ローバー・ミニ 現行クラブマンのルーツ「クラブマン・エステート」

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モデル紹介

1972年式クラブマン・エステート

BMW MINIの人気モデル、クラブマンのモチーフになったモデル、それが今回紹介するクラブマン・エステートだ。全長が長く、観音開きの後部ドア（テールゲート）を採用しているのは現行クラブマンと同じ、クラシック・ミニの中でも個性的なデザインのモデルだ。クラブマン・エステートはトラヴェラーやカントリーマンというさらに古いモデルからデザインを受け継いだモデルだが、ヘッドライトやフロントグリルのデザインが斬新過ぎて、新車販売時にはそれほど評価は高くなかったようだ。ただ、現在では流通量が少なく、熱狂的なファンがいるため、中古車市場に出てくることはあまりない。エンジンは通常のミニと同じモノが搭載されているため、部品供給に不安はなく、ボディパーツも中古だけでなく新品を手配することも可能。古い機構の車なので労わりながら乗る覚悟があれば、現代の日本でも充分に維持していくことができる。

排気量：1300㏄　4速MT車　ディープブルー。取材協力：FLEX Mini 世田谷環七店（東京都世田谷区）。

ショップのこだわり

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• FLEX Mini 世田谷環七店　山岡 拓矢さん

  1000ccのノーマルエンジンを、1300ccインジェクションに変更した1台

日本に輸入された時は1000㏄のノーマル・エンジンを載せていましたが、前のオーナーさんが1999年式の最終型のインジェクションエンジンに載せ換えています。ですから信頼性も高いですし、取扱いはそこまでシビアではありません。1300㏄のエンジンになって最高出力は62psとなっていますので、高速道路でもストレスを感じずに走ることができますよ。クーラーも取り付けているので夏も快適です。他にもオーバーフェンダーや快適性を高めるコイルサスペンション、スポーティなコブラシートなど、カスタムが施されています。

チェックポイント

個性的なフロントマスク

当時は国産旧車にも採用されていたレトロなヘッドライトやグリルのデザイン。

観音開きのテールゲート

今も昔もクラブマンの代名詞と言えば観音開きのドア。実用性も非常に高い。

10インチホイール＋オーバーフェンダー

エンジンは最終型だが、ホイールはあえてクラシックな10インチアルミホイールのまま。

ウッドパネル＋3連メーター、コブラシート

定番のウッドパネル＋3連メーターにスポーティなコブラシートを採用。

インジェクションのエンジンに載せ換え

ノーマルの1000㏄エンジンから最終型のインジェクション、1300㏄エンジンに載せ換え。

乗り心地のいいコイルサスペンション

定期的に交換が必要なラバーコーンから乗り心地がよく、メンテナンスがわずらわしくないコイルサスペンションに交換済み。