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BMW M5(F10)モデル徹底ガイド

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BMW-M5(F10)モデル徹底ガイド

BMW M5(F10)とは?

世界最速の4ドアセダンという称号を得たモデル

かつてBMWのモータースポーツ用車両の開発、生産をしていたBMW M社。このM社が手掛けた高性能スポーツモデルがMモデルです。その数あるMモデルの中でも世界市場におけるBMWの主力モデル5シリーズをM社が手掛け、ハイパフォーマンスセダンへと変貌させたのがM5です。M5の歴史は1985年まで遡ります。2代目5シリーズ(E28)の時にBMW M社が初めて生産した市販車であるM1と同じ3.5L直列6気筒DOHCエンジンを搭載した初代M5が登場します。初代M5は最高速度250km/hを記録し、当時世界最速の4ドアセダンという称号を与えられました。世界最高の4ドアセダンは圧倒的な走行パフォーマンスとともに、大人5人が乗れる室内空間、そして十分なトランク容量といった実用性も兼ね備えなければなりません。BMW M5は世代が変わってもこれらの条件を全て実現し、世界最速のセダンとして君臨し続けているのです。そしてそのDNAを引き継いだ最新モデルである5代目BMW M5(F10)は2011年7月に導入されました。世界最速の4ドアセダンというコンセプトは変わっていないものの、これまでの歴代M5は自然吸気エンジンを搭載してきましたが、5代目M5(F10)はBMWの掲げるエフィシェントダイナミクスに基づいて初めて4.4L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載したことが大きな変更点と言えるでしょう。初代から5代目にかけてさまざまな技術が進化してきたものの、5代目BMW M5(F10)は従来と変わらない世界最速のセダンであることは、これから紹介するBMW M5(F10)について読んでもらえれば理解してもらえるはずです。

BMW M5(F10)のボディサイズ&パッケージ

BMW-M5(F10)のボディサイズ&パッケージ

全幅が30mmワイド化したが、駆動方式などはベース車と同じ

5代目 M5(F10)のボディサイズは全長4920mm×全幅1890mm×全高1470mmとなっています。5シリーズセダン(523i Mスポーツ)と比較してみると全長、全高は同じですが、全幅+30mmと大幅に拡大されました。これはパワフルなエンジン出力を確実に路面に伝えるためにタイヤサイズを拡大しなければならず、そのためフェンダー部分がワイド化されたからです。ホイールベースは5シリーズセダンが2970mmに対して2965mmと5mm短くなっていますが、キャビンスペースに全く問題はありません。トランク容量もM5、5シリーズセダンともに520Lを確保していて、室内空間の広さやトランク容量など快適性や実用性など何もトレードオフすることなく高い運動性能を実現しています。駆動方式もFR(後輪駆動)で、前後50:50の重量配分というBMWらしさを追求しています。

BMW M5(F10)のエンジン(出力、燃費性能)

BMW-M5(F10)のエンジン(出力、燃費性能)

最高出力を15psアップするコンペティション・パッケージを用意

最初にも触れましたが、これまでのM5は初代と2代目が直列6気筒DOHCエンジン、3代目と4代目がV型8気筒エンジンと歴代のどのモデルも自然吸気エンジンを搭載していました。現行型、5代目M5(F10)はM5史上初のターボエンジン搭載し、新たな歴史を刻んだモデルと言えるでしょう。5代目M5(F10)に搭載されている4.4L V型8気筒DOHCツインターボエンジンは、最高出力は412kW(560ps)、最大トルク680Nm(69.3kg-m)と歴代M5モデルの中で最もハイパワーとなり、0-100km/h加速は4.3秒を実現しています。しかし、それほどのハイパワーエンジンながらBMWの誇るバルブトロニックをはじめ、高精度ダイレクト・インジェクションシステム。そしてBMWのエフィシェントダイナミクス理念に基づいて、エンジン・オート・スタート/ストップ機構やエネルギー回生システムを搭載することで、JC08モード燃費は9km/Lを実現するなど、歴代M5の中でも最も高い燃費性能を誇っています。さらに、この4.4L V型8気筒ツインターボエンジンに組み合わされるミッションは、素早いシフトチェンジが行えるツインクラッチシステムの7速M DCT Drivelogicとなります。7速M DCT Drivelogicによってワイドなパワーバンドを活かして、どんなシーンでもアクセルを踏めば瞬時に鋭い加速を楽しむことができるでしょう。オプションで設定されているコンペティション・パッケージを装着すると、さらに高回転域でターボの過給圧が高められます。最高出力は423kW(575ps)まで向上し、0-100km/h加速は0.1秒速くなります。

BMW M5(F10)の装備(グレードによる装備差)

BMW-M5(F10)の装備(グレードによる装備差)

