- メカニズム・メンテ講座
- 掲載:
第1世代ミニクーパーS(R53)のリフレッシュ整備のご紹介

こんにちは、福井県福井市のファイブスターの蒔田です。ついに第3世代のミニクロスオーバー(F60)の販売がスタートしましたが、今回のコラムは第1世代のクーパーS ミニ3ドア(R53)のお話です。ファイブスターには現行モデルのお客様も数多く来店していただいていますが、クラシックミニや初期のBMWミニのお客様もたくさんいらっしゃるんです。新しいミニに乗るお客様のサポートももちろんですが、1台のミニを大事に、長く乗り続けたいお客様のための整備もファイブスターでは喜んでお受けしています。そんな第1世代ミニ(R53)のリフレッシュ整備の話をさせてください。

ファイブスター
蒔田 真裕さん
2000年式ミニメイフェアを新車で購入したのを機にミニの世界にどっぷりと浸かりはじめ、メカニック修行を経て、2005年にファイブスターを創業。クラシックミニ、BMW MINIの販売とカスタムを手掛けている。元パン職人。
ミニクーパーS(R53)の魅力とは?

第2世代(R56)以降にはないスーパーチャージャーを搭載
今回紹介する第1世代ミニクーパーSは2006年式、最終型のミニクーパーSになります。走行距離は8万㎞ほどで、トラブルが出たため入庫したワケではありません。今後も長く乗り続けるために、いい機会だから徹底的な整備をお願いします、というオーダーでした。こんな風に大事に乗り続けたいという方がミニオーナーに多いのは、それだけ魅力あるクルマということなんでしょう。他メーカーのクルマほど世代によってデザインやボディサイズが違うことはありませんが、フロントグリルやボンネット形状に違いはありますし、第1世代ミニはクラシックミニがBMWミニへと進化した最初のモデルで、クラシックミニに通じるキャラクターが色濃く残っているモデルです。また、第1世代ミニクーパーSはスーパーチャージャー搭載のエンジンと言う点でも個性的です。第2世代以降のターボチャージャー搭載モデルとは違った加速が楽しめるため、ここに魅力を感じる方も多いんですね。
- 関連記事
- Related Articles
10万㎞、20万㎞とミニに乗り続けるための整備とは?
エンジンを降ろし、オイル漏れ対策でパッキン類はすべて交換
こちらのミニクーパーSのオーナー様はオイル交換や各種消耗部品などには気を遣って乗ってこられた方です。そのため、トラブルの症状は今のところ特に出ていませんが、トラブルが出てから整備するより、8万㎞のタイミングでエンジンを含めたあらゆる箇所を整備しましょうということになりました。そのため、今回はエンジンも降ろし、徹底的なチェックを行います。せっかくエンジンを分解するのでパッキン(部品間の密封性を上げるためのシール)はすべて交換。これだけでオイル漏れリスクは大きく下がります。タペットカバーパッキン、エレメントブロックパッキン、プラグキャップパッキン、Oリングなど、せっかくエンジンを降ろしたんですからそっくり交換してしまいましょう。

予防整備でホース類、ゴム部品はできる限り新品に交換
オイル漏れ以外でトラブルが多いラジエターホースやヒーターホースも交換しちゃいます。経年劣化で傷みが出てLLC(冷却水)が漏れてオーバーヒート…なんてことが無くなり、安心ですね。なお、ラジエターホース交換中にラジエーターのタンク部分が傷んでいるのが発覚しました。こういった徹底した整備の際には、あらゆる部品のチェックも行い、想定外の整備内容が見つかることも多いんです。車検整備やオイル交換などでも、できる限り他にトラブルの予兆がないのかをチェックしています。日々、ミニを整備している整備士はトラブルが起こりやすい場所を熟知しており、どこを重点的にチェックすればいいのかを知り尽くしています。そのため、一般的な整備であってもファイブスターのようなミニ専門店に任せていただければと思います。

