輸入車の年間維持費って国産車と比べて高い？　MINIとBMWを例に比較してみました

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新車でも輸入車と国産車の価格差は小さくなってきました

輸入車は車両本体価格も維持費も高いと言われます。確かに新車の車両本体価格は高いですが、それはプレミアムな車が日本に輸入されているからで、輸入車が日本に入ってくる際には今は輸入車向けの関税などはありません。その結果、海外と日本で新車販売価格がほとんど変わらない車両も珍しくなくなってきています。また、国産の軽自動車でも新車の車両本体価格が最上級モデルで200万円に迫ろうとする中、プレミアムコンパクトのミニ3ドアハッチバックは226万円～、BMW1シリーズは310万円～と何十年も前の国産車と輸入車の価格差のイメージとは違ってきています。その結果、今では街中で当たり前に輸入車が走る姿を見かけるようになってきたのでしょう。

ミニ3ドア、中古車検索（掲載数国内最大級! MINIが3000台以上）

プリウスとBMW1シリーズの同年式の中古車価格はほとんど同じ

中古車となれば、国産車と輸入車の車両本体価格の差はグンと縮まります。例えば、同じCセグメントで見てみましょう。新車価格377万円だったBMW118i Mスポーツの2015～2016年式の中古車の平均価格は282万円。同じく輸入車のメルセデス・ベンツA180スポーツは新車価格が390万円ですが、2015～2016年式の中古車の平均価格は304万円です。そして国産車の人気モデルトヨタプリウスAプレミアムツーリングセレクションは新車価格が320万円ですが、2015～2016年式の中古車の平均価格は294万円とほとんど価格差がなくなっています。今回は登場してまだ1年程度の高年式車なので、走行距離も5000km程度です。この数字を見ると、中古車になると輸入車の車両本体価格が高いとは当てはまらないケースもあると言えます。

駐車場代、自動車税は国産車も輸入車も違いはありません

また、クルマは購入してからも維持費が掛かります。維持費として代表的なものは毎年支払う自動車税、駐車場を借りている場合は駐車場代。そして燃料代やメンテナンス費用が挙げられます。輸入車は維持費が高いと言われますが、それは本当なのでしょうか。駐車場代は選ぶ車のボディサイズや住んでいる場所によって大きく変わりますし、国産車と輸入車で差は付きません。自動車税は所有しているクルマの排気量によって金額が決まっています。以前輸入車は排気量が大きなクルマが主流でしたが、現在ではダウンサイジング（小排気量化）が進み、ミニは1.2L～2Lエンジンを採用、BMWでも1.5Lなど小排気量エンジン搭載車が用意されており、国産車と輸入車で自動車税に違いを感じることはないでしょう。

ディーゼル車なら輸入車でも20㎞/L近い燃費を実現

燃料代ですが、国産車はスポーツカーや大排気量車がハイオク仕様となりますが、輸入車では日本と海外のガソリン規格の違いからコンパクトカーでもハイオク仕様となります。しかし、最近ではBMWやミニを中心に軽油を燃料とするクリーンディーゼル車が登場しています。国産車の場合ディーゼル車はガソリン車に比べて高額ですが、輸入車はヨーロッパでディーゼル車の販売台数が非常に多く、ガソリン車とディーゼル車に大きな価格差が出ないよう車両価格が設定されています。そのため、ディーゼル車を選んでも国産車ほど高くなりません。輸入車でもディーゼル車を選べばガソリン代を抑えることができますよ。最後のメンテナンス費用ですが、例えばMINIやBMWの新車を購入した場合、新車保証以外にもオイル交換など日常のメンテナンス費用を含んだサービスパッケージが用意されています。中古車の場合でもMINIやBMWの専門店で整備や車検を通せば、パーツ費用や整備費用を抑えることも可能です。部品などの価格は国産車に比べて高いのは間違いありませんが、その価格の高さを補うパフォーマンスを味わえると考えれば決して高くはないと言えるでしょう。