきていますが、実用車としてガソリンに取って代われるまでにはなっていません。そこで注目されているのが、ハイブリッドと電気自動車の”いいとこどり”をしている「プラグインハイブリッド（PHV）」です。BMWは3月にX5、5月に3シリーズ、6月に7シリーズ、X1など立て続けにPHVを発表していますが、今回さらに「2シリーズ アクティブツアラー」でもPHVモデルのプロトタイプを発表しました。

アクティブツアラーPHV

BMW i8と同じ構造を採用

BMW AGの発表によれば、2シリーズ アクティブハイブリッドに搭載されるのは、1.5リッター直列3気筒ターボのガソリンエンジンとモーター。結果、ガソリンエンジンは前輪駆動、モーターは後輪駆動の4WD車となっています。これはBMW i8と同じ構造ですね。

燃費はリッター50km!

気になる燃費性能ですが…。まず電気のみの走行可能距離は、38kmとなります（先日発表された3シリーズが35km、7シリーズが40km）。なお燃費は、リッター50km（欧州複合）に達しています。

もちろんBMW、パワーをないがしろにはしていません。まずガソリンエンジンでは、最高出力136ps、最大トルク220Nm、電気モーターは最高出力90ps、最大トルク165Nmを発揮します。これにより停止状態から時速100kmまでの加速は、6.5秒に達するようですよ。

評価

評価は上々。「買わない理由がない」

海外メディアAUTOCARでは、このPHVの試乗レビューが掲載されています。この中で、筆者は以下のようにコメント。褒めちぎっていますよ。

市街地や近距離では電気を使って、極めて経済的に走ることができる。しかもガソリンエンジンを始動して、優秀な四輪駆動システムにいつでも切り替ることができるのを考えれば、買わない理由はないだろう。トヨタのプリウスやシボレーボルトのようにハイブリッドになったことで、パワーがスポイルされていない点もポイント。試乗では、スポーティな走行を楽しめた。燃費一辺倒でなく、ハイブリッドの特性を理解し引き出してくれているところにこのクルマの素晴らしさを感じる。まったく素晴らしい車だ。

価格

PHVだからといって価格が上がることはない

価格についても振れられています。今回のPHVは225i xDriveとほとんど変わらない価格になるとしています。これは3シリーズやX5にもいえることで、BMWとしてはPHVにプレミアムをつけることは一切考えていないのだとか。これは現行の3シリーズアクティブハイブリッドと同じですね。現行のアクティブハイブリッドは、事実上「ハイブリッド分」が無料とも言える価格設定がされていますから。

フォトギャラリー