目次
モデル概要
美しいスタイリングと“駆けぬける歓び”を併せ持つ4シーターオープン
プレミアムオープンカーの市場で長きに渡り愛されてきたBMW 3シリーズ・カブリオレ。その後を受け継ぎ、リトラクタブル・ハードトップを採用したスタイリッシュなオープンカーとして登場したのがBMW 4シリーズ・カブリオレです。2014年2月に登場したこのモデルは、オープンでもクローズでも美しいスタイリングと、BMWがこだわり続ける前後50:50の理想的な重量配分、そして優れたボディ剛性による“駆けぬける歓び”を併せ持っています。特徴的なリトラクタブルハードトップは3分割式とし、18km/h以下であればセンターコンソールに配されたボタン操作のみで、わずか20秒で全開にすることができます。
ボディサイズ&パッケージ
ワイドで力強いスタイリングと優れた実用性を誇るパッケージ
BMW 4シリーズ・カブリオレのボディサイズは、全長4640mm×全幅1825mm×全高1385mmです。これまで販売されていたBMW 3シリーズ・カブリオレと比べると、全幅で+45mm、トレッドはフロントが+50mm、リアが+95mm、ホイールベースが+50mmと、それぞれ拡大されており、この大型化によってさらにワイドで力強いスタイリングが実現しています。
他のBMWモデル同様にショートオーバーハング&ロングホイールベースのプロポーションを踏襲し、キャビンを後方に配置しているのもBMWならでは。ロングノーズのプロポーションながら室内空間は十分に確保されており、大人2人がきちんと座れる後席も備えています。またスルーローディングシステム(可倒式リアシート)の採用により大きな荷物の積載も可能です。トランク容量はBMW 3シリーズ・カブリオレに対して20リットル拡大され370リットルを確保。ルーフを格納した際でも220リットルの容量を確保しており、これはBMW 3シリーズ・カブリオレより10リットルも拡大されていることになります。
エンジン(出力、燃費性能)
306ps仕様の3リッター直列6気筒ツインパワーターボエンジンを搭載
BMW 4シリーズ・カブリオレには3リッター直列6気筒ツインパワーターボエンジンを搭載しています。この3リットルの直列6気筒ツインパワーターボエンジンは、高精度ダイレクト・インジェクション・システムやバルブトロニックの採用により、パワーと環境性の両立するエンジンとして高く評価され「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー 2014(2.5〜3.0リットル部門)」を獲得しています。
搭載されるこのエンジンは、225kW[306ps]/5800rpm、最大トルク400Nm[40.8kgm]/1200-5000rpmを発揮。0-100km/h 加速では、5.5秒と本格スポーツカー同様の加速性能を誇ります。このエンジンに8速スポーツオートマチックトランスミッションを組み合わせ、効率の良いスムーズな変速を実現し燃費向上にも貢献しています。
ECO PROモードを使用すると、コースティング機能によって高速走行中にアクセルを離すとトランスミッションとエンジンを自動的に切り離し、惰性走行を行うことで燃費をさらに向上させます。これらの機能によってスポーツカーのような走りと燃費を両立、12.5km/L(JC08モード)の好燃費を実現させています。
グレードごとの装備差
こまかな装備の変更によって各モデルの個性を際立たせている
BMW 4シリーズ・カブリオレは435iカブリオレ、435iカブリオレ・ラグジュアリー、435iカブリオレ・Mスポーツの3グレードで構成されています。まず外観では、スタンダードが各部のモールディング等がサテンアルミニウムエクステリアであるのに対し、ラグジュアリーにはクロームラインエクステリアを採用。ホイールはスタンダードが18インチなのに対してラグジュアリーには19インチを換装しています。内装では、ファインライン・アンソラジット・ウッド・トリムを採用しているのがラグジュアリーの特徴になります。Mスポーツは外装にワイド・ブラック・バーのキドニーグリルとM エアロダイナミクス・パッケージを取り入れ、内装ではマルチファンクション M スポーツ・レザー・ステアリング・ホイールやスポーツシート、インテリアトリムにアルミニウム・ヘキサゴン・トリムを用いているのが特徴です。安全装備や快適装備に関しては、グレード間による装備差はほとんど見られません。
試乗インプレッション
ダイレクト感のある走りとクローズ時に抜群の静粛性が魅力的
BMW 4シリーズ・カブリオレは、オープンルーフの開放感とスポーティな走り、その両方を満喫できるクルマです。走り始めれば306ps仕様の3リットル直6ツインターボエンジンによる実に気持ちの良い吹け上がりが楽しめます。スムーズな変速を実現する8速オートマチックトランスミッションとの相性も抜群です。
コーナーにさしかかりステアリングを切り始めると、BMW 4シリーズ・カブリオレはその本領を発揮します。オープンカーであっても50:50という理想的な前後重量配分にこだわり、BMWならではの抜群のハンドリング性能を実現させています。ルーフの骨格を持たないモデルだけに気になるボディの剛性については、BMW 3シリーズ・カブリオレに対して実に40%もの向上をはたしており、さらにBMW 4シリーズ・クーペにはないトーションバーをフロント部分のアンダーフロアに追加することで、ダイレクト感のあるステアリング特性を確保しています。
快適性という点では、その静粛性も大きな魅力になります。ルーフをクローズすると、まるでオープンカーであることを忘れさせる静粛性も実現させています。3分割のルーフ内部には吸音性に優れたルーフライニングが採用されており、外部からの音をしっかりと遮断しています。1台でクーペとオープン、その二つの魅力を堪能できると言っても過言ではないでしょう。