高いホスピタリティを誇り、安心して運転できる

5代目M5(F10)はオプション・パッケージでコンペティション・パッケージが用意されていますが、1グレードのみの設定で、ステアリング位置は左右どちらでも選ぶことができます。5代目M5(F10)は高い運動性能を実現するために、ドイツにあるニュルブルクリンクサーキットの北コースによって過酷なテストが重ねられました。その結果、様々な専用装備が5代目M5(F10)には搭載されています。まずはアクティブMディファレンシャルです。左右輪のトルクを0~100%の間で自在に制御し、後輪へと伝えるので、雪道や砂利道などの滑りやすい路面だけでなく、コーナーを脱出する際の加速時でも最高のトラクションを発揮し、後輪駆動ならではの走りをサポートしてくれます。そして車速感応式パワー・ステアリングのMサーボトロニックです。このシステムは車速に応じてパワー・ステアリングのアシスト量を可変制御し、ドライバーの意図に忠実に従います。車速が速くなると重くなり、低速時やパーキング時は軽くなるので、走行状況に応じたスムーズな操作が可能です。さらにMハイパフォーマンス・シャシーでは、サスペンションの硬さを調整できるMダイナミック・ダンピング・コントロールそしてDSC(横滑り防止装置)の制御をコントロールすることで、1台で快適なセダンからレーシングカーさながらのパフォーマンスを味わうことができます。5代目M5(F10)が充実しているのは、高い走行性能を支える装備だけではありません。最新の安全装備、ドライビング・アシストや万が一のトラブルの際にレスキューしてくれるBMWコネクテッド・ドライブ・スタンダードなどドライバーを守るホスピタリティの面でも万全を期しています。

BMW M5(F10)の試乗インプレッション

BMW-M5(F10)の試乗インプレッション

能ある鷹は爪を隠す。M5にはこの言葉が当てはまる

フロントスポイラーの大型のエアインテーク(空気取り入れ口)や20インチの大径ホイール。そしてそのホイールから覗くMカーボンブレーキシステムを除けば、5代目M5(F10)は非常にジェントルな佇まいを見せてくれます。しかし、エンジンに火を入れると眠っていたポテンシャルが目を覚まします。アクセルを踏むと412kW(560ps)というパワーにより、約2トンの車両重量を忘れさせるほど5代目M5(F10)は軽やかに走り出します。7速 M DCT Drivelogicはオートモードにしておけば、シフトショックは全くなく、俊敏にシフトチェンジを行うことが可能で、スポーツカーと言うよりスポーツサルーンと言った印象を感じました。しかし、マニュアルモードに変えた瞬間、クルマの雰囲気は一変します。これまで、抑えられていたM5本来の性能を発揮し、アクセルを全開に踏み込むと直線でもリアが流れるほど。しかも、その加速フィーリングはどこまでも伸びていくかのような感覚に襲われます。こう聞くとじゃじゃ馬のように感じますが、様々な電子デバイスの効果で全てドライバーの手の内にあり、不安は一切感じません。コーナリング時などは溢れるようなトルクとアクティブMディファレンシャルのおかげで、鋭い立ち上がりを見せてくれます。運転していると本格的なスポーツカーに乗っているような感覚に襲われ、4ドアセダンに乗っているということを忘れてしまいそうになる、これが5代目M5(F10)の魅力です。

BMW M5(F10)のデザイン(エクステリア)

機能性を追求した結果生まれた美しいデザイン

BMW M5(F10)のエクステリアデザインは、ベースとなったBMW5シリーズセダン(F10)の伸びやかなボンネット、ショート・オーバーハング、そしてロングホイールベースといったエレガントとスポーティを両立させた伝統的なスタイリングを継承しています。その伝統的なスタイリングにワイド化された前後フェンダーや大型のエア・インテーク(空気の取り入れ口)を採用したフロントバンパーなどによりスポーティさが強調され、その姿は一切の無駄を省き、まるでアスリートのような美しいスタイリングに仕立てられています。BMW M5(F10)の美しいスタイリングにはエアロダイナミクスが関係しています。フロントバンパーにある大型のエア・インテーク(空気の取り入れ口)はエンジンとブレーキを冷却するためのもの。そして、ボディの下を通ってリア・ディフューザーへと流れる空気の流れはダウンフォースを効果的に発生します。BMW M5(F10)のエクステリアデザインは一切無駄なモノはなく、すべてが機能を追求した結果生まれた美しいデザインということなのです。

BMW M5(F10)のデザイン(インテリア)

