はじめまして、Toto BMW東久留米本社でセールスを担当している中田と申します。このほどCLUB BMWさんより「新しくなったBMW1シリーズについて、購入のポイントを解説してほしい」との要望をいただきましたので、恐縮ながら解説いたします。実は私自身も1シリーズ、116i(F20)を所有し、3年ほど乗っております。さすがに3年経てば、良いところも悪いところも見えてきますが、総論としては改めて「良い車だなぁ」と魅力を再認識しているところです。そんなわけで本稿ではオーナーとしての経験を踏まえ、1シリーズを選ぶうえで知っておきたいポイントを解説させていただきます。
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TotoBMW東久留米
中田 彰さん
東京・練馬出身。国産メーカー販売店を営む家に生まれ、マツダ・センティアやアルファロメオ・147を乗り継いできた経験を持つ。Toto BMW西東京にて営業アシスタントのアルバイトからキャリアをスタート、社員となって今年4年目を迎える。現在はBMW 1シリーズ 116i(F20)を所有。一児の父。
目次
BMW 1シリーズの特徴
BMWの流儀が備わったエントリーモデル
1シリーズの初代モデル・E87が登場したのは2004年で、BMWのエントリーモデルとして登場しました。現在のF20は2011年にフルモデルチェンジを果たした2代目で、今ラインナップされているのは今年(2015年)5月にマイナーチェンジした後期型モデルです。
BMWのエントリーモデルという位置づけになっており、価格は298万円(118i スタンダード)からと、大変お求めやすい設定になっています。またボディサイズもコンパクトで取り回しがよく、都心部でも快適に運転していただけるのが特徴です。こういったことからご購入される方は、ほかシリーズと比較してやや若い方や女性の方が多いようです。
1シリーズの特徴は、BMW伝統のFR(フロントエンジン、後輪駆動)にあります。FRの採用はBMWでは別に驚く話ではありませんが、コンパクトカー市場(Cセグメント)でFRを採用しているのはBMW1シリーズのみです。多くのメーカーがコンパクトカーには、コストの安いFFを採用しているのですが、BMWはあくまで伝統の前後50:50の重量配分、FRにこだわっているのです。こういった点からも、1シリーズが単なるコンパクトカーとは一線を画す走行フィーリングにもこだわったモデルと言えるかと思います。ぜひ、お店で試乗された際は1シリーズの走行フィーリングに注意してみてください。きっとパフォーマンスとフィーリングの良さを感じ取れるかと思います。
走行フィーリングに自信のある1シリーズですが、お客様からよく受ける質問に「とはいえ、3シリーズの方が乗って楽しいんでしょ?」というもの。価格差もあるので、そうお考えの方が多いのだと思いますが、実はこの問いに対する答えはノーです。BMWのシリーズに対する考え方は「ランク分け」ではなく「使い方や用途の違い」に合わせたものです。このため、モデルによってエンジンそのものやセッティングの違いはありますが、基本的な構造は1、3、5、7シリーズともすべて共通なのです。そういった点から言えば、「BMW本来の乗り心地」をこの価格帯で味わえるお得なモデル…それが1シリーズなのです。
ライバルと比較したBMW 1シリーズの魅力
乗り比べれば分かる走行性能の違い
1シリーズのライバルとして持ち出されるのは、メルセデスベンツ「Aクラス」、アウディ「A3」、ボルボ「V40」、そして最近はお客様からスバル「レガシィ」の名を聞くことがあります。価格についてはレガシィがやや下回りつつも、ボディサイズはいずれもほぼ同じで、それぞれの違いを比較したうえで用途に合った1台を探されている方が多いですね。
BMW 1シリーズライバル比較
BMW 1シリーズ | メルセデス・ベンツ Aクラス | アウディA3 | ボルボ V40 | スバル レガシィ | |
---|---|---|---|---|---|
