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BMW5シリーズ(E60)中古車徹底購入ガイド

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BMW5シリーズ(E60)中古車徹底購入ガイド

はじめに

日本国内ではBMWブランドで最も人気が高いのは3シリーズです。しかし、グローバル市場まで拡大してみると、BMW 5シリーズが販売の中心となっており、5シリーズはBMWの歴史を語る上で欠かせない主力モデルとなっています。BMW5シリーズの歴史は40年以上と現在のラインナップの中で最も長く、初代5シリーズは1972年に登場、現行型5シリーズ(F07/F10/F11)で7代目となります。すでに現行型5シリーズの中古車も市場に出回っていますが、価格的な魅力が高いのは先代5シリーズ(E60/E61)でしょう。アメリカ人デザイナー、クリス・バングルによってデザインされた先代5シリーズのエクステリアデザインはBMWの中でも個性的であり、先鋭的で現在でも色あせない魅力を放っています。新車当時は憧れだった先代5シリーズセダン(E60)も価格的にお手頃となり、現在では100万円台でも購入できるようになりました。そのため、5シリーズに興味がある方は先代5シリーズも選択肢に入れていただければと思います。そこで今回のBMW中古車ガイドでは先代5シリーズ(E60/E61)のセダン(E60)の中古車の現状を見ていきましょう。

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BMW 5シリーズ(E60/E61)モデル変遷

大型化されたボディを先進技術でフォロー

先代のBMW5シリーズ(E60)は6代目の5シリーズとして2003年に8月に日本に導入されました。5代目と比べてボディは全長4955mm(+180mm)×全幅1845mm(+45mm)×全高1470mm(+35mm)と拡大、その重量増を抑えるために先代 5シリーズ(E60/E61)は運転席より前のフロント部分にアルミ素材を採用しました。アルミとスチールを組み合わせたボディに加え、BMW伝統の前後50:50の重量配分。そしてアクティブステアリングと呼ばれる、ハンドルのギア比を走行速度に応じて変化させる可変ギアレシオ・パワーステアリングも搭載されました。その結果、高速走行時は少ないハンドルの操作量でクルマが機敏に動き、よりスポーティな走りを楽しめるようになっています。さらに複数のセンサーがクルマにかかる横Gを測定し、必要に応じてカウンターフォース(横Gの掛かる逆方向に力を加えること)を与えることで、安定した滑らかな走りをキープしてくれるダイナミックドライブを採用しました。ダイナミックドライブのおかげでコーナリング中の左右の傾きを抑え、快適な乗り心地と優れた操縦性を実現させています。

BMW-5シリーズ(E60E61)のエンジンの種類

エンジンは2種類の直列6気筒と3種類のV型8気筒を用意

2003年のデビュー当初、先代のBMW5シリーズ (E60)に搭載されていたエンジンは、最高出力141kW(192ps)を発生する2.5L直列6気筒DOHCをはじめ、最高出力170kW(231ps)を発生する3L直列6気筒DOHC、そして最高出力245kW(333ps)を発生する4.4LV型8気筒DOHCの3種類で、全て6速ATが組み合わされています。その後2005年に先代5シリーズ (E60)に搭載されるエンジンは一新されます。まず6月に直列6気筒エンジンにバルブトロニック(アクセルの踏み込み量に応じて、吸気バルブのリフト量を電動モーターで可変させるシステム)が採用され、パワーアップ化が図られ、3Lが190kW(258ps)、2.5Lが160kW(218ps)となりました。またこのタイミングで全車にパンクしても一定の距離が走行できるランフラットタイヤとアクティブステアリングが標準装備となりました。続く11月にはこれまで搭載されていた4.4LV型8気筒エンジンが廃止され、最高出力225kW(306ps)を発生する4LV型8気筒DOHCと最高出力270kW(367ps)を発生する4.8LV型8気筒DOHCという2種類のエンジンが新たに搭載されました。新搭載されたV型8気筒エンジンにも6ATが組み合わされます。