素材やスイッチの配置まで機能性を重視

モータースポーツムードの漂うBMW M5(F10)のインテリアデザインは、エクステリア同様にすべて機能性を追求したものとなっています。ドライバー側に傾斜したコクピットをはじめ、重要な機能はドライバーの手の届く範囲に配置されていることに留まりません。スイッチやインテリアに使用する素材から形状にいたるまでこだわり抜いています。BMW M5(F10)は公道からサーキットまで高いパフォーマンスを発揮します。どんな走行状況においてもM専用のコントロール類は迷うことなく、直感的な操作が可能になっています。まさに、クルマとドライバーが一体化していると言えるでしょう。上質なMレザーシートはドライバーの動作を妨げることがなく、どんな走行時においてもドライバーの体をしっかりとホールド、アクセルやステアリング操作などを正確に行えるようにサポートしてくれます。BMW M5(F10)のインテリアはドライバーが高いパフォーマンスを常に体験できるように仕立てられているのです。

BMW M5(F10)のオプション

MW-M5(F10)の強化されたブレーキ

走行性能を高めるパーツからフルレザーインテリアまで多彩

BMW M5(F10)に設定されているオプションは機能性パーツをはじめ、快適装備そして豪華装備とユーザーの様々な趣向を叶えてくれます。機能性パーツではM5の制動力をさらに向上させるMカーボン・セラミック・ブレーキ・システム(119万3000円)です。そして暗い夜間でも歩行者や動物などを検知してドライバーに注意を促し、安全運転を支援してくれるBMWナイト・ビジョン(89万5000円)。そして快適装備ではチルト&スライド、コンフォート・オープン/クローズ機能が付いた電動ガラス・サンルーフ(17万5000円)をはじめ、M5の車内をまるでコンサートホールように変えてしまう、高級オーディオのバング&オルフセンハイ・エンド・サラウンド・サウンド・システム(41万1000円)が注目です。そして左右独立した9.2インチのディスプレイとDVDプレイヤーがセットになったリア・エンターテイメント・システム・プロフェッショナル(36万円)を用意しています。その他の豪華装備では、フロントシートバック裏側をはじめ、シートポケット、ドア・トリム、センター・コンソール・サイド、インスツルメント・パネル下部を飾るメリノ・レザー。そしてドア上部パネルインスツルメント・パネル上部にウォークナッパレザーを採用するパーフォレーテッド・フル・レザー・メリノ・インテリア(89万5000円)が設定されています。

BMW M5(F10)のオプション・パッケージ

BMW-M5(F10)のオプション・パッケージ

M5のパフォーマンスをさらに高めるコンペティション・パッケージを用意

BMW M5(F10)に設定されたオプション・パッケージで注目なのが、コンペティション・パッケージでしょう。このオプション・パッケージは、搭載しているV型8気筒ターボエンジンの最高出力を412kW(560ps)から423kW(575ps)にパワーアップ。サスペンションをはじめ、ステアリング&Mサーボトロニック、Mダイナミック・モードの全てにも専用チューンが施されます。さらにパワーアップしたエンジン出力を路面に伝えられるように、フロントタイヤは265/35R20、リアタイヤは295/30R20という超偏平タイヤが装着されます。そしてマフラーがブラック・クローム仕上げのテールパイプが装着されるというオプション・パッケージで価格は126万5000円です。そしてもう一つ設定されているオプション・パッケージはBMWドライバー・サポート・デスク、BMWリモート・サービス、コネクテッドサービスがセットになったBMWコネクテッド・ドライブ・プレミアムです。こちらは有効期間3年で6万1000円となります。BMW M5(F10)はパフォーマンスを向上させる機能パーツと万が一の際に極上のサービスを受けることができる2つのオプション・パッケージを用意しています。

BMW M5(F10)のボディカラー

BMW-M5(F10)のボディカラー

価格が147万6000円というオプションのボディカラーを設定

BMW M5(F10)のボディカラーは標準色のボディカラーを3色。そしてオプション色となるインディビジュアルカラーを12色、合計15色のボディカラーを設定しています。標準色はソリッド・カラーのアルピン・ホワイトⅢ、そしてメタリック・カラーのブラック・サファイアとモンテ・カルロ・ブルーの3色です。インディビジュアルカラーは全色メタリック・カラーで、シトリン・ブラック、アズライト・ブラック、ムーンストーン、シャンパン・クォーツ、タンザナイト・ブルーが38万1000円。つや消しのマット・ボディ・カラー仕上げとなるフローズン・ブロンズが61万7000円。同様にマットカラー仕上げのブリリアント・ホワイト、フローズン・グレー、フローズン・シルバー、フローズン・ダーク・ブルー、フローズン・カシミヤ・シルバーは62万7000円。さらにBMW M5(F10)のコンセプトに合わせて開発された147万6000円という高額なボディカラー、ピュア・メタル・シルバーはアルミニウムのナノ粒子をカラーの中に含み深い輝きを放ちます。

BMW M5(F10)の価格

BMW-M5(F10)の価格

BMW M5(F10)はグレードは1つですが、ハンドル位置は左右どちらも選択可能です
M5(7速 M DCT Drivelogic車) 1553万円

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