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MINIコンバーチブル、クーペ、ロードスターの賢い選び方

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本稿のナビゲーター

はじめまして、MINI 神戸東灘の間人と申します。今回はミニのスポーツモデル、コンバーチブル、クーペ、ロードスターについてご紹介します。オープンカーや2シーターモデルは日常で車を利用する方には少し購入を躊躇してしまうモデルかもしれません。実際、ハッチバックに比べると街であまり見かけませんが、それだけに個性があり、熱烈なファンが多いモデルです。ミニの中で最も趣味性が強く、ミニらしいドライビングが味わえる、この3モデルの魅力を知っていただければと思います。

こちらの記事は2014年10月に掲載した第2世代のコンバーチブル、クーペ、ロードスターの紹介記事になります。第3世代の新型コンバーチブルのことをお調べの方は2016年2月に制作した新型ミニコンバーチブル(F57)の紹介記事をご覧ください。

MINI神戸東灘 間人 淳司さん

MINI 神戸東灘

セールスコンサルタント主任 間人 淳司(はしうど あつし)さん

MINIのセールスとして5年、他の輸入車のセールス歴も含めると17年もの輸入車セールスの経験を持つ。今回紹介する3モデルのようなスポーツモデルにも詳しく、MINI以外の車にも強い、頼れるセールスマン。

目次

概要

コンバーチブルは第1世代から、クーペ、ロードスターは第2世代から登場

今回紹介するコンバーチブル、クーペ、ロードスターはミニ(ハッチバック)からの派生モデルですが、それぞれに仕様や個性が違います。どのモデルもホイールベースは第2世代のハッチバックと同じで、ボディサイズもほぼ変わりません(現行の第3世代ハッチバックとはボディサイズが違います)。コンバーチブルはハッチバックのボディを強化し、オープンカーにしたモデルなのですが、クーペとロードスターはドライビングの印象がハッチバックとはかなり違っており、試乗をしていただければスポーツ色の強いモデルだということはわかっていただけるはずです。

まずは、各モデルの歴史について簡単に触れておきましょう。コンバーチブルが登場したのは、ミニの第1世代が現役だった2004年9月のことでした。そして、登場から5年後の2009年4月に第2世代へとフルモデルチェンジされ、現在に至ります。クーペが登場したのは2011年9月、ロードスターは2012年1月と最近のことで、どちらも第2世代モデルからの登場です。コンバーチブルは2016年に第3世代にフルモデルチェンジする予定ですが、正確な時期は未発表です。

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各モデルの詳細については、下記カタログページをご覧ください。

各モデルの仕様の違いについて

コンバーチブル、クーペ、ロードスターの比較表

コンバーチブル ロードスター クーペ
クーパー クーパーS クーパー クーパーS クーパー クーパーS
価格(万円) 331 378 357 387 318 362
乗車定員(人) 4 4 2 2 2 2
最高出力(ps) 122 184 122 184 122 184
最大トルク(Nm) 160 240 160 240 160 240
燃費(JC08) 14.8 13.2 15.4 15.4 15.4 15.4
全長(mm) 3,740 3,745 3,740 3,745 3,740 3,745
全幅(mm) 1,685 1,685 1,685 1,685 1,685 1,685
全高(mm) 1,415 1,415 1,385 1,385 1,380 1,380
車両重量(kg) 1,250 1,310 1,200 1,260 1,200 1,260
トランク容量(L) 170 240 280
タイヤ 175 / 65R15 195 / 55R16 195 / 55R16 205 / 45R17 175 / 65R15 195 / 55R16

* すべてATモデルの数値

ラインナップはクーパーとクーパーS

次に、コンバーチブル、クーペ、ロードスターの各モデルの違いについてお話しましょう。まず、どのモデルもラインナップはクーパーとクーパーSしか設定されていません。エンジン仕様は先代ハッチバックの仕様とほぼ同じ、3モデルとも出力やトルクに違いはありません(車両重量や車高が違うので印象は違いますが)。

サイズはコンバーチブルが先代ハッチバックと同じサイズ、クーペとロードスターは少し屋根が低く(Aピラーがコンバーチブルより13℃寝ています)、重心も低くなっています。後述するクーペとロードスターのドライビングがハッチバックと違うのは、この低さが影響しています。

剛性が強化されスポーティなクーペ・ロードスター

車両重量はコンバーチブルが一番重く、続いてロードスター、クーペの順となっています。コンバーチブルには後部座席と自動開閉するソフトトップがあるため、重量に違いが表れています。コンバーチブル、クーペ、ロードスターの3モデルは剛性強化などのためハッチバック(第2世代)より重くなっていましたが、ハッチバックが第3世代に進化し重くなったため、今ではロードスターとクーペは第3世代ハッチバックと同じ車両重量となっています。

