目次
- モデル概要
- ボディサイズ
- エクステリア・インテリア
- 試乗インプレッション
- グレードとエンジン(燃費)
- グレードごとの装備差
- オプション
- オプションパッケージ
- ボディカラー
- 価格・エコカー減税優遇額
- ギャラリー(動画・写真)
BMW2シリーズ グランツアラー(F46) モデル概要
アクティブツアラーに続く、BMW製ミニバン第2弾
BMWはこれまでにない全く新しい価値観を提案するクルマとして、2シリーズグランツアーを2015年6月6日に発表した。同社としては初めてとなる7人乗りMPV(ミニバン。マルチ・パーパス・ビークル)であり、床下収納が可能な3列目シートを備えているのが大きな特徴だ。先に発表された2シリーズアクティブツアラーに続く、プレミアムコンパクトMPVの第2弾となる。
2シリーズグランツアー導入の理由として、日本国内では新車販売の30%をMPVカテゴリーを占めており、このうち約70%が7人乗り以上のモデルとなっていることが挙げられる。BMWはこのマーケットにプレミアムブランドならではの価値観、3列シートによる利便性とクリーンディーゼルエンジンによる優れた経済性、さらにBMWらしい「駆け抜けるよろこび」を体感できるニューモデルとして、この2シリーズグランツアーを満を持して投入。人気の高いMPV市場に挑戦状をたたきつけたということになる。
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BMW2シリーズ グランツアラー(F46) ボディサイズ
扱いやすいボディサイズ
2シリーズグランツアラーは日常での使い勝手において扱いやすく、狭い場所でも取り回しがしやすい全長4565mm x 全幅1800mm x 全高1645mmというボディサイズをもつMPVである。先に登場した2シリーズアクティブツアラーに対し、全長で215mm、全高で55mm大きくなっているが、その扱いやすさに影響はない。むしろ2シリーズアクティブツアラーに対して110mm延長した2780mmのホイールベースによって、室内はより広くなり3列目の居住空間の確保と積載性の向上を実現、あわせてロングホイールベース化によって走行安定性も向上させている。
ゆとりあるフロントシートと快適性の高い2列目シートに対して、3列目シートは大人が座るには少々窮屈ではあるが、この3列目シートはすっきり床下収納ができる構造になっているため日常での使用時はそのスペースを余裕あるラゲッジルームとして活用することができる。3列目シートを床下収納すれば、ラゲージルームは145リットルから560リットルへとその容量を拡大可能。また2列目シートは4:2:4の分割可倒式シートバックを採用しており、レージャーシーンではスキー板やサーフボードを、日常のシーンではカーペットなど、最長2.6mという長尺物積載も可能としている。
ライバル勢のボディサイズ比較
BMW 2シリーズ グランツアラー | BMW 2シリーズ アクティブツアラー | メルセデス・ベンツ B180 | フォルクスワーゲン トゥーラン | |
---|---|---|---|---|
全長(mm) | 4,565 | 4,350 | 4,400 | 4,405 |
全幅(mm) | 1,800 | 1,800 | 1,785 | 1,795 |
全高(mm) | 1,645 | 1,550 | 1,545 | 1,670 |
ホイールベース(mm) | 2,780 | 2,670 | 2,700 | 2,675 |
BMW2シリーズ グランツアラー(F46) エクステリア・インテリア
エクステリア:ミニバンでもスポーティなルックスに
コンパクトなボディに3列シート、7人乗車を可能としたグランツアラー。サイドからのスタイリングは2780mmのロングホイールベースと短く切り詰められた前後オーバーハング、そしてBMWが「シャークノーズ」と名付けた前傾したキドニーグリル、さらにフロントウィンドウ上端からテールゲート後端にかけ緩やかに傾斜させた伸びやかなルーフラインが特徴だ。また流れるようなボディラインから力強く張り出すリアのフェンダーによってスポーティさも演出している。フロントのデザインは両サイドに広がる大型インテーク、リアは幅広のL字型リアコンビネーションランプによってワイドで力強い印象を与えるデザインとしている。
インテリア:モダンでプレミアムな雰囲気を実現
室内空間の広がりを強調させるためダッシュパネルからドアパネルにかけ複数の水平ラインを重ねながら空間を分割するというレイヤリングという手法をデザインに取り入れている。センターコンソールはドライバー側に向け角度が付けらドライバー・オリエンテッドなコクピットを意識したデザインとした。各所に採用されるクロームパーツによってプレミアム感を演出している点もグランツアラーの特徴だ。全モデルに標準装備されるiDriveナビゲーションシステムの8.8インチモニターがダッシュパネル中央に配し、その操作を行うタッチパッド付きiDriveコントローラーを自然に手が届く位置にレイアウトしている。
