BMW、新システムDWIを1シリーズプロトタイプに採用。大きなパワーと環境性能を実現する!?

• Tweet

BMW M4 MotoGP セーフティカーに搭載されたことで話題になった「ダイレクトウォーターインジェクション（DWI）」。今回BMWは、このDWIを使った新エンジンを1シリーズのプロトタイプに採用して、正式に発表しましたよ。以下、解説です。

BMW 1シリーズ 中古車検索（掲載数国内最大級! BMWの中古車が8500台以上）

DWI

シンプルで高効率な冷却システム

ダイレクトウォーターインジェクション…。聞きなれない名前のシステムですよね。実はこれ、エンジンの冷却システムのことなのです。これまでは「冷却材方式」と言って冷却材を使ってエンジン（燃焼室）を冷やしていましたが、DWIは文字通り水を直接噴射することで冷やします。メリットは冷却材が不要で軽量、そしてシンプルなシステム構成に出来ること。さらにエンジンを効果的に冷やすことできるため、高効率で安定したエンジン稼働を実現できることにあります。財団法人 日本自動車研究所の調べによれば、DWIを使用することで出力は平均で10%、燃費は最大8%改善する（車種や運転による）とされていますよ。

燃料電池車の開発でも研究が進められている

このDWIは電気自動車や燃料電池車などの開発でも、積極的に研究が行われています。電池の冷却はバッテリーの寿命を伸ばす重要な要素ですからね。今回、BMWがこの技術を導入したのもトヨタ社とFCVを共同開発しているからかもしれませんね。

今後

パワーと環境性能をさらに高い次元で両立

今回発表された1シリーズ プロトタイプに搭載された1.5リッター直列3気筒ターボエンジンは、なんと最高出力221psを実現。これはBMW i8のエンジン（1.5リッター直列3気筒ターボ）の231psにかなり近い数値です。特別にチューニングされたi8エンジン迫るDWIの効果…。今後、BMWがDWIの市販車搭載に成功すれば、他メーカーにとって大きなアドバンテージの1つになりそうですね。実現を楽しみに待ちたいものです。