BMW 5シリーズ(E60)ボディサイズ・車両重量

グレード名 生産期間 全長 全幅 全高 車両重量
525i 2003年8月~2005年10月 4,855mm 1,845mm 1,470mm 1,580kg
2005年11月~2007年5月 4,855m 1,845mm 1,470mm 1,620kg
2007年6月~2010年2月 4,855mm 1,845mm 1,470mm 1,620kg
530i 2003年8月~2005年10月 4,855mm 1,845mm 1,470mm 1,590kg
2005年11月~2007年5月 4,855mm 1,845mm 1,470mm 1,650kg
2007年6月~2010年2月 4,855mm 1,845mm 1,470mm 1,650kg
545i 2003年8月~2005年10月 4,855mm 1,845mm 1,470mm 1,790kg
2005年11月~2007年5月
2007年6月~2010年2月
540i 2003年8月~2005年10月
2005年11月~2007年5月 4,855mm 1,845mm 1,470mm 1,780kg
2007年6月~2010年2月 4,855mm 1,845mm 1,470mm 1,800kg
550i 2003年8月~2005年10月
2005年11月~2007年5月 4,855mm 1,845mm 1,470mm 1,810kg
2007年6月~2010年2月 4,855mm 1,845mm 1,470mm 1,810kg

BMW 5シリーズ(E60)エンジンスペック

グレード名 搭載エンジン 最高出力 最大トルク JC08モード燃費
525i 2.5L直列6気筒DOHC 141kW(192ps) 245Nm(25kg-m) 8.8km/L(10・15)
2.5L直列6気筒DOHC 160kW(218ps) 245Nm(25kg-m) 8.8km/L(10・15)
2.5L直列6気筒DOHC 160kW(218ps) 250Nm(25.5kg-m) 8.8km/L(10・15)
530i 3L直列6気筒DOHC 170kW(231ps) 300Nm(30.6kg-m) 8.8km/L(10・15)
3L直列6気筒DOHC 190kW(258ps) 300Nm(30.6kg-m) 9km/L(10・15)
3L直列6気筒DOHC 200kW(272ps) 315Nm(32.1kg-m) 9.4km/L(10・15)
545i 4.4LV型8気筒DOHC 245kW(333ps) 450Nm(45.9kg-m) 7.6km/L(10・15)
540i
4LV型8気筒DOHC 225kW(306ps) 390Nm(39.8kg-m) 7.6km/L(10・15)
4LV型8気筒DOHC 225kW(306ps) 390Nm(39.8kg-m) 7.6km/L(10・15)
550i
4.8LV型8気筒DOHC 270kW(367ps) 490Nm(50kg-m) 7.4km/L(10・15)
4.8LV型8気筒DOHC 270kW(367ps) 490Nm(50kg-m) 7.4km/L(10・15)

マイナーチェンジで内外装の変更とともにミッションを変更

そして2007年6月のマイナーチェンジで、内外装のデザイン変更が行われました。エッジの強調されたエクステリアデザインは全体に滑らかなラインへと変更され、キドニーグリルのデザインをはじめ、バンパー、ライト類が変更されています。また、トランスミッションも改良されました。ギア数は6速と先代と変わっていませんが、シフトチェンジ時のタイムラグが従来のミッションに比べて半分となり一層スポーティさが強調されています。さらにこのタイミングで3L直列6気筒DOHCエンジンは最高出力が200kW(272ps)へとパワーアップ。先代のBMW 5シリーズ (E60)のグレードは2.5L直列6気筒エンジンを搭載する525i、3L直列6気筒エンジンを搭載する530i、4.4LV型8気筒エンジンを搭載する545i、4LV型8気筒エンジンを搭載する540i、4.8LV型8気筒エンジンを搭載する550iの5種類で、全グレードにMスポーツパッケージが用意され、525iと530iにハイラインパッケージが設定されています。現行型(F10)は、グレード名の下二桁がエンジンの排気量を示していませんが、先代5シリーズ (E60)はグレード名の下二桁がエンジン排気量を示しているのでエンジン種別がわかりやすいですね。

BMW 5シリーズ(E60/E61) 全国の中古車在庫や人気モデルについて

BMW-5シリーズ(E60E61)-全国の中古車在庫や人気モデルについて

予算150万円で中期から後期型の5シリーズが手に入る

2016年2月現在、先代のBMW5シリーズ (E60)の中古車は約280台流通していて、ほかのクルマとは異なる特徴があります。一般的にクルマはモデルライフの中でフルモデルチェンジ後が最も売れ、年式が進むほど販売台数が落ち込んでいきます。その販売台数を増やすカンフル剤としてマイナーチェンジや一部改良が行われます。しかし、先代5シリーズ (E60)の中古車の年式を見てみると、年式による流通台数の差がほとんどありません。これは先代5シリーズ (E60)の販売が安定していた証拠と言えるでしょう。したがって、予算に合わせて幅広い年式から選ぶことができます。それではその特徴的な中古車の年式分布を見てみましょう。先代5シリーズ (E60)はデビューした2003年からエンジンが変更される2005年までの前期型。2005年から2007年のマイナーチェンジまでを中期型。そして2007年から2010年の販売終了までを後期型と大きく3つに分けることができます。流通台数が115台。中期型が94台、後期型が70台となっています。中古車の価格帯は50万~300万円、平均価格は135万円と非常にリーズナブルです。