BMW2シリーズ グランツアラー(F46) 試乗インプレッション
BMWが作るFF。乗ってみればすぐに「食わず嫌い」とわかるはず
これまでFR(フロントエンジン・後輪駆動)にこだわり続けてきたBMWが世に送り出すFF(フロントエンジン・フ前輪駆動)とあって、多くのユーザーがその走りに興味をもっているはず。実際にこのクルマのステアリングを握り、走り出せば、駆動方式は違えど瞬時にこれがBMWであることがわかり、「駆け抜ける歓び」が体感できる。
試乗したのは最新のクリーン・ディーゼルエンジンを搭載する218dグランツアラー。このモデルから新世代の4気筒クリーン・ディーゼルエンジン(B47型)が搭載されており、これまで3シリーズ等に搭載されてきた2リットルのクリーン・ディーゼル(N47型)に比べ、さらに軽快でスムーズな印象を感じさせるものになっている。このエンジンは1750rpmで330Nmのトルクを発生させるため、ストップ・アンド・ゴーを繰り返すような都市部でも実に快適。また滑らかで伸びのあるエンジン特性に加え、8速のATとの組み合わせによって高速からワインディングまでBMWらしい意のままに操れる気持ちのよい走りが楽しめる。
FFのBMW、それだけで敬遠されがちではあるがすぐに「喰わず嫌い」であったとわかるはず。とくにホイールベースを伸ばしたグランツアラーは直進安定性にも優れ、このクルマの活躍するシーンである街中〜高速道路を使った長距離移動というシーンでその真価を発揮する。高めの着座位置、広い視界とあわせ、コンパクトクラスのミニバンに新たな価値を創造したクルマであることがすぐにわかる。
BMW2シリーズ グランツアラー(F46) グレードとエンジン
3種類のエンジンラインアップ
2シリーズグランツアラーには2種のガソリンエンジンと1種のクリーン・ディーゼルエンジンの3種のエンジンが設定されている。
218iグランツアラーには1.5リットル直列3気筒ツインパワー・ターボ・エンジンを搭載。最高出力100kW [136ps] / 4400rpm、最大トルク220Nm [22.4kgm] /1250-4300rpmを実現しているこのエンジンは、3気筒ならではの軽やかな吹け上がりと自然なレスポンスが特徴だ。そして220iグランツアラーには2リットル直列4気筒ツインパワー・ターボ・エンジンを搭載。こちらは141kW [192ps] / 5000rpm 、最大トルク280Nm [28.6kgm] /1250-4600rpmという仕様で、パワフルさと低燃費を両立するエンジンになっている。
話題のクリーン・ディーゼルエンジンは218dグランツアラーに搭載。2リットル直列4気筒ツインパワー・ターボ・ディーゼル・エンジンは可変ジオメトリー・ターボチャージャーやコモンレール・ダイレクト・インジェクション・システムなど先進のテクノロジーを採用し、最高出力 110kW [150ps] / 4000rpm、最大トルク 330Nm [33.7kgm] /1750-2750rpm を達成。低速からトルクフルで力強い走りが楽しめる。
これらにのエンジンには2種のオートマチック・トランスミッションが組み合わされる。218iグランツアラーには 6速オートマチック・トランスミッション(ステップトロニック付)、218dグランツアラーと220iグランツアラーには8速オートマチック・トランスミッション(ステップトロニック付)を搭載している。
なお燃費は燃料消費率JC08モード(国土交通省審査値)で、218iグランツアラーが16.5km/L、220iグランツアラースポーツが15.8km/L(電動パノラマ・ガラス・サンルーフ装備なしの場合)となっており、クリーン・ディーゼルの218dグランツアラーは21.3km/Lと輸入車クラストップの低燃費を実現している。
モデル名 | 燃料 | エンジン | 最高出力 | 最大トルク |
---|---|---|---|---|
218i | ガソリン | 1.5L 直列3気筒ターボ | 136ps | 220Nm |
220i | 2.0L 直列4気筒ターボ | 192ps | 280Nm | |
220i xDrive | 2.0L 直列4気筒ターボ | 231ps | 350Nm | |
218d | ディーゼル | 1.5L 直列3気筒ターボ | 116ps | 270Nm |
220d | 2.0L 直列4気筒ターボ | 150ps | 330Nm | |
220d xDrive Mスポーツ | 2.0L 直列4気筒ターボ | 190ps | 400Nm |
BMW2シリーズ グランツアラー(F46) グレードごとの装備差
気になるモデル同士の装備と価格を把握しよう
