Mini カブリオレ。見慣れたMINIデザインと異なるスポーティなスタイルで人気

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モデル紹介

1996年式 Mini カブリオレ

写真を見て「よく見かけるクラシックミニとちょっと違うぞ？」と思った方…その通り。このカブリオレはボディが一般的なクラシックミニとは違うモデルだ。「ERAターボみたいだな…」と思った方は、立派なミニマニアだと言える。BMW MINIではコンバーチブルと呼ばれるモデルのクラシックミニ版が、このカブリオレで1993～1996年まで販売されていた。エンジンは通常の1.3iと同じ1275㏄だが、通常の1.3iモデルと比べると全長が＋15㎜の3,090㎜、全幅が＋140㎜の1,580㎜、全高が＋34㎜の1,364㎜となっている。ちなみにオープンカーモデルをコンバーチブルと呼ぶのはアメリカ流。ヨーロッパではカブリオレと呼ぶのが主流で、BMW MINIのコンバーチブルもヨーロッパではカブリオレの名で販売されている。

カブリオレが通常のボディデザインと違っているのはボディ製作を手掛けたのがERA社（Engineering Research & Application Ltd）だったからだ。ERA社は1991年に発売されたターボチャージャー搭載、95馬力のミニのスポーツモデル「ERAターボ」を手掛けた会社として知られている。カブリオレはERAターボのボディデザインを受け継いだモデルで（デザインはカブリオレ専用設計）、強化されたボディもERAターボからしっかりと引き継がれている。そのため、ソフトトップ（幌）のモデルだが、コーナリングで剛性の弱さを感じることはない。

ちなみに、インジェクションモデルでは1.3iの見慣れたボディにソフトトップが装備されたオープンカーモデルもあったが、そちらは「ブリティッシュ・オープン・クラシック」という名前で限定販売されていた（キャブレターモデルのミニでは、カブリオレの名で通常ボディモデルもあった）。

排気量：1300㏄ 4速MT車 ナイトファイヤーレッド。取材協力：カーセールアオキ（千葉県流山市）。

ショップのこだわり

今回カーセールアオキさんに在庫されていたこのカブリオレ。特徴を簡単にご紹介しよう。2014年にソフトトップがワンオフで作り直され、各部もしっかりと整備されている。注目すべきは、ジョンクーパーワークスチューニングキットが組み込まれたエンジンだということ。正規ディーラーで販売された車両だが、当時の純正オプションだったJCWチューニングキットがイギリス本国で組み込まれ、ノーマルの63馬力から85馬力と30%以上も出力が向上している。

走行距離はなんと2万㎞弱、その上エンジンのヘッドを開けて整備が施されているため、グッドコンディションが保たれているミニだ。その他、定番のハイローキットやRC40マフラーなども装備されている。

チェックポイント

JCWチューニングキットが組み込まれた1275㏄エンジン

インジェクションモデル用のJCWチューニングキットは想像以上に扱いやすく、スポーツ走行をしない人でも楽しめる。カブリオレは通常モデルより重いので、余裕のあるパワーの方が乗りやすい。

ウッドパネルのダッシュボード

ウッドパネルに3連メーター仕様。その他、シフトノブやドアノブもウッド調で統一。

純正モケットシート

シートは純正のまま。コンディションは良好。

乗車定員は4名

現行のコンバーチブルと同じく定員は4名。