ミッション、クラッチの消耗部品も交換
今回の整備ではクラッチ部もチェック&部品交換を行いました。クラッチディスクなどは以前交換したとのことですが、クラッチ作動部シャフトブッシュ、シャフトシール、レリーズシリンダーを予防整備で交換しました。ちなみに、こちらのミニクーパーS(R53)はクランクプーリーがすでに交換済みで、整備であちこちを見ているだけで「本当にこのミニが好きなんだなぁ~」というのが伝わってきます。その他、タイミングチェーン、チェーンテンショナーも新品に交換させていただきました。
- 関連記事
- Related Articles
トラブルが多い箇所はすでに対策済みでした
さて、続いては足回りなのですが、距離を走ったミニでトラブルが多い、ロアコントロールアームブッシュはすでに交換済みでした。さすがは愛情をかけられてきたミニですね。ファイブスターで他にできる作業は…ボールジョイントやハブベアリングを交換し、たっぷりと新しいグリスを入れたドライブシャフトブーツにも交換しておきましょう。第1世代ミニ特有のトラブルのパワステ周りにも手を入れ、パワステポンプ、パイプ、ホースも新品になりました。せっかくメンバーを降ろしたので、防錆塗装を加え、前後とも走りをよくするためにスタビライザーを社外品に交換。単なるリフレッシュではなく、走りの安定感をアップさせてみました。最後にリアシートを外さないとアクセスできない燃料ポンプの交換です。頻繁にトラブルが起こる箇所ではありませんが、こちらのミニクーパーSは販売からすでに10年以上が経った車両なので、念のためにこちらも交換。燃料ポンプの交換に合わせてフューエルパイプまでも新品にしてみました。
- 関連記事
- Related Articles
新旧どんなミニの整備でもお任せください

通常のリフレッシュ整備では、ここまで手間暇をかけて作業することは滅多にありません。ただ、新車販売から10年以上経ったクルマでも、ここまで手をかければ新車時に近い性能が甦りますよ。第1世代ミニの新車時のコンディションを知っている方は少なくなってきましたが、第1世代ミニオーナーの皆さんで「このミニ、本当はもっと走るはずなのに…」と思っている方はぜひファイブスターにご来店ください。大事なミニをベストコンディションにするお手伝いができますよ。
ショップ案内
FIVESTAR
旧国道8号線沿い、福井市の南側にあります。高速道路でも最寄りは福井ICもしくは鯖江ICで、電車でお越しの方は福井鉄道福武線の「ハーモニーホール駅」が最寄り駅になります。
- 住所:福井県福井市今市町35-3-2 地図はこちら
- 電話:0776-37-3221
- 営業:9:30〜18:30
- 定休:水曜日
- URL:ファイブスター 公式ウェブサイト
【BMW・ミニへの買い替えをご検討中の方へ】
◆カンタン45秒で一括査定!営業電話ラッシュはありません!!
BMW・ミニへお乗り換えを検討中の方は、一度MOTA車買取で一括査定してみませんか? 面倒だからといって、言われるがまま下取りに出してしまうと損をしているかも!? また、好条件の値引き額を提示されたとしても、実は下取り額も込みで、結局値引き・下取り額ともに大したことなかったなんてこともあります。 MOTA車買取ならしつこい営業電話はなし、高額査定店のみで交渉を進めることができるので、現在お乗りのお車を高値で売却できる先を最小限の手間で見つけられます!
◆MOTA車買取が選ばれる3つの理由!
1.高額査定の買取店と交渉
引越しや車などの一括査定で、申込直後の電話ラッシュにうんざりしたことはありませんか? MOTA車買取なら、高額査定の3社(最大)とやりとりするだけ。 概算査定額を確認後、他に気になる買取店があれば、追加でチョイスすることができます。
2.査定額が出るまでネットで完結
一般的な車一括査定は「実車を見ないとわかりません」ということもしばしば。MOTA車買取なら、申し込んだ翌日18時に概算査定額がWEB上に表示されます。
3.申込み翌日に最大10社以上を一斉比較
最大10社以上の買取店が直接査定してくれるので、高額で買い取ってくれる会社がひと目で分かります。
シェア
あなたにオススメの記事
この記事へのコメント
制作・協力

CLUB BMW / MINIの更新情報を配信中
いつも「CLUB BMW」、「CLUB MINI」をご覧いただきありがとうございます。Facebook、Twitter、Google+ にて更新情報を常時配信しています。次期モデルなどのスクープは、いち早くソーシャルメディアで情報発信しますので、是非フォローしておいてくださいね。
RSS Feed をご希望の方はこちら(クラブビーエム、クラブミニ RSS)。