2シリーズグランツアラーのグレード体系は、218iと218dがベーシックモデルとラグジュアリ、Mスポーツの各3グレード、220iグランツアラーはスポーツ、ラグジュアリー、Mスポーツの3グレードとなり、全9グレードのラインナップになっている。
他のシリーズ同様にベースモデルに対しラグジュアリーにはダコタレザーシートのほか、クロームパーツが各部に採用し上質でエレガントなイメージを強調。フロントシートには電動調整機能も付く。ホイールは1インチアップの17インチを採用している点も特徴だ。また220iグランツアラーに用意されるスポーツは内外装各部にブラックを基調としたエレメントや専用デザインのアルミホイールを採用しスポーティな雰囲気を強調させている。
全モデルに設定されるMスポーツはMエアロダイナミクスパッケージを採用し、よりスポーティなエクステリアデザインとなっている。また足回りにはMサスペンションを採用するほか、各部にBMWのハイパフォーマンスモデルを手がけるBMW M社が開発した専用装備を数多く搭載している。
ラグジュアリー、スポーツ、MスポーツにはBMW SOSコールやBMWテレサービスの機能が使えるBMWコネクテッドドライブ・スタンダードが利用できる通信モジュールも搭載。あわせてルームミラー内蔵ETC機能付きのITSスポット対応のDSRC車載器も備えている。
BMW2シリーズ グランツアラー(F46) オプション
アドバンスド。アクティブ・セーフティ・パッケージとアドバンスド・パーキング・サポート・パッケージといったパッケージオプションのほか、2シリーズグランドツアラーならではの使い勝手や快適性、スポーティさを引き立てるオプションが多数用意されている。ルーフのおよそ2/3をガラス面として3列目シートまで明るさを開放感をもたらす電動パノラマ・ガラス・サンルーフ、360w、7チャンネル・サラウンド、12スピーカーによって極上のサウンド空間を作り出すharman/kardon サラウンド・サウンド・システム、助手席を前に倒しほぼフラットにしサーフボードなど長尺物の積載を可能とする可倒式フロント・シート(助手席)などオプションは充実。
BMW2シリーズ グランツアラー(F46) オプションパッケージ
使い方次第ではお得な割安パッケージ
標準装備のドライビングアシスト機能をさらに強化する「アドバンスド・セーフティ・パッケージ」がオプション設定。このオプションには、車間距離を維持しながら過減速を行い停車時まで制御を行う「アクティブ・クルーズ・コントロール」を装備したドライビング・アシスト・プラスと、ナビゲーションのルート案内や再生中の楽曲名など様々な情報をメーターパネルとフロントウィンドウの中間にある昇降式スクリーンに投影をするBMWヘッドアップディスプレイを組み合わせたパッケージになっている。またアドバンスド・パーキング・サポート・パッケージとして路上での縦列駐車をサポートするパーキングアシストも用意されている。
BMW2シリーズ グランツアラー(F46) ボディカラー
全9色からなるカラーバリエーション
ボディカラーは全9色のラインナップ。ソリッドカラーはアルピン・ホワイトIII、メタリックカラーはグレイシャー・シルバー、フラメンコ・レッド・ブリリアント・エフェクト、ブラック・サファイア、メネラル・ホワイト、プラチナ・シルバー、アトランティック・グレー、メディテラニアン・ブルー、エストリル・ブルーというラインナップとなる。なおエストリル・ブルーはMスポーツのみ選択が可能。またフラメンコ・レッド・ブリリアント・エフェクト、プラチナ・シルバー、アトランティック・グレー、メディテラニアン・ブルーの4色はMスポーツに設定がない。
BMW2シリーズ グランツアラー(F46) 価格・エコカー減税優遇額
本体価格 | 減税合計 | ||
---|---|---|---|
取得税+重量税 | |||
218i | スタンダード | 358万円 | 約94,200円 |
ラグジュアリー | 411万円 | 約102,100円 | |
Mスポーツ | 405万円 | 約101,200円 | |
218d | スタンダード | 379万円 | 約140,200円 |
ラグジュアリー | 432万円 | 約152,400円 | |
Mスポーツ | 426万円 | 約149,200円 | |
220i | スポーツ | 424万円 | 約65,100円 |
ラグジュアリー | 448万円 | 約67,500円 | |
Mスポーツ | 452万円 | 約67,900円 |
減税額はオプション選択などにより減税率が異なる場合や対象外となる場合があります。正確な金額はお見積もり時にお確かめください。
ギャラリー
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動画:BMW AG公式動画
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