目次
- BMW X1の歴史
- BMW X1 新旧モデルのボディサイズの違い
- BMW X1新旧モデル エクステリアの違い
- BMW X1新旧モデルでのインテリアの違い
- BMW X1新旧モデルでのエンジンの違い
- BMW X1 新旧モデルでのグレード・装備の違い
はじめに
2代目 X1はスタイリングだけではなく、エンジン&駆動方式も大きく変化
BMWのSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル。BMWではSUVをこのように表現します)ラインナップのエントリーモデルとして、2010年に登場したのがBMW X1(E84)です。X1は2015年10月にフルモデルチェンジを行い、2世代目のX1(F48)に進化しました。今回のX1のフルモデルチェンジの注目点は駆動方式がエンジンを縦に置く、BMW伝統のFR(フロントエンジン・後輪駆動)からエンジンを横に置くFF(フロントエンジン・前輪駆動)へとなったこと。そしてワイドで背の高いクロスオーバーSUVのスタイリングへと変わったことです。走行性能に大きく影響のある駆動方式、取り回しや室内空間の広さに影響のあるスタイリングが大きく変わったX1を理解するには旧型(E84)と現行型(F48)の違いを知る必要があります。そこで、今回は両モデルを比較して、どういった違いがあるのかをご紹介しましょう。
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BMW X1の歴史
Xシリーズのエントリーモデルとして2010年に登場
2000年に登場したBMW X5からBMWのSAVシリーズはスタートしました。X3、X6とニューモデルが続々と登場していましたが、そのラインナップを拡充していく中でよりコンパクトなモデルを望む声も上がりはじめます。その声に応え、2010年4月に登場したのが初代X1(E84)で、E91型3シリーズツーリングをベースに作られたプレミアムコンパクトSUVでした。3シリーズツーリング譲りの車高の低いスタイリングが特徴で、駆動方式はxDriveと呼ばれる4WDとXモデルには初めて採用されるFR(後輪駆動)が設定されました。そして2012年9月には早くもマイナーチェンジを敢行。フロントバンパーやリアスカートのデザインが変更され、一部のグレードを除いて燃費を向上させるアイドリングストップ機構なども備わりました。
2015年10月 2世代目のX1(F48)へバトンタッチ
2015年10月、X1は第2世代となるF48型へとフルモデルチェンジ。プラットフォームがE91のFR(後輪駆動)ベースから2シリーズアクティブツアラー/グランツアラー(F45/46)と共通のFF(前輪駆動)ベースへと変更されています。駆動方式はFF(前輪駆動)を採用するsDriveと4WDのxDriveの2種類を設定し、ミッションにはsDriveが6AT、xDriveには8ATが搭載されました。
BMW X1 新旧モデルのボディサイズの違い
全長とホイールベースが短くなったが、室内空間は拡大
E91型3シリーズベースの先代(E84)は全長4485mm×全幅1800mm×全高1575mm。それに対しFFベースの現行型(F48)は全長4455mm×全幅1820mm×全高1610mmと、初代よりも全長が短くなり全高が高くなりました。これにより取り回し性能が向上しましたが、先代(E84)も街中の扱いやすさは折り紙つきですので先代モデルだからと言って不安になる必要はありません。ホイールベースは先代(E84)がE91型3シリーズと同じ2760mm。現行型(F48)は2670mmと先代より90mm短くなりました。全長やホイールベースは現行型(F48)で短くなりましたが、それでもFFベースになったことに加えリアシートに130mmの前後スライド機能をつけられたことで十分な室内空間は確保されています。
現行型X1(F48)sDrive18i | 現行型X1(F48)xDrive20i | 先代X1(E84)sDrive18i | 先代X1(E84)xDrive20i | |
---|---|---|---|---|
全長 | 4,445mm | 4,445mm | 4,485mm | 4,485mm |
全幅 | 1,820mm | 1,820mm | 1,800mm | 1,800mm |
全高 | 1,610mm | 1,610mm | 1,575mm | 1,575mm |
ホイールベース | 2,670mm | 2,670mm | 2,760mm | 2,760mm |
車両重量 | – | 1,660kg | 1,570kg | 1,690kg |
トランク容量 | 505~1,550L | 505~1,550L | 420~1,350L | 420~1,350L |
BMW X1新旧モデル エクステリアの違い
キドニーグリルが立体化され、Xシリーズらしい重厚感を演出