メーカー希望小売価格 | 298万円(118i)〜420万円(120i Mスポーツ) | 298万円(A180)〜475万円(A250 SPORT 4MATIC) | 249万円(A1 1.0 TFSI)〜443万円(S1 Sportback) | 324万円(T3)〜339万円(Cross Country T3) | 291万6000円(B4)〜313万2000円(B4 Limited) |
全長 (mm) | 4,340〜4,345 | 4,290〜4,355 | 3,985〜3,990 | 4,370 | 4,795 |
全幅 (mm) | 1,765 | 1,780 | 1,740〜1,745 | 1,800 | 1,840 |
全高 (mm) | 1,430〜1,440 | 1,425〜1,435 | 1,425〜1,440 | 1,440〜1,470 | 1,500 |
同じようなサイズ感のライバルと比較して、1シリーズが頭ひとつ抜けていると思うのは、先ほども申し上げましたドライビング性能でしょう。理由は上述のとおり、1シリーズがFRモデルであるからです。ただ“走行性能”という言葉だけ連ねても実感が湧かないかもしれませんが、分かりやすく表現すると、「車を操る楽しさ」になるでしょうか。昔からBMWはドライバーのための乗り物をつくることに主眼を置いているのですが、実際に乗ってみると、まずハンドリングの違いに気づかされます。特に時速80kmを超えた領域になると、FFモデルとの違いが手にとるように分かります。フロントに駆動軸があるFFと後方に駆動軸があるFRとでハンドリングに違いが出るのは当然のことで、とりわけコーナリングにおけるハンドルへのダイレクト感はFFでは生み出せないもの。
日常的に118iに乗る私自身も、仕事柄ほかのメーカー車に乗ることがあるのですが、たまに国産FF車に乗ったときなどは違和感を覚えるほど。118iに搭載されている1.6リッター直列4気筒エンジンの加速感など、FFモデルに乗った後に味わうとその違いに驚かれることと思います。このドライビングプレジャーこそが、ライバルより秀でている1シリーズの魅力と言えるでしょう。
BMW 1シリーズ モデルごとの違い
BMWのDNAを感じられるMスポーツが人気
当店で人気が高い1シリーズのモデルは「118i」、「120i」、それぞれのMスポーツですね。実際に購入を検討されるお客様の多くは「BMW 1シリーズの魅力は、FR仕様」とご理解いただいているようで、だからこそよりスポーツドライビングを楽しめるMスポーツを求められます。
Mスポーツの特徴は、他モデルに比べてボディサイズがやや小さく、最大出力・最大トルクともに共通ながら、前後17インチ&リア245mmというスポーツ走行を楽しむための装備になっているところです。当店では試乗車に118i Mスポーツを用意しておりまして、やはりBMWに乗るからにはFRならではのドライビングプレジャーを味わっていただきたいと思いますね。他モデルとこの「118i Mスポーツ」を乗り比べられた方からは「小回りがきく」、「運転しやすい」といった感想をいただきます。
前期モデルより装備が充実!
2015年のマイナーチェンジによって、「118i スタンダード」以外のモデルは、それまでオプション扱いだったLEDヘッドライトや前車接近警告、コネクテッドドライブ・スタンダードなどが標準装備されることになりました。もちろん装備が充実したものの価格はほとんど変わらず、かなりお買い求め安くなりました。例えば「118i スタンダード」購入を例に考えてみましょう。「残価設定型プラン」で考えた場合、頭金ゼロでも月々3万7800円からBMWを所有できるということになります。
最後に
エントリーモデルと言われる1シリーズですが、ライバルモデルを大きく上回る装備や性能を備えており、実際に乗ってみればそのレベルの高さを間違いなく実感していただけます。用途やお好みによっては3シリーズや5シリーズが向いているかもしれませんが、「まずはBMW本来のドライビングを楽しんでみたい」という方には打ってつけのシリーズと言えるでしょう。そういう意味でのエントリーモデルとして、ぜひ試乗の機会を持っていただきたいと思います。
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