また、各モデルのラゲッジルームについてですが、先代ハッチバックの160Lのトランク容量(現行ハッチバックは211L)に対して、コンバーチブルは125L(ソフトトップの収納スペースも含めると170L)、ロードスターが240L、後部座席のないクーペが280Lとなっています。なお、ハッチバックとコンバーチブルは後部座席を倒せば、トランク容量は600L以上を確保できます。

ホイールが1サイズ大きいロードスター

ホイールサイズについてはコンバーチブル、クーペはハッチバックと同じで、クーパーが15インチ、クーパーSが 16インチのアロイホイール(アルミ製ホイール)が採用されています。ロードスターのみホイールが1サイズ大きく、クーパーが16インチ、クーパーSは 17インチのアロイホイールの設定です。ホイールサイズだけを見るとロードスターがもっともスポーツ寄りのように思えますよね。でも、試乗してみると少し違った印象があるのです。それは後でご紹介しましょう。

納期と人気カラー、オプション

即納をすることはまずありません

この3モデルの場合、ご注文いただいて即納をすることはまずありません。ほぼすべての方が購入時にボディカラーやホイール、その他オプション装備を指定されるため、ご注文いただいてからの受注生産になることがほとんどですね。こだわりを持って購入される方が多いので「この色じゃないとダメ」、「ホイールは絶対にコレがいい」など、時間をかけてご相談いただきながら仕様を決めていきます。そのため、「平均的にこのカラーが人気」のようなデータはありません(笑)。

“徹底してこだわる”方の多いモデル

第2世代モデルは第3世代ハッチバックのような埋め込み式の純正ナビがないのですが、「外付けのナビはダッシュボード付近のデザインが崩れるから要らない」など、インテリアデザインにも徹底してこだわる方が多くいらっしゃいます。オープンカーモデルは外からインテリアが見えてしまうので、エクステリアと同じくらいインテリアに気を遣うのでしょう。

参考:各ラインナップの標準装備

コンバーチブル  ロードスター クーペ
クーパー クーパーS クーパー クーパーS クーパー クーパーS
価格(万円) 331 378 357 387 318 362
スタンダード・シート クロス コスモス カーボン・ブラック
スポーツ・シート クロス チェッカー カーボン・ブラック
スポーツ・シート クロス チェッカー カーボン・ブラック
スポーツ・シート レザー パンチ カーボン・ブラック
スポーツ・シート レザー パンチ カーボン・ブラック
278,000 278,000 278,000 278,000
シート・ヒーター(フロント/左右)
シート・ヒーター(フロント/左右)
53,000 53,000 53,000 53,000
スポーツ・レザー・ステアリング(3本スポーク) 24,000
(MT車)
24,000
(MT車)

(MT車)
スポーツ・レザー・ステアリング (3本スポーク パドルスイッチ付) 31,000
(AT車)
31,000
(AT車)
15,000
(AT車)
クローム・ライン・インテリア
クローム・ライン・インテリア
23,000 23,000 23,000 23,000
エクステンデッド・デカール 0 0
ヘッドライナー・アンスラサイト
ヘッドライナー・アンスラサイト<
スポーツ・サスペンション
スポーツ・サスペンション
41,000 41,000 41,000 41,000
スポーツ・ボタン
スポーツ・ボタン
31,000 31,000 31,000 31,000
ウインド・ディフレクター
ウインド・ディフレクター
51,000 51,000 51,000 51,000
ミニPDC
PDC(パーク・ディスタンス・コントロール)
ミニDTC
DTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)
29,000 29,000 29,000 29,000
オートマチック・エア・コンディショナー 67,000
ATは標準
オートマチック・エア・コンディショナー
オールウェイズ・オープン・タイマー
MINIブースト・ラジオCD
15インチ アロイ 7ホール シルバー
16インチ アロイ リブ・スポーク シルバー
16インチ アロイ リブ・スポーク シルバー
16インチ アロイ 6スター・ツイン・スポーク シルバー
16インチ アロイ 6スター・ツイン・スポーク シルバー
144,000 31,000 144,000 31,000
17インチ アロイ コニカル・スポーク シルバー
17インチ アロイ コニカル・スポーク シルバー
257,000 123,000 257,000 123,000 123,000

* ◯は標準装備

各モデルのユーザー像

MT選択者は、なんと30%!