先代(E84)で目を引くのがフロントバンパーから続くキドニーグリルとキュッとつり上がったフロントライトでしょう。力強い表情が与えられたことで、コンパクトSUVながら存在感は上のクラスのモデルにも負けていません。現行型(F48)にも同様のフロントライトが採用され先代を彷彿とさせますが、直立したキドニーグリルが採用されるなど、モダンな雰囲気が高められました。また、先代(E84)のリアスタイルはシルバーの大きなアンダーガードが特徴的です。これによりコンパクトながらSUVらしい逞しさが強調されています。現行型(F48)のリアスタイルはアンダーガード付近を中心により立体的になりました。リアライトにはLEDライトバーが配されたことで、スポーティで都会的な印象も高められました。
BMW X1新旧モデルでのインテリアの違い
ドライバーの操作性を考慮したインパネデザイン
メーター周りから助手席の方へ伸びる水平ラインが印象的な先代(E84)のインパネデザイン。このラインはそのままドアトリムへと続きます。SUVでありながらBMWらしいクルマとドライバーがフィットするタイト感を出してスポーティな演出が施されています。操作パネルがわずかに運転席側を向き、操作性に優れているのも人間工学を得意とするBMWらしいデザインです。現行型(F48)でもインパネからドアトリムへと続く水平ラインは健在です。ヒップポイントがE84よりも36mm高められたことにより、運転席から見える景色はかなり変わります。現行型(F48)はコンパクトでありながらXモデルらしさが強調された雰囲気が漂います。現行型(F48)インテリアで印象的なのは、助手席側センターコンソールに仕切りがあること。これによりコックピットとの一体感が高まりました。
BMW X1新旧モデルでのエンジンの違い
縦置きから横置きに変わりターボエンジンが主力に
2L直4を積んだsDrive18i(FR)と3L直6を積んだxDrive25i(4WD)でスタートした先代(E84)。2011年8月には2L直4ツインパワーターボを搭載するxDrive28i(4WD)とxDrive20i(4WD)が加わります。xDrive28iは最高出力180kW(245ps)、最大トルク350Nmを発生する先代(E84)のトップグレードです。現行型(F48)のエンジンはBMW Efficient Dynamicsの理念を追求した新世代モジュラーエンジンが搭載されます。最大出力100kW(136ps)を発生する1.5L直列3気筒ツインパワーターボをはじめ、141kW(192ps)と170kW(231ps)の2つの異なる仕様がある2L直列4気筒ツインパワーターボの2種類です。2011年以降はすべてのグレードが2L以下のエンジンになっています。そのため毎年の自動車税の負担が少なくなくて済むのが嬉しいですね。
現行型X1(F48)sDrive18i | 現行型X1(F48)xDrive20i | 先代X1(E84)sDrive18i | 先代X1(E84)xDrive20i | |
---|---|---|---|---|
エンジン | 直列3気筒DOHCターボ | 直列4気筒DOHCターボ | 直列4気筒DOHC | 直列4気筒DOHCターボ |
総排気量 | 1,498cc | 1,998cc | 1,995cc | 1,997cc |
最高出力 | 100kw(136ps) | 141kw(192ps) | 110kw(150ps) | 135kw(184ps) |
最大トルク | 220N・m (22.4kg-m) | 280N・m (28.6kg-m) | 200N・m (20.4kg-m) | 270N・m (27.5kg-m) |
タンク容量 | 61L | 61L | 60L | 60L |
JC08モード燃費 | 15.6km/L | 14.6km/L | 12.0km/L | 13.6km/L |
BMW X1 新旧モデルでのグレード・装備の違い
先代(E84)にはベースグレードのほか、ハイラインパッケージとMスポーツパッケージが設定されていました。MスポーツパッケージはBMW M社が手掛けたスポーツシートやレザーステアリング、18インチアロイホイールなどが備わる人気グレードです。現行型(F48)にはMスポーツのほか、xLineが設定されています。さらに現行型X1(F48)全モデルにエンジンおよび、コーナリング時の走行安定性とハンドリング性能を向上させる「パフォーマンスコントロール」を標準装備。さらに先進安全装備ではカメラによる前方の監視を行い、車線逸脱をドライバーに警告するレーン・ディパーチャー・ウォーニングをはじめ、衝突が不可欠な場合にシステムが自動的にブレーキをかける衝突回避・被害軽減ブレーキ、安全運転に貢献するドライビング・アシストなどが採用されました。また、夜間や日中の悪天候時でもドライバーの視界を確保してくれるLEDヘッドライトも全車に標準装備となっています。
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