BMW 4シリーズ・カブリオレは安全装備に関しても充実しており、標準装備となる「BMW ヘッドアップ・ディスプレイ」は、ナビゲーションや曲名など様々な情報をフロントウィンドウスクリーンに表示させます。また前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキ、レーン・ディパーチャー・ウォーニングという3つの機能を含む「ドライビング・アシスト」も標準装備。安全装備の充実によって運転時のストレスは大幅に軽減されています。
エクステリア
ルーフ開閉に関わらずいつでも美しいフォルムが最大の特徴
ルーフの開閉に関わらず、常に美しいフォルムを実現させているBMW 4シリーズ・カブリオレ。リトラクタブル・ハードトップは、クローズ時にとてもエレガントな印象をあたえてくれます。Bピラーがないことで、サイドから見たスタイリングは、クーペのような伸びやかなルーフラインを強調させています。またオープン時はロールバーのない、実に美しい4シーターオープンのフォルムが楽しめます。視覚から姿を消した格納式ロールオーバー・プロテクションは、万一転覆した際に200ミリ秒以内に後部から展開し乗員を保護してくれます。細部を見ていくと、BMW 4シリーズ・クーペと同様にワイド感をよりいっそう際立たせるワイドなキドニーグリル、そして左右に大きく広がる大型エアインテークが目に入ります。またリア周りでもリアコンビネーションランプやリアホイールハウスの張り出しによりワイド感を演出しています。
インテリア
人間工学に基づいた質実剛健な設計ながらデザイン性も高い
BMW 4シリーズ・クーペと同様に、人間工学に基づいたインテリアデザインを採用。センター・コンソールはドライバーに向けて角度がつけられ、各種操作に配慮したドライバー・オリエンテッドなコックピットになっています。ドアトリムのラインとサーフェイスは、フロントからリアにかけ一体感を感じさせるデザイン。さらに明るい内装を採用した場合は、シートやダッシュボード下部、フロアカーペットなどメインのインテリアカラーとブラックのダッシュボード上部、ハードトップカバーなどと組み合わされ、ボート・デッキのようなラグジュアリーな雰囲気を醸し出しています。またシートに関しては、スポーティでホールド感の高いフロントシート、そして左右独立式リアシートを採用することによって室内全体でスポーティなテイストを作り上げているのも特徴です。
オプション
各モデルに安全装備や快適装備をオプション設定している
スタンダード、ラグジュアリー、Mスポーツに共通するオプションとして挙げられるのが、アダプティブLEDヘッドライト、レーンチェンジウォーニング、アダプティブプロテクション、パーキングアシスト、アラームシステム、ボディ同色エアブリーザー、ウィンド・ディフレクター、ステアリングホイールヒーティング、そしてエアカラーといったアイテムです。またオーディオは500w&12スピーカーのHarman Kardon サラウンドサウンドシステムがオプション設定されています。Mスポーツにのみ装着される電動調節式サイドサポート付スポーツシートは、スタンダードとラグジュアリーにオプション設定。MスポーツにはMスポーツブレーキ、アダプティブ M サスペンションをオプションとして用意しています。
オプションパッケージ
使い勝手や走り、安心をさらに向上させるパッケージオプション
オプション・パッケージにはトップ・ビュー + サイド・ビュー・カメラとパーク・ディスタンス・コントロール(435i カブリオレには標準装備)、パーキングアシストを組み合わせたパーキング・サポート・パッケージのほか、アダプティブ M サスペンションやM スポーツブレーキ、19インチ M ホイールを組み合わせたファスト・トラック・パッケージ、そしてコネクテッド・ドライブ・サービスやBMW リモート・サービス、BMW ドライバー・サポート・デスクを組み合わせたBMW コネクテッド・ドライブ・プレミアムの各オプション・パッケージを設定しています。
ボディカラー
ボディカラーは12色の設定。Mスポーツのみ設定される専用色もあり
ボディカラーはブラック・サファイア、メルボルン・レッド、グレイシャー・シルバー、インペリアル・ブルー・ブリリアント・エフェクト、オリオン・シルバー、ミネラル・ホワイト、ミッドナイト・ブルー、ミネラル・グレー、スパークリング・ブラウン、リキッド・ブルー、アルピンホワイトIII、ブラックの12色をラインナップしています。なおハードトップのカラーもボディ同色になっています。Mスポーツはブラック・サファイア、メルボルン・レッド、グレイシャー・シルバー、ミネラル・グレー、アルピンホワイトIIIと専用色となるエストリル・ブルーの全6色からセレクトすることができます。
価格
モデル | 本体価格 | エコカー減税 | 自動車税減税 (登録翌年度適用) |
合計 | |
---|---|---|---|---|---|
取得税 | 重量税 | ||||
435i カブリオレ | 856万円 | 約85,600円 | 約22,500円 | 約25,500円 | 約133,600円優遇 |
435i カブリオレ ラグジュアリー | 877万円 | 約87,700円 | 約22,500円 | 約25,500円 | 約135,700円優遇 |
435i カブリオレ Mスポーツ | 895万円 | 約89,500円 | 約22,500円 | 約25,500円 | 約137,500円優遇 |
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