BMW-5シリーズ(E60E61)-中古車市場での人気グレード
スタンダードグレードやV型8気筒エンジン搭載車は少ない

続いて価格帯を見てみると前期型が50万~140万円、中期型が90万~215万円、後期型が90万~300万円となっており、高年式ほど価格帯が広くなっています。すでに100万円以下の中古車は100台程度出回っていますが、その多くは前期型で初年度登録から10年以上経過していますので、購入後のメンテナンス費用を考えると、狙いは年式の新しい中期型もしくは後期型に絞りたいですね。2007年式までの車両なら100万円以下で購入可能ですが、予算を150万以上に上げることができれば、ディーラー保証の付いた中古車が手に入ります。予算を上げるのは厳しいと思われるかもしれませんが、価格の安い中古車を購入して、購入後にメンテナンスが必要となれば、結局は費用がほとんど変わらない、もしくは高くなることもあります。それならば、年式の新しい品質の良い中古車を手に入れたほうが出費を抑えることができるのです。

それでは先代のBMW 5シリーズ (E60)中古車のグレードを見てみましょう。前期型は525i、530iハイラインパッケージが多く流通していますが、全年式を通じて流通量が豊富なのが525iMスポーツパッケージです。2.5L直列6気筒エンジンを搭載した525iにM社が開発したエアロパーツそして、サスペンションを装着したスポーティモデルです。BMWの中古車ではこのMスポーツパッケージの人気が高いのですが、先代5シリーズ (E60)でもほかのモデル同様に人気です。続いては本革シートなど豪華装備が充実した525iハイラインパッケージ、そして530iMスポーツパッケージです。2.5Lや3Lエンジンの人気が高いのですが、その理由の1つに5シリーズに採用されたエンジンの中では自動車税が安く抑えられる排気量なのが挙げられます。その一方でV型8気筒エンジン搭載車が少ないのが先代5シリーズ (E60)の中古車の特徴ですね。

BMW-5シリーズ(E60E61)でオススメな525iハイラインパッケージ

本革シートを装備し、高品質車が多い525iハイラインパッケージ

それでは、年式を中期型以降の2005年から2010年式、そしてグレードは525iMスポーツパッケージと525iハイラインパッケージに絞って中古車を見てみましょう。まずは525i Mスポーツパッケージからです。この年式の条件で検索してみると30台まで絞ることができます。そのほとんどが2007年のマイナーチェンジ以降の後期型で、ボディカラーは白と黒、そしてシルバーがほぼ同数で流通しています。走行距離は流通している中古車の1/3は6万kmを超えていますが、中にはまだ1万km台の車両もあります。しかし、走行距離による価格差は非常に小さくなっており、走行距離5万kmと比較しても価格差は10万円程度です。ほぼすべての物件が純正カーナビとバックカメラを標準装備しており、サンルーフ装着も多いのが魅力です。

続いては525iハイラインパッケージです。525iMスポーツパッケージと同じ条件で検索すると8台がヒットしました。525iハイラインパッケージの中古車の多くは白のボディカラーとなっています。そして注目は走行距離でこちらは最も多いものでも5.6万kmとMスポーツパッケージと比べると全体的に走行距離が少ない物件が多いです。525iハイラインパッケージもサンルーフ装着車が多いですが、こちらは本革シートが標準装備となっています。Mスポーツパッケージのエクステリアデザインが譲れないという方は仕方ありませんが、お手頃な価格で先代5シリーズ (E60)に乗りたいという方には流通台数も豊富で、しかも装備が充実した525iハイラインパッケージがオススメです。走行距離が少ない物件が多いのでBMWらしい駆け抜ける歓びを手軽にそして長く味わうことができるでしょう。

最後に

年式の進んだ前期型5シリーズを購入する際はメンテナンス費用も考えたい

2010年に販売終了している先代5シリーズ (E60)の中古車は、上述したように100万円を切った車両も出回っています。しかし、購入後のメンテナンス費用を考えると今回オススメした予算150万円以上にしていただくと、年式も新しくなるだけでなく、走行距離も少ない中古車を手に入れることができます。年式が新しいモデルだとクルマの熟成が進んでいるため、故障しにくくなるということもあります。せっかく手に入れるBMW 5シリーズですから、メンテナンス費用だと思って少し予算を上積みし、年式が新しく走行距離の少ない中古車を選んだほうが、より充実したBMWのあるカーライフを味わえるでしょう。

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