次期BMW1シリーズは、後輪駆動（FR）で残る!? BMW幹部がコメント

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FR（後輪駆動）にこだわり続けてきたBMWですが、ここ最近はミニバン（アクティブ・グランツアラー）や、新型BMW X1などでFFモデルも発表してきています。このFF化の流れは、以前より多くのメディアで「1シリーズにも及ぶだろう」と言われて来ました。FRは、BMWのアイデンティティの大きな柱の1つでしたから、ファンの中には残念に思っていた方も多いようです。ただ、ここに来てBMW のR&D（研究開発）部門の責任者が海外メディアのインタビューで、「1シリーズは後輪駆動車を残したい」とコメントしたようですよ。

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次期BMW1シリーズでFRは残る！？

アクティブツアラーが出たことで、1シリーズはFRでも

BMWのR&D部門、フレーリヒ氏は、1シリーズ ハッチバックのFRについて以下のようにコメントしています。

「（1シリーズを）リアドライブで残す場合、荷物スペースが少なくなる。しかし、顧客がスペースを望むならアクティブツアラーやグランツアラーを選択できます。このため1シリーズがFRであってもいいのではないかと思います。ただ、我々はまだその決断をする必要に迫られていませんが」。

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これは非常に期待の持てるコメントですが、まだ決定には至ってないようです。現場ではFRとして残したいと思いつつも、経営陣がどう考えるかといった段階なのかもしれませんね。BMWは現在グループ全体を通してシャシーなどのプラットフォームの共通化を進めています。1シリーズ単体ではFRを残すのが良いのでしょうが、一方コスト面でやや過剰になる可能性もあるようです。このあたりを経営陣がどう判断するのか…といったところでしょうか。

BMWの今後のプラットフォーム

2つのプラットフォームに絞られる？

ここで簡単にBMWが推進しているプラットフォーム施策について、各メディアで報道されている情報を整理しておきます。現在いくつかの海外メディアによれば、BMWのプラットフォームは今後2つに絞られていくとされています。

1つ目は、MINIや1、2シリーズ、X1などに使用される「UKLプラットフォーム」。これは横置きエンジン・前輪駆動モデル用で、すでにMINIハッチバック、2シリーズのアクティブツアラー・グランツアラー、そして新型BMW X1に採用されています。

もう一つが、CFRP（カーボンファイバー強化樹脂）などを使用した軽量の「CLARプラットフォーム」です。現在は今年登場予定の新型7シリーズ（G11/12）のみが発表されていますが、今後BMWの後輪駆動モデル全般（X1、3シリーズ以上）に使用されると言われています。

2つのプラットフォームに絞られる？

1シリーズに後輪駆動車を残すことは、CLARプラットフォームを利用するのか、UKLプラットフォームに手を入れるのか…ということになりそうです。CLARを利用するにしても3シリーズ以上の躯体を視野に作られていますから、コンパクトな1シリーズに適応できるのかがポイントになりそうですね。いずれにせよ、コストのかかる話になりそうです。

ただ一方で1シリーズハッチバックがFF化されれば、競合はもとよりグループ内のMINI5ドアやクラブマンとの境界線も少し曖昧になりそうですね。また2シリーズ（クーペ、カブリオレ）も、単純にFF化というわけにはいかないように思います。BMWファンとしては、是非FRのまま残して欲しいですが…。今後の成り行きに注目したいところです。続報あればまたお知らせいたしますね。

おまけ動画

Next generation BMW 7 Series – Lightweight Construction

2015年6月10日に発表された新型7シリーズ（G11/12）にて、初採用された「CLARプラットフォーム」についての解説動画。先代7シリーズよりも130kg以上の軽量化を実現しています。