MINIコンバーチブル、クーペ、ロードスターの販売比率

当店でこの3モデルを購入される方はコンバーチブル:クーペ:ロードスターで、2:1:1くらいの比率です。コンバーチブルには後部座席があるのでご家族を説得しやすいのかもしれません。実際、コンバーチブルは30代以降の方に購入いただいていますが、クーペやロードスターとなると少し年齢層が上がり、40代以降のお客様やお子さんが成人したご夫婦での購入が目立ちます。メインカーを別に持っていて、運転を楽しむためのセカンドカーとして購入する方も多くいます。かなり趣味性が強いモデルのため、ハッチバックでは10%以下のMT車の購入比率が30%近くまで上がるのも特徴です。

自転車やバイクなど、他の乗り物も好きな方から評価が高い

MINIクーペ、MINIロードスターのMT比率

3モデルとも男性オーナーの比率が高いのですが、サイズがコンパクトなので奥さんも怖がらずに気軽に運転を楽しんでいるようです。この辺りは女性からの人気の高いミニの特徴の1つですね。また、この3モデルの購入者の方は自転車やバイクなど趣味性の強い乗り物好きが多い印象がありますね。ミニオーナーは全体的に運転を楽しむ方が多く、そのため全ボディバリエーションにMT車がラインナップされています。そのなかでもこの3モデルは運転を楽しみたい方からの評価が高く、車だけではない乗り物好きから愛されているのではないでしょうか。

オープンモデルについて

巻き込み風対策にオススメのウインド・ディフレクター

コンバーチブルやロードスターなどのオープンカーモデルに乗る際の注意点をお話しておきましょう。オープンカーに乗ったことがある人はご存知ですが、オープンカーを一定以上のスピードで走らせると巻き込み風が発生します。フロントガラスを乗り越えた風が後部座席辺りで乱れ、一部がドライバー側に吹き込んでくるのです。左右のウインドウを上げて走ると風の乱れがかなり軽減されますが、それを防ぐためにコンバーチブルでは前後のシートの間に取り付けるウインド・ディフレクターがあり、後部座席のないロードスターにも小さなウインド・ディフレクターがオプションで用意されています。

後ろから吹き込んでくる風は髪型を乱したり、エアコンの冷風や暖かい風を乱したりするのでオプション設定のウインド・ディフレクターをオススメするようにしています。オープンカーを所有したことがある人は「ウインド・ディフレクターはないの?」と先に聞いてこられますね。なお、ソフトトップをオープンにして、左右のウインドウを下げて走るのが一番絵になりますが、ウインドウを上げておかないと音楽が聞こえず、助手席の人との会話もしづらくなります。

ソフトトップの開閉はコンバーチブルが自動、ロードスターは手動開閉

オープンカーのソフトトップの開閉についてもご紹介しましょう。コンバーチブルは第1世代のモデルは停車時のみにしかソフトトップの開閉ができませんでしたが、2009年4月以降の第2世代から、時速30㎞以下であれば走行中にも開閉ができるようになりました。おおよそ15秒ほどで開閉ができます。また、コンバーチブルのソフトトップは任意の位置で開閉を調節できるので、サンルーフのような使い方も可能です。一方、ロードスターは車両の軽量化のためソフトトップの開閉は手動で行います。コンバーチブルのようにサンルーフ的な開閉はできません。

試乗の際に意識して欲しいこと

ハッチバックとはまるで違うモデル

まずコンバーチブルですが、オープンカーモデルでありながら高いボディ剛性を持ち、コーナリングも安心して曲がることができるモデルです。ボディへの安心感はロードスターでも同様に感じられます。コーナリングへの安心感はハッチバックに比べて強化されたボディ剛性のおかげです。

いつもより少し強めにアクセルを踏んで欲しい

次にクーペとロードスターですが、初めて試乗するまでは「ハッチバックとだいたい同じ感覚だろうな」と思っていましたが、想像以上に違いが感じられました。エンジン仕様はハッチバックと同じですが、車体が軽いこと、重心が低く、視点も少し低いことから、ミニらしいゴーカート・フィーリングがもっとも感じられるモデルだと思います。クーペとロードスターに採用されているアクティブ・リアスポイラー(時速80㎞を超えると自動で立ち上がるリア・ウイング)も高速での安定性に貢献しています。

また、クーペのみにルーフスポイラーも採用されています。試乗する機会があれば、コーナリングでいつもより少し強めにアクセルを踏んで曲がってみてください。コーナリングでの安心感、力強さ、何より車を運転する楽しさが伝わってくるはずです。用事が無くてもつい走りに行きたくなる、そんな特別なモデルです。

お店に試乗車がない時は、試乗キャラバンがオススメ

最後にこの3モデルはハッチバックやクロスオーバーのように簡単に試乗できるモデルではありません。コンバーチブルの試乗車を置いているディーラーはありますが、クーペやロードスターとなると試乗車がないお店の方がほとんどでしょう。クーペやロードスターが気になっている方は、少し面倒ですが全国各地で開催されている試乗キャラバンまで足を運んでください。ミニの全ボディバリエーションに乗ることができる、特別な試乗イベントです。

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はじめまして兵庫県神戸市東灘区のMINI正規ディーラー、MINI 神戸東灘です。海と山に囲まれた神戸にはMINIが非常によく似合います。この街でMINIにお乗りになる方のお手伝いができれば幸いです。お気軽にご来店ください。
住所:〒658-0052 兵庫県神戸市東灘区住吉東町